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1. 上安盛り土の安全対策と上安産廃処分場について
2. バッファゾーン内のカフェポンテと平和大通りの利活用について
(中村たかえ)
お疲れ様です。日本共産党の中村たかえです。今日はテーマ二つなんですが、午前中は一つのテーマのみ質問をいたします。
最初は、上安盛り土の安全対策と上安産廃処分場についてです。安佐南区上安にある盛り土は、この間安全性に対して住民から声が上がっていました。
2020年から地域住民と党市議団が繰り返し市や県に対策を求めてきました。2021年の熱海市の盛り土の崩落に伴う大規模土石流災害を経て、全国的に盛り土による災害防止のための総点検が行われ、そこで上安産廃処分場の下の方にある盛り土が不適切盛り土だという指摘がされました。その後、県と市で安全性調査、そして対策について役割分担をし、2023年9月から県による調査が行われ、中間報告を経て、昨年の11月に住民に対して説明会が行われています。
そこで県の安全性調査の結果、安全対策必要だっていうことが示されて、今後は広島市が対策工事を行うということになっています。
そこでお聞きします。今年度はどのようなことを行っておられるのでしょうか。
(森づくり担当課長)
今年度は、県が示した安全性把握調査の結果を踏まえ、対策工事の具体的な工法検討をコンサルタント会社に委託しています。
(中村たかえ)
今年度は設計まず行うんだということで、来年度には4080万円の予算が計上されています。
この積算はどのように行って、来年度はどのようなことを行うんでしょうか。
(森づくり担当課長)
積算については県が安全性把握調査結果で示した排水ボーリングや、法尻部へのかご工の設置などについて概算見積もりにより算出したものです。
工事内容については、工法検討の結果を踏まえて決定することとしています。
(中村たかえ)
もしわかれば大まかでも、この大体のスケジュール感というのはわかるんでしょうか。
(森づくり担当課長)
スケジュールについては、工法検討の結果が出てから決定することとしており、現在は未定でございます。
(中村たかえ)
本当に市に対策のバトンが来ているということで、取り組みをされているところだと思います。本当に住民の不安を取り除くために、一刻も早い対策が重要です。
ただ同時に、この対策工事自体も事故なく安全に行っていただくようにお願いしたいと思います。
この上安盛り土の問題は、安全性だけではなく、他にも未解決の問題が多くはらんでいる場所です。
盛り土の造成過程の不明朗さや、保安林の違法開発疑い、地番の書き換えの疑惑など。
ただ今回ちょっと上安盛り土の上に設置されている上安産廃処分場についてお聞きしていきたいと思います。
2020年まで運営者であったJAB協同組合は、三原の本郷処分場で展開検査をしていないことが指摘されています。そのため、これまで上安産廃処分場に埋め立てられてきたものの中に、安定5品目、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、および陶磁器くず、がれき類のうち、有害物や有機物等が付いていないものと、そういう以外のものが混じってるんじゃないかっていう懸念を住民の方は持っておられます。
実際に2020年頃、地域住民から上安産廃処分場の排水の汚染状況が指摘されていました。
住民の方は今も不安を抱えておられます。住民の不安を取り除くために市としても対応してると思うんですが、やっぱりこの住民の不安解消への要望と市の対応にまだギャップがあるんじゃないかなとも思っています。
そこでいくつかお聞きします。現在の事業者エクイスは、展開検査は確実に行っておられるんでしょうか。
(産業廃棄物指導課長)
事業者は、廃棄物処理法の規定による産業廃棄物処理基準を遵守するために、展開検査を実施しています。
本市でも、定期的な立ち入り検査において、検査項目の一つとして、展開検査の様子や記録を確認しております。
(中村たかえ)
定期検査も行ってるんだということで、ただやっぱり住民の方がこんな目撃をされたっていうことで不安に思われてるのが、あの夜中にトラックが処分場の方に入っていったんだと。この人目がない時間帯に、それこそ安定5品目以外の何らかのものが搬入されているんじゃないか、そんな不安を語られていました。こういった今年は把握されているんでしょうか。
(産業廃棄物指導課長)
上安産廃処分場は午前8時から午後4時までが廃棄物の受け入れ時間となっています。
事業者に確認したところ、トラックは深夜から明け方に到着することもあり、敷地内の門扉の前で午前8時の開場までの間、運転手が待機しておりますが、搬入は行われておりません。
(中村たかえ)
住民が不安にならないように、定期的な事業者への点検検査は引き続き行っていただきたいと思います。
先ほども紹介した上安産廃処分場の前の運営者JAB協同組合が運営している三原の本郷処分場は、この間広島県が放射性物質の受け入れ基準を緩和した結果、放射性物質汚染廃棄物特措法に基づく廃棄物の搬入の許可があったそうです。
地域住民は、知らない間にこうした法律に基づくものが上安処分場にも持ち込まれていないか、大変心配しておられるんですが、県は受け入れの基準を緩めていますが、市はどのようになっているんでしょうか、
(産業廃棄物指導課長)
広島県は、原則放射能レベルが極めて低く、人の健康に対する影響を無視できるレベルとされている100ベクレル/kg以下を基準としていますが、平成26年度から処理施設周辺の住民の承諾を得ることなど、処理の安全性および信頼性の確保のために必要な対応がなされる場合に限り、100ベクレル/kgを超える廃棄物も受け入れを可能としています。
一方、本市ではこれまで100ベクレル/kgを超える廃棄物は、取り扱わないよう事業者に指導してきており、今後も同様の指導をしてまいります。
(中村たかえ)
地域住民の不安を解消するような取り組みも引き続きお願いしたいと思います。やっぱり地域住民の方は本当にいろんな不安を感じておられます。産廃から出る排水の水質に不安を感じておられて、私も実際に産廃から排水が流入する用水路と1号調整池見てきました。やっぱり1号調整池に排水されてる水は泡立ってるようにも見えました。
また、見に行ったときには1号調整池のほとりに白いコンテナが8基設置されてたんですが、この白いコンテナはどういう役割があるのか教えてください。
(産業廃棄物指導課長)
委員ご指摘の白いコンテナは、令和2年度の変更許可時に設置された、水をきれいにする水処理施設です。
広島市産業廃棄物処理施設の構造に関する指針において、最終処分場の排水を河川等に放流する場合で、生活環境の保全上必要と認められるときは、当該排水を処理するための処理設備等を設けることが規定されており、水質の専門家からの助言を踏まえ、本市が水質改善の指導を行い、事業者が設置したものです。
(中村たかえ)
やっぱり上安産廃から流れる排水が環境基準に対してどうかっていうことで、安全対策を指導して、今の事業者は、その指導に従って浄化して、市の浄化の施設を作ったっていうことだったと思います。
以前、地元の方曰く、以前はこの用水路にも泡立った水が流れていたっていうことで、荒谷川支線も同じ状況だったんだっていうこともおっしゃられています。
そうした声を受けて、市は公共用水域の水質検査を行っておられるんですが、あの市民はやっぱり産廃の地下水が染み出してるんじゃないかってことで疑問を持っておられます。
以前、市民の方が有志の方が産廃の下にある盛り土の麓から染み出る水について検査をされました。
1号調整池から用水路に流れている水、産廃処分場の下の盛り土の底から染み出している水、この簡易検査を行われました。
その結果、1号調整池近くの用水路は、河川の汚れを測る指標であるBODが基準である30mgだったり、湖や沼、海の汚れを測る指標のCODが50mgだと。排水基準はBODは20mg、CODは40mgだとされて、ある研究では、こういう処分場は両方測定することが安全確保に重要だっていうことも言われています。
また処分場下の盛り土から染み出た排水は、BODが20mgで、CODが40mgだったと、あくまで簡易検査のため、市民からは同じ場所で正確な検査をしてほしいっていう声があるんですが、市はどう対応されているでしょうか。
(産業廃棄物指導課長)
委員ご指摘の盛り土の麓は、最終処分場の区域外となります。
そのため、地域住民からの要望を踏まえ、本市において令和3年度から、当該箇所の直近の下流の公共用水域で水質検査を行っているところです。
検査結果は環境基準に適合しており、本市のホームページでも公表しています。
なお、委員ご指摘の箇所は、地域住民の不安の解消のため、事業者において、自主的に水質検査が行われており、事業者のホームページ等にその結果が公表されています。
(中村たかえ)
市民の方が不安に思っている場所が事業者でも検査をされてるんだっていうことなんですが、それまた後でお聞きするんですけど、市として行われているこの検査は、産廃処分場周辺の水質検査について、その位置は適切だとお考えなんでしょうか。
(産業廃棄物指導課長)
周辺河川の水質検査は、地域住民の不安を解消するため、令和3年度から実施しているものです。
調査は、地域住民の要望を踏まえ、処分場調整池の直近の下流の公共用水域、盛り土部直近の下流の公共用水域、調整池からの排水が新たに川と合流する地点の3ヶ所で実施しています。調査地点としては適切なものと考えております。
(中村たかえ)
私もホームページに市が検査したデータを拝見しました。実際に令和3年から見て令和5年は改善されています。
ただ先ほども答弁であったように、現在の事業者であるエクイス、そこの検査データはホームページで公表しているんだってことで、それ自体は以前の事業者はホームページで公開すらしなかったので、一歩前進かなとは思うんですが、住民は過去の事業者の対応の不誠実さがあって、なかなか本当に信用できるんだろうか、事業者の検査だけではまだ不安だっていうことも話されています。
行政が行っている検査の結果も公表してもらって、事業者の検査と行政の検査に乖離がないことを証明してほしいんだっていう声があるんですが、先ほど言われていた行政が行っている検査の公開を求められると思うんですが、市はどうされるんでしょうか。
(産業廃棄物指導課長)
事業者は、廃棄物処理法で規定されている産業廃棄物処理施設の維持管理の技術上の基準に基づき、施設から排水を放流する場合は、その水質を生活環境保全上の支障が生じないものとするとともに、定期的に水質検査を行い、その結果を公表する必要があるため、検査結果をホームページ等で公表しています。
本市の水質検査は、事業者の任意の協力のもと、事業者の民有地の調整池内で採水しています。
この検査は、処分場の維持管理状況の把握と事業者指導のために行っているもので、公表を前提に行っているものではないため、これまでも公表しておりません。
(中村たかえ)
他の産廃事業者のところでも行政検査は別に公開しないんだっていうこともお聞きしました。
ただですね、やっぱりここの処分場は本当にいわくというか、いろんな疑惑や不安が付きまとっています。
2023年2月の16日には、上安産廃処分場の運営者であるエクイスが声明を発表されています。
その中で、処分場の運営は、地域の皆様のご理解ご安心のもとで誠実になされていくべきと考えているっていうことや、行政や地域の皆様とも丁寧な対話を継続し、責任ある行動を取りたいっていうことも述べられているんです。
やっぱり同時に地域住民も安心だっていう根拠を示してほしいっていうことが、願っておられます。
行政検査の公開は事業者の合意が必要だと、私は民有地での調査なので、あの事業者の声が必要なのもわかりますが、先ほど紹介したエクイスの声明も信頼し、事業者の合意を得て、住民の不安解消のためにデータ公開を要望して、このテーマは終わります。
(中村たかえ)
二つ目はバッファーゾーン内のカフェポンテと平和大通りの利活用についてです。
今年は被爆80年ということだけでなく、昨年の日本被団協のノーベル平和賞受賞もあり、広島を訪れる人が増えることは想像に難くありません。そのときに、観光の面でも広島を体感してもらうために様々な取り組みが、広島市としても行われるところだと思います。
今回は、その中でも多くの人が訪れ、物言わぬ証人でもある原爆ドームや、被爆の実相を伝える平和祈念資料館の間に設けられているカフェポンテの運営だったり、生活道路でもある平和大通りの利活用についてお聞きしたいと思います。
写真は、元安橋の東詰めから撮ったカフェポンテの写真です。木箱に入ったオレンジに隠れてウッドデッキがあります。
初めに確認の意味でお聞きします。このカフェポンテのオープンテラスのウッドデッキ部分は、お店で何も頼まなくても利用できるのかお答えください。
(おもてなし推進担当課長)
元安川のオープンカフェの出店者が整備しているウッドデッキ部分につきましては、河岸緑地の一般利用者が自由に利用し、かつ店舗の開放部分として、出店者が利用できる区域として設定しております。
(中村たかえ)
このウッドデッキ部分は一般の平和公園を訪れた人も自由に利用できるということです。
私も先週の日曜日の午前中、実際にこのウッドデッキ部分で、コンビニのコーヒーと作業所のクッキーを食べながら、この委員会の原稿を作成をしていました。
この写真で写っているのはその様子です。後で述べますが、ランチョンマットもありました。ノートパソコンとコンビニのコーヒー。もちろんお店の人もそれに対して何かを言うわけでもありませんでした。なので、自由に誰でもそこで注文しなくても使えるっていうことが、私自身も体験をしたところです。
ただ、先ほど紹介したポンテの外観を見てわかるように、見た目は普通のカフェの風貌です。大変入りづらく、とても居づらいなっていうことを私自身も感じました。当然営業中なので、モーニングを利用する方も当然いらっしゃいました。その中で、何も頼まなくても使えると、どれだけの人がわかるか疑問です。
そもそもこの同じスペースで、先ほども答弁があったように、お店としても使えるんだということもおっしゃられました。それも理解します。
しかし、そもそもオープンスペースだっていうのがわかりにくい、意図せずバリアを作ってるんじゃないかっていうこともあります。このオレンジが、木箱に積まれたオレンジ、これが結局店内を目隠しし、入りづらさを何ていうかな、ある意味演出しているっていうんでしょうか。入りづらさを感じさせるものになってるんじゃないでしょうか。ちなみに木箱に入ったオレンジはなぜ入口に置かれているんでしょうか。
(おもてなし推進担当課長)
オレンジのディスプレイにつきましては、出店者による雰囲気づくりの一つとして、水辺の風景を眺めながら、誰もがくつろげる空間演出となっており、観光客、特に外国人観光客からの評価が高いと聞いております。
(中村たかえ)
雰囲気づくり、水辺の雰囲気を作るんだと、観光客の方には好評だっていうふうに言われました。見栄えは確かにいいんだと思います。
ただ、このウッドデッキ部分はオープンスペースであり、公園に来られた方、自由に使ってほしいっていうことで整備を委託されてるんだと思いますが、自由に使ってほしいっていうメッセージは受け取ることはできないんじゃないでしょうか。
そもそもこれで自由に何も注文せずに入ろうって思える人がどれぐらいいるか、私そこは大変疑問です。
さらに、このカフェポンテの問題はまだあります。以前は、この後ろの店舗部分はありませんでした。さらに、この写真は、このせり出した店舗部分です。広島郵便局職員殉職の碑のほぼまん前まで店を広げた、ウッドデッキスペースを広げただけじゃなく、平和記念日や原爆犠牲建設労働者職人の碑の方まで店舗を拡大している様子の写真です。
さらに雁木の方にせり出すように、ジェラート売り場も設置されています。これも当初は契約になかった範囲だったと思います。この店舗部分も契約ではありませんでした。
改めて、カフェポンテの店舗拡張はどういう経緯で許可されたんでしょうか。
(おもてなし推進担当課長)
市民団体、経済観光団体、学識経験者および行政機関の関係者で構成された水の都ひろしま推進協議会は、公共空間である河岸緑地の占用主体となり、市民等が水辺の開放感を享受できるよう、公募により選定した民間事業者が設置した水辺のオープンカフェ等を実施しています。
店舗区域の拡大につきましては、オープンカフェの利用者数が2倍以上に増えたことや、利用区画を拡大しても公園管理上の支障がないことから、平成29年12月に水の都ひろしま推進協議会が審議した上で本市に申請し、許可されたものでございます。
(中村たかえ)
オープンカフェの利用者が増えた、そのために店舗拡大した、さらに、公園の管理運営についても問題がないから拡張したと、ただ実際には、その川側の方は3mのスペースを取らなければならないっていうものが、それが契約を逸脱して2.1mほどのスペースしかなかった、そういう事実があったと思います。
やっぱそれを可動式にするんだからいいんだっていうふうに認めるっていうのは、公共空間を、結局は事業者の収益のために拡張したっていうふうに見られても致し方ないんじゃないかなと思います。
先ほど紹介された水の都ひろしま推進協議会の話、水辺のある風景は広島の魅力の一つであるのは、間違いないことだと思います。それを大切にしようっていうのもわかりますが、ここは単なる水辺空間だけではなくって、平和公園の入口にある元安川のほとりであるっていう、この意味がこの経済的視点が前面に出過ぎて、忘れかけてないか大変気がかりに思います。
やっぱり1回何らかの民間事業者を許可したらどんどんスペースが拡張されていくんじゃないかっていう疑念は払拭できません。
実際にこのカフェポンテの運営を行っている合人社は、これまでも行政から文書指導や口頭指導がされてきた事業者です。この間、口頭注意や文書指導などで改善はどの程度されてるんでしょうか。
(おもてなし推進担当課長)
出店の際に出店者と締結した契約で定められた範囲外に集計物が設置されるなど、契約内容が守られない状況があった場合には、その都度、口頭で指導を行ってきたところです。
また、平成29年11月に、契約で定められた範囲外にオブジェや看板を設置していたこと等について、出店者に対して、文書指導を行い、違反状況が是正されております。
(中村たかえ)
今、違反状況があったんだけれども、注意した結果改善されたって言われるのは、どういう改善があったんでしょうか。
(おもてなし推進担当課長)
店舗の区域外、範囲外の方にジェラートのオブジェであったり、あとはメニュー看板等が出されていたということでございます。
(中村たかえ)
今もそのジェラート売り場は設置されており、木に立てかけるように、写真はないんですけど木に立てかけるようにそのメニュー表も引き続き設置されているところです。なので、本当にあのギリギリのラインを注意されたと言いながら、結局同じようなことをやってるっていうのは指摘しておきたいと思います。
さらに、この間平成29年の経済観光環境委員会でも指摘がされてたと思いますが、自由利用できますよ、誰でも使えますよっていう案内がなかったかと思うんですけど、そういったそこに対する指導は何かされたんでしょうか。
(おもてなし推進担当課長)
そちらの表示につきましては表示をするよう協議の方をいたしまして、今現在は表示の方をさしていただいております。
(中村たかえ)
シールの表示だと思うんですけども、今写真に示しているように足元のステップのところに表示がされています。極々小さい表示となっていますが、これは改善されたっていうふうに市はお考えなんでしょうか。この改善でいいと言えるのか、その根拠をお答えください。
(おもてなし推進担当課長)
この表示につきましては、河岸緑地の占用主体である水の都ひろしま推進協議会へ報告し、確認をいただいております。
(中村たかえ)
広島市は、ここには関与せず、水の都ひろしま推進協議会が許可を出したとOKだと認めたと言われるんですけど、この水の都ひろしま協議会に広島市はどのように関わられてるんでしょうか。
(おもてなし推進担当課長)
水の都ひろしま推進協議会の方につきましては、広島市の経済観光部長、こちらの方が委員のメンバーという形で参画しております。
(中村たかえ)
市もメンバーとして参加していると。その点で広島市としてこの表示でOKだって思う、やっぱりそれは、ちょっと疑問が残ります。
このシール部分アップしたんですけど、それでもちょっと小さいので、シール部分に何て書いてあるか読み上げます。
シール部分には、子どもやベビーカー、車椅子、ペットのイラストをそれぞれ表す英単語とイラストがそれぞれを示す英単語があります。その真ん中に、文字として、広場および広場と一体となったオープンカフェについて広く一般のお客様のご利用をお待ち申し上げますと書いてあります。
回りくどい上に、お客様って結局言ってるんですよね。来訪者とか、そんなわかりやすい表現ではありません。回りくどい上に注文なしでも利用できますっていうよりも、ペットも入れるお店なのか、車椅子の人でも利用できるカフェなのかと読む方が自然じゃないでしょうか。この点で、この記述についてどのように市はお考えでしょうか。
(観光政策部長)
私は推進協議会の方のメンバーの1人でございます。今回委員の方からご指摘いただいた表示につきましては、平成29年の11月にですね、我々、私もあの当時はおりませんでしたけど、推進協議会という行政と民間の方たちで、協議している委員会の方で、そういった形の表示で、まあいいですすいませんこれでいきましょうというのは、その中で協議いたしました。ので、繰り返しになりますが先ほど課長の方から答弁しましたように、ここのデッキ部分につきましては、一般の方も利用できますし、出店者も利用できるという二面性、二面を持っております。ので、当然店舗の方の運営は店舗の出店者の方と、しっかり話をしながらですね、空間づくりという意味もありますし、また、このデッキと椅子テーブル、で今頃暑いので上にテント状の屋根もつけておりますけど、そちらの方の設置というのは出店者の方にお願いしておるという経緯がありますので、いろんな、こういう掲示するにしても、行政側の意向を無理やり押し付けるのではなくて、しっかり話をしながら、やった結果がこういった表示ということでご理解いただければと思います。
(中村たかえ)
行政側の意向は一応聞いてもらった上でシールを貼られたっていうことをおっしゃりたいんだと思いますが、やっぱりこれ大変お店の見栄えを重視したっていうことですよね。
公共空間の誰でも自由に使えるっていうことよりも、自分たちのお店の見栄えを重視した結果だということに他ならないんじゃないかと思います。
やっぱりこれ入口に、もちろんお店の事業者の人が使える場所でもあるっていうのはそれは理解しますが、公共空間っていうところをそれを、後景に追いやっているんじゃないかと思います。なのでやっぱりこの入口はもちろん、机にもわかりやすい表示をすべきだと思います。
カフェポンテが道行く人に対して、誰でも使っていいよっていう、それわかるような表示ができない理由はさっきお聞きしたかったんです。先ほど行政もいろいろ交渉はしたんだっていうお話されたので、それはちょっと聞かないんですけど、ちなみにちょっと確認なんですが、それこそ平成29年のときには、そのシールの表示は4箇所に行われた、是正指導したっていうことを答弁されているようですが、私がちょっと見た限りだと、3ヶ所しか見受けられなかったんですが、今現状どうなってるんでしょうか。
(おもてなし推進担当課長)
シールの表示につきましては現在4ヶ所に貼っております。委員の方がご確認された日っていうのが、ここは推測なんですけれどもシールの方が汚れ等があって見えづらいという状況がございましたので、店舗側の方で張り替えの作業をやっていたその期間に委員の方がご覧になられたのではないかと思われます。
(中村たかえ)
とりあえずシールは以前指導された通り、4ヶ所は一応貼っているっていうのは確認できました。
ちなみに先ほど紹介した机のランチョンマットですよね。さらにお店で利用もするので店員さんを呼び出すベルとメニューがあると。もう1個は、これが先ほど部長が言われた日よけと、あとちょうどこの時期はまだ寒いのでストーブも準備をされていました。さらに椅子にはクッションやひざ掛けもありました。これ以前は、こうしたテーブルに予約席Reservedっていう札が立てかけてあったこともあります。さすがにそれはなくなっていますが、結局、ランチョンマットが机にあるように、居心地の良さをアピールしたいっていうのもわかりますが、これは一般の利用をバリアになるんじゃないかと思います。
先ほども紹介したシール部分の表記でも、広く一般のお客様のご利用をお待ちしますと、これもっとシンプルに、「どなたでもご利用いただけます」もしくはもっと端的に「カフェ利用以外でもOKです」という表示がいいんじゃないでしょうか。
ちなみに、これはですね、ひろしまスタジアムパークの「HiroPa(ヒロパ)」のカフェの一部のテーブルではあるんですけど、ここも無料で使えるテーブルです。このアップにすると、「どなたでもご利用いただけます」っていう、割とシンプルなシールが貼ってあります。ホームページにも、このシールが貼ってある机と、椅子は無料で使えると広場の6つのテーブルには記載があります。
こういうふうに明確にシールを貼り、ホームページにも案内する。せめて目線の高さに案内表示をするっていうことが必要なんじゃないでしょうか。
お店のカフェポンテのホームページにもわかりやすく、このウッドデッキ部分は誰でも使えますと、さらに言うと広島市のこのオープンカフェの水の都関連のオープンカフェのウッドデッキ部分は誰でも自由に使えますと、そういう一文を載せるっていうのが必要だと思うんですけどどうでしょうか。
(おもてなし推進担当課長)
店舗のホームページへの掲載につきましては、出店者の判断によるものであり、そのような意見があったことはお伝えと思います。
また、市のホームページと水辺のオープンカフェ、こちらの方の紹介のページにつきましては必要に応じてという形でちょっと検討の方さしていただこうかなと思います。
(中村たかえ)
ホームページ、せめてそう広島市のところは多分市の判断で何とでも工夫が利く場所だと思います。せめてそこはやるっていうのは、ぜひご検討いただきたいし、実行していただきたいと思います。
同時に、カフェポンテのホームページに一文を載せてほしい、載せるべきだっていうことと、お店の本体にも、目線の高さで、足元のステップではなく、目線の高さに案内表示をするっていうことが、やっぱおもてなしっていう意味でも必要だと思うんですけど、それはどのようにされるんでしょうか。
(おもてなし推進担当課長)
こちらの表示につきましては、入口4ヶ所の方に表示しており、委員がお示ししているお写真の通り、縦13cm、横65cmという形で十分なものだというふうに考えております。
実際にお店側、店舗側の方につきましても、出店者の対応にいたしましても、排他的な使用を行うようなことはしていないと聞いておりますので、基本的には当時も話し合いの結果このようにするということでありますので、このような状態で続けさせていただきたいと思っております。
(中村たかえ)
第3次水の都ひろしま推進計画の22ページにはオープンカフェの実施っていうことが記載されています。
その中で、平和記念公園の来訪者に憩いと交流の場を提供しと、潤いと安らぎのある水辺の風景を創出すると。
そうしたことを実行するために、こうした表示が小さくて見えづらいっていうことと、さらにバリアになるようなオレンジの設置をしている、これを良しと広島市はするんでしょうか。お答えください。
(おもてなし推進担当課長)
はい、こちらの方は協議した結果これでという形にしておりますので、これでいきたいと思います。
(中村たかえ)
自由に広島市を訪れた方に使っていただくっていうところが、残念ながらそれではメッセージとして伝わらないなと思います。
やっぱり結局、このシールを目の目線の高さに貼らないで、事業者のホームページにその一文を記載するかどうかもわからないっていう、やっぱりこれは、このできない合理的な理由とは言えないと思います。
結局、公共空間の管理を請け負っているにもかかわらず、そういう「誰でも使えますよ」っていう単純な表示すらできないっていうのは、大変この事業者の施設として疑問しかありません。
そういう過去の経緯もあったり、一方的な契約の逸脱っていう、してきた事業者カフェポンテを運営している合人社のこうした取り組み、そうしたあり方を、広島市がやっぱり結局認めたと、後から認めたって見られても仕方ないな、大変残念に思います。
さらにこうしたことが、指導することができないような現状で、平和大通りの利活用と言われても、また事業者が契約を逸脱するようなときに、結局事業拡大を許してしまうようなことになるんじゃないかとその懸念を払拭することは難しいんじゃないかと思います。
この平和大通りの利活用に話に移りたいと思います。来年度にはこの平和大通りの利活用のためのパークPFI事業の予算が計上されています。
本来なら今年度事業者が決定する計画だったと思いますが、今年度平和大通りの提案者がなかった理由を教えてください。
(観光企画担当課長)
公募条件等に対する質問書を提出した事業者に聞き取りを行ったところ、建築資材や人件費等の高騰に加え、樹木が植えられていることや、多数の配管が埋設されていることを考慮した施設の整備や管理を行うための事業費の見込みが、市の提示額よりも高くなったという意見がございました。
(中村たかえ)
人件費や物価高騰、資材の高騰っていうのは、そこでなかなか提案ができなかったっていうのは理解できます。
あともう一つお聞きしたいのは、今回提案してもらうのに、収益施設、飲食物販施設等を設けるんだということも条件にされていると思いますが、こうした収益施設を設けなくても、公園部分の整備管理運営を委託するのでは駄目なんだっていう理由が何かあるんでしょうか。
(観光企画担当課長)
飲食物販施設等については、平和大通りの利活用について広く市民等から意見を募集した際、憩いの機能として、カフェのような施設を求める意見をいただいたことを踏まえ、平和大通りの利活用のための基本計画に盛り込むとともに、市民等が参加したワークショップの結果を取りまとめた平和大通りの利活用のための整備イメージに位置づけた上で整備するものです。
整備にあたっては、民間事業者が飲食物販施設等とトイレ、ベンチなどの施設を一体的に整備することにより、その収益を活用して本市の財政負担を軽減しつつ、公園の魅力向上や利用者向けのサービスの充実を図ることが可能となるパークPFIを活用することとしたものです。
(中村たかえ)
カフェ、収益施設、飲食物販施設は憩いの空間を演出するんだっていうことも説明も受けました。
ただやっぱり繰り返しにはなりますが、平和大通りは平和公園につながる重要な場所だ。これ多分本当に皆さん、一致した思いだと思います。平和祈念施設保存整備方針でも語られています。
そもそもこの平和大通りは原爆ドームや平和公園に次ぐ、広島の戦時中と戦後の歴史を残した場所でもあります。ちょっとこうしたところに、カフェを作る、それ憩いの施設だって言ったとしても、結局これまで広島市は、誰でも使えるんだって言いながら、結局誰でもっていうところが置いてけぼりになり、事業者の収益を中心とした施設の拡大に残念ながら追認をしてきたっていう経過があります。
そこでやっぱりちょっと確認したいんですけど事業者が決定した場合、カフェなど収益施設、飲食物販施設等の施設が当初の事業計画を逸脱して拡張した場合、どのような対応がされるんでしょうか。
(観光企画担当課長)
飲食物販施設等は公募により選定した民間事業者が、本市から公募設置等計画の認定を受けて、整備および管理運営を行うこととしており、再公募にあたって、現在作成中の公募設置等指針において、民間事業者に対して施設の範囲を明確にさせる条件を設定するとともに、事業開始後も公募設置等計画の範囲を無断で逸脱しないよう、適切に指導していくこととしています。
(中村たかえ)
その最初の条件から逸脱した場合、何かペナルティみたいなことはあるんでしょうか。
(観光企画担当課長)
民間事業者による飲食物販施設等の設置につきましては、都市公園法等の規定に基づき、本市から公募設置等計画の認定および設置許可を受けることになっているとともに、本市が施設の範囲を公示することとなっております。
このため、無断での逸脱はないものと考えておりますが、仮に決められた範囲を逸脱して営業を行う状態などを確認した場合は、都市公園法等の規定に基づき、こうした状態を解消するよう適切に指導していくことになると考えております。
(中村たかえ)
過去のカフェポンテに対する議論でも、そうした口頭注意も受けない、文書指導も受けないその場合はきちんと対応するっていう答弁をされていました。
引き続き、この平和大通りでも毅然とした対応が求められると思います。
残念ながら、カフェポンテに対しては毅然としたとは私は言えないと、残念ながら思います。
もちろん広島市を訪れる人に平和公園に来て、憩いの場を持ってほしいということは大変理解しますが、残念ながら今の状況では、この被爆地広島の核兵器廃絶の訴えが、観光や賑わい、回遊性の名の後景に追いやられるようになるんじゃないかっていう不安があります。
ただ、先ほど答弁されたように、事業者が契約を最初の当初の計画契約を逸脱した場合、繰り返しの指導にも是正がない場合、毅然とした対応を取るんだという答弁だったと思います。
ぜひ広島市として守るべきものは守るんだという立場で臨んでいただくことを期待し、質問を終わります。