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1. 広島特別支援学校について
2. 似島に勤務する教職員の通勤手当について
(大西オサム)
お疲れ様です。日本共産党の大西です。今日は特別広島特別支援学校についてお伺いをいたします。
最初に、広島特別支援学校のホームページに、校長先生の挨拶が掲載をされております。
その一部を紹介しますと、本校では、「能力や可能性を最大限伸ばし、自立し共に生きる児童生徒の育成」を学校教育目標に、校訓である「明るく元気にたくましく」を大切に、「よしやろう!」という強い心で学ぶ児童生徒を目指す子どもを教育の目標として掲げられて、続いて最後の部分に、教職員が協働し、授業改善に努め、一人も取りこぼさない教育、主体的・対話的で深い学び、切れ目のない教育的支援の継続を実践し、国連が誓う「誰一人取り残さない」社会、全員参加型の社会を目指す学校として取り組んでまいります、というふうに誰一人取り残さない社会を学校づくりと社会づくりを一体に、そういう立場で良い学校を作って良い社会を作りたいとそういう校長先生の挨拶が紹介をされています。
そういう決意に応えなければならないと感じ、そういう思いで質問をしたいというふうに思います。
第1に、新校舎増設に関してお伺いをいたします。これまでも何度も聞いていることなんで申し訳ないんですが、確認なんですが、これまで増設される新校舎は、高等部が入るというふうに説明を受け、そういうふうに認識もしているんですが、入るのは高等部だけでしょうか。
将来、高等部以外の児童生徒が入る可能性があるのかどうかを教えてください。
(特別支援教育課長)
増築校舎は現在、仮設校舎で生活している高等部、単一障害の生徒が使用することを想定しており、現時点では、高等部単一障害の生徒が使用することとしています。
(大西オサム)
そうなると、そうならないことも将来ありうるというふうに受け止めました。
次の1年遅延で、新校舎完成が今年令和7年3月15日供用開始が令和7年夏休み明けということで、これは変更はないでしょうか。
(特別支援教育課長)
増築校舎は令和7年3月15日に工事が完了し、夏休み明けから供用開始する予定で、現在のところ変更はありません。
(大西オサム)
新しい校舎ができることを、児童生徒の皆さんも保護者も教職員も本当に待ちわびていらっしゃいます。
大変だと思うんですが、事故なくよどみなく作業が進んでほしいということを思います。
また年度途中に教室が変わることに不安を感じてらっしゃる保護者がいらっしゃいます。
工期延長の前に、1年前に一度同じ質問をしたことがあるんですが、ある保護者が「供用開始が年度途中なので、我が子がうまく教室になじめるかどうか不安、知的障害などで環境の変化が理解できず、戸惑いが起こるのではないかと心配です。この教室は子どもたちの心のよりどころで、子どもにとって数少ない落ち着ける場所なので、例えば不安の強いお子さんだけは元の教室に残るというような配慮ができないものだろうか」という声が寄せられています。こういった不安に対して、市としてどのように答えるでしょうか。
(特別支援教育課長)
増築校舎で生活する生徒の不安が軽減できるよう、教職員が増築校舎内の様子を撮影し、供用開始までの間にそれらの画像を生徒に見せながら説明したり、生徒が増築校舎を実際に見学したりすることなどを通して見通しを持てるようにし、生徒が安心して新しい環境での生活を開始できるようにする予定です。
(大西オサム)
いろいろご苦労はあると思うんですが、なじめるようにぜひ力を尽くしていただければというふうに思います。
次に、本校舎の給食室から新校舎への給食の運搬の問題についてお尋ねをいたします。
この新校舎で喫食、給食を取ることになる生徒と教職員は約320人というふうに聞いております。
本校舎の給食室で行われる調理を終えて、決まった時間までに本校舎の給食室から新校舎まで給食を運搬をして、配膳を済ませて、次の授業時間までに食べてもらうこと、これは特別支援学校の中では、もう本当にいろいろな段取り、かなり細かく考えられています。
ただ、現場の方からは、新校舎への運搬や配膳が時間通りにいくかどうかが不安だという声も聞いております。
本校舎の給食室から新校舎の給食の運搬は4人で行うということを聞いているんですが、寄せられた不安の具体的な中身は、あの新しくできた給食を運ぶ通路が狭いということと、校舎と新校舎を結ぶ新しいエレベーターが狭くて、給食を乗せたワゴンを乗せると運搬員が入るスペースがなく、ワゴンを乗せたらスイッチを押して、運搬員はエレベーターが動いてる間に階段で駆け上ってワゴンを取り出して配膳に向かうというような作業になるんだというふうに聞いています。
この3時間勤務の運搬者が4人配置される予定だけれども、もし休む人が出れば、時間内の運搬ができなくなるし、年配の運搬員は階段を駆け上がれないということで現場からはせめて運搬者は6人必要ではないかというお話をされる方もいます。
そこでお尋ねをしますが、運搬体制をふさわしく取るとか、何らかの方法で新校舎への給食の移動方法を考えるとか、場合によってはエレベーターを作り直すとか、新校舎に給食室を新たに作るとか、何かの対応が必要だと思うんですが、市ではどのようにお考えでしょうか。
(健康教育課長)
新校舎への給食の運搬について、主食と牛乳は納入業者が新校舎に直接納入し、副食については、現校舎内の調理場からキャスター付きの給食運搬用コンテナを使用して新校舎まで運搬する予定です。
現校舎内の調理場から新校舎までの運搬経路の途中には、2階に相当する連絡通路を通るために、エレベーターを使用する必要がありますが、エレベーター内に配膳員も同乗可能なサイズの給食運搬用コンテナを発注することとしております。
給食を運搬する配膳員については、学校から4名は必要であるとの要望があり、運搬方法や業務内容などについて協議を重ねた結果、配膳員の配置定数を3時間勤務4名としたものでございます。なお、配膳員が休むこととなった際の代員も確保することとしており、この体制により、新校舎への給食の運搬は必要なく対応できるものと考えております。
(大西オサム)
ワゴンを作り直すということでお話を聞きました。新校舎への給食の運搬とか配膳っていうのは、こればっかりはまだ校舎ができてないものでは予行演習を実際に行うことができないわけで、特別支援学校っていう、本当に様々な障害を持ったお子さんがいる学校ですし、実際にやってみると予期せぬハードルが出てくるのではないかというふうな不安も現場にはあります。
よく現場の皆さんの話を聞いていただいて、取り組んでいただければというふうに思います。
特別支援学校の二つ目の問題で、大規模化の問題についてお尋ねをいたします。
まず、令和7年度の児童生徒数と学級数はどのようになる見通しでしょうか。
また、令和8年度以降の見通しはどうでしょうか。小学部、中学部、高等部とその合計で教えてください。
(特別支援教育課長)
令和7年度の市立広島特別支援学校の児童生徒数と学級数については、令和6年12月時点での見込みではありますが、児童生徒数は、小学部222人、中学部125人、高等部250人、計597人。
学級数は、小学部51学級、中学部29学級、高等部40学級、計120学級となっています。
令和8年度以降については、近年の市立広島特別支援学校の児童生徒数を見ると、年度ごとに増減はあるものの、増加傾向にあることなどから、当面は増加傾向になるものと見込んでいます。
引き続き在籍者数の推移や推計値を注視していく必要があると考えております。
(大西オサム)
令和7年度597人ということで、おおよそ600人、さらに令和8年度以降も増加傾向も見込まれているということでした。
全国的にも特別支援学校に行くお子さんは増加傾向だというふうに聞いております。
令和3年9月24日に国において特別支援学校設置基準が制定をされました。この設置基準制定の趣旨には、この特別支援学校の教育環境を改善するというふうに国や自治体には特別支援学校の教育条件を改善する責務が記されています。
設置基準は、学校を新設する場合に適用はされるけれども、現存する学校にも基準を下回らないことが求められているが、現存する学校に関しては、義務的なものではないとも聞いております。
そこで伺いますが、特別支援学校設置基準には、学校の児童生徒数の上限は定められているのでしょうか。
また、広島特別支援学校はその定めとの関係でどうでしょうか。
さらに、校舎増設でそれがどういうふうに変化をする見通しをお持ちなのか。お答えください。
(特別支援教育課長)
国において制定された特別支援学校設置基準は、特別支援学校を設置するために必要な最低限の基準を定めたものであり、学校の児童生徒数の上限は定められていません。
この基準に、市立広島特別支援学校を照らし合わせたところ、運動場の面積以外は設置基準を満たしています。
運動場については、増築校舎敷地内に運動場を整備することとしており、供用開始後には設置基準を満たすことになります。
(大西オサム)
令和6年3月26日付で文部科学省が公立特別支援学校における教室不足調査の令和5年10月1日現在の結果を発表しています。
そこでは、全国で深刻な状況が報告をされていて、全国で3359の不足教室があって、広島県は111の不足教室があるということが公表されています。
それでお尋ねをするんですが、広島市においてこの調査と同じ令和5年10月1日時点の特別公立特別支援学校における教室不足数を教えてください。
また、新校舎増設によってそれがどのようになる見通しをお持ちなのか教えてください。
(施設課長)
令和5年10月1日時点での市立広島特別支援学校の教室不足数については、普通教室が41教室、教材室などの管理諸室が7教室の計48教室であり、これらの不足につきましては、仮設校舎の設置や多目的教室等の分割も含めた活用により、必要な教室を確保しているところでございます。
また、増築校舎には現在仮設校舎で使用している普通教室、管理諸室の数以上の室を整備していることから、屋内運動場や喫茶実習室などの特別教室も整備していることから、増築校舎供用開始後は、教室不足の解消のみならず、教育環境の充実も図ることとしているところでございます。
(大西オサム)
次に特別支援学校のスクールバスの問題についてお尋ねをいたします。
児童生徒の乗車時間をできるだけ少なくするために、学校は本当に非常に苦労されていると話を聞いています。
スクールバスを利用する全ての児童生徒の居住地を全部地図に落として、26にも及ぶバスコースを編成をされて、バスの快速便を設けたり、あるいは到着場所も本校舎便と新校舎便と分けて設けるなど、いろいろ苦労されているということを聞いています。
ただ、そういう努力があっても、例えば去年のスクールバスの時刻表を見ますと、26あるコースのうち、始発のバス停の出発時間から最後のバス停の出発時間までが1時間以上かかるコースが、ホームページで見たんですが、九つあります。
そこで確認なんですが、この九つというのは、出発から最後のバス停を出発する時間までが1時間以上なんですが、学校到着までが始発から1時間以上かかるコースというのは、26コース中何コースあるんでしょうか。
(学事課長)
特別支援学校のスクールバスについては、通学時間がおおむね1時間となるようコース設定をしており、バス停が多く、児童生徒の乗車に時間を要するコースや、運行距離が長距離となるコースなど18コースで1時間を超過する運行となっていますが、この18コースのうち14コースでは、1時間10分程度で学校に到着することができています。
(大西オサム)
1時間以上かかるコースが18コースということで、1時間以内にギリギリ収まっている1時間をめどに作られているということもあって、1時間以内となるコースも全部やっぱり時刻表を見れば、ほぼ1時間と言っていいと思います。
たまたまかもしれないんですが、昨日の朝には雨が降って、町は渋滞してたんですが、私は自宅の白島から議会まで車で通勤をするんですが、戸坂・牛田コースのスクールバスと、議会棟前でよくすれ違うんですが、昨日は9時4分にすれ違いましたから、おそらく定刻から5分遅れ程度ではなかったかというふうに思うんですが、昨日のように渋滞がひどい日など、なかなか思う時間に到達到着することは、が大変だと思います。
自宅から子どもさんが始発のバスに乗るまでの時間を考えますと、1時間を超える長時間通学を強いられる子どもさんがいることになりますし、保護者の負担も大変大きいと思います。
バスの大きさも、生徒の人数や状態に対してあまり余裕なく想定をされていて、子どもも介助員も気持ちやスペースに余裕が持てないということを聞いています。
話を聞くと、バスには障害のある子どもさんだけではなくて、車椅子も乗りますし、子どもが他の子どもに干渉したりだとか、あるいは座席シートによだれをつけてしまったり、隣の席を空けないといけない配慮であるとか、あるいは男女隣同士で座らせられないとか、非常に苦労があるというふうに聞いています。
そういった状態が1時間以上あるわけですから、生徒も保護者も精神的肉体的負担というのはとても大きいと思います。
さらに、バスの長時間通学ではない生徒の場合でも、例えば学校の近くに住んでいて、宇品に住んでいる保護者からは、バスへ乗車する時間が午前9時を過ぎるために、仕事に支障が出ているというような話も聞いています。
やはりコースが長い、範囲が広いからこういうことが起きるんじゃないかなというふうに思うんです。
そこでお尋ねするんですが、例えば当面の手立てとして、新学期までにバスを抜本的に増やしてコースを増やすなどの対応が必要だというふうに考えるんですが、市のお考えをお聞かせください。
(学事課長)
特別支援学校のスクールバスについては、5年契約の初年度である令和6年度当初は、児童生徒の乗車時に多くの時間を費やすなど、業務を円滑に実施するまでに一定の期間を要したことから、多くのコースで長時間運行が生じていました。
現在は、長時間運行となるコースは減少したものの、多くのコースで、当初の想定を上回る乗車人数で運行していることもあり、依然として運行時間が1時間を超過している状況にあります。
このため、令和7年度の運行については、児童生徒数の増加が顕著な西部地区に1コース増便して、合計27コースでの運行を予定しています。
また、一部のコースでは、バス停や発着場所の見直しを検討するなど、運行時間の短縮を図ることとしています。
今後も児童生徒数の推移等を踏まえながら、単年度契約による増便の検討や、運用の見直しなどにより、児童生徒が円滑に通学できるよう、適切なバスコースの確保に努めてまいります。
(大西オサム)
コースの見直しは5年に一度だというふうにも聞いています。ぜひ、当面の対応も抜かりなく行っていただければというふうに思います。
給食の運搬・配膳の問題と、長時間通学の問題を取り上げたんですが、バスの降車時に介助が必要な子どもが多いのに教員の人手が足りていない問題であるとか、あるいは以前も取り上げたんですが、一つの管理体制で、本校舎と新校舎の管理を担わざるを得ず、本来の管理業務ができるだろうかという不安なども聞いています。
そのいずれも、やっぱり日本一のマンモス校であるがゆえ起こっている不安だと思うんです。
そこでこの問題の最後にお尋ねをするんですが、私は一昨年の12月議会の一般質問で、特別支援学校の分離新設に踏み切るべきだと質問した際に、教育長からは、市は設置義務者ではないので、設置義務者である県と協議を行っていくというご答弁でした。
そこでお伺いするんですが、その後の設置義務者である県との協議の進捗について教えてください。
(特別支援教育課長)
現在、県では一部本市域を含む県の就学区域内における児童生徒数の増加に対応するため、令和11年度までの整備計画を立て、既存校舎の改修、構内増築、県有施設等の活用を含めた環境整備を行うこととしています。
将来的な特別支援学校の分離新設、就学区域の見直しを含めた広域的な施設配置のあり方についても今後も協議や情報共有を継続していくことの合意を得ているところであり、児童生徒数の推移も注視しながら、協議や情報共有をしていくこととしております。
(大西オサム)
ぜひよろしくお願いします。ある保護者の方は、子どもも親も分離新設を願っていると。でも広島市に言えば、設置義務者は県だと言われ、県に言えば、広島市と協力して作らないといけないと言われる、というふうにおっしゃっています。
そもそもが370人が最大ということで想定して作られた学校が、来年度には600人近くになり、またさらに増える見込みだと冒頭に校長先生の挨拶を聞きましたが、学校を作って、誰1人取り残さない社会は全員参加型の社会を作るそのためには、学校は様々な制約の枠の中で最大限の努力を今行われています。
その制約、枠を広げることが求められていると思います。今日述べた問題の解決のためにも、広島特別支援学校の分離新設をと求めて、次の質問に移りたいと思います。
(大西オサム)
次に、似島航路バンカー・サプライの航路廃止に伴って似島に勤務する教職員の交通手段への対応について短時間ですが質問します。
実は2月25日のこども文教委員会でこの問題を取り上げさせていただいたんですが、言いっぱなしでいいんだろうかという思いがずっとくすぶって、2月末日に日本共産党市議団として、市に対応と必要な通勤の手立てを求める申し入れを行いました。
ことの経過はですね、宇品・似島間の二つの航路のうちの一つ宇品市営桟橋と、島の東側の似島学園桟橋、これを直に結ぶバンカー・サプライが運営する航路が今年2月末、先月末で廃止をされました。市も把握されたのが1月ということで、急な話だったんだと思います。
通勤で利用している似島学園小中学校の教職員が何より大変驚いて、3月からの通勤に支障が出て困っているとそういう声が寄せられました。
航路廃止を3月1日以降はそれはなくなりますから、宇品港から似島汽船のフェリーで島の東側の似島港に渡るしかありません。
似島汽船のフェリーにも似島学園桟橋経由便があるんですが経由便は9時47分着の便1本しかなくって、これでは就業時間に間に合わないと、就業時間8時10分で、似島港から徒歩通勤をするということになると、40分以上かかりますから今のダイヤのままでは午前6時30分に宇品発のフェリーに乗船しなければ間に合いませんが、そもそも広島市内から6時半に宇品港に着く公共交通機関がないので、物理的に徒歩通勤はできません。
自転車では、似島港に7時50分着のフェリーで8時10分、20分間で通勤しなければなりません。似島港から学園まで標高42mの似島峠越えとなって、時間もかかりますから、これはかなり厳しいと思います。
やむを得ず車を使用して移動するとなると、フェリーの運賃が通勤手当の上限額を大幅に超えて、個人負担を強いてしまうということになります。普通車の場合ですと、年間31万円の負担増ということになります。
それで、そこでまずお聞きしたいのは、今回のバンカー・サプライの廃止は、どの範囲に影響が出ているのかという問題なんです。
2月までのバンカー・サプライの船、宇品市桟橋から似島学園桟橋を利用していたのは、主に似島学園小中学校の教職員27人だというふうに聞いていますが、そういうことでよろしいでしょうか。
また、似島学園小中学校の生徒さんや、似島小中学校一貫校の方ですね、似島小中学校の教職員と生徒さんは従来からこのバンカー・サプライの船は使っていないというふうに理解をしてよろしいでしょうか。
(教職員課長)
バンカー・サプライの航路については、主に似島学園小中学校の教職員27名が利用していると聞いています。
また、似島学園小中学校の児童生徒は、隣接する似島学園から徒歩で通学、似島小中学校の教職員と、島外から通う児童生徒は、似島汽船のフェリーで通勤通学をしており、普段の通学や通勤でバンカー・サプライの航路は使っておりません。
(大西オサム)
似島という特殊な場所で働く教職員の労働環境、通勤の足を守るっていうのは主の責任だというふうに思います。
教職員が納得するような対応が必要なことはもちろんですが、そこに至るまでの間、当面通勤に必要な費用のうち、自己負担を強いるものについては市が負担するようなそういう緊急の措置が必要だと思うんです。
先日のこども文教委員会の際には、条例で定められている通勤手当5万5000円なんですが、通勤手当の上限を超えることはできないということでしたが、教職員の雇用に必要な経費として、どこかで判断をしていただいて、対応することが必要だというふうに思うんです。
そこでお尋ねをするんですが、既に今月1日にバンカー・サプライのフェリーは廃止されてるんですが、この間の市の対応と今後の考え方を教えてください。
(教職員課長)
これまでの対応としては、教育委員会事務局の職員が現地を訪れ、バンカー・サプライが航路を廃止した後に想定される島内の通勤経路を確認したり、2月のこども文教委員会でも答弁いたしました通り、ユーハイム似島歓迎交流センターが所有する送迎バスの活用を関係課と検討してきました。
また、似島学園小中学校の教職員に対し、バンカー・サプライの航路廃止に伴う人事希望調書の変更について改めて確認しており、例えばこの状況では、4月以降の通勤が難しいという意向を示された方については、人事異動での配慮を考えています。
本市としては、似島汽船のフェリーを使い、通勤をしている似島小中学校の教職員の約半数が、これまでも自転車やバイクで似島峠を越えて通勤を行っている実態もあり、そうした通勤も可能なものと考えていますが、今後については、3月4月の似島学園小中学校の教職員の通勤状況なども丁寧に確認しながら、必要に応じて対応を検討してまいります。
(大西オサム)
私自身も先週1日、土曜日に似島に渡って、7時50分着のフェリーに乗ったんですが、私は年齢的にはもう59歳なので平均的な人たち教職員よりかは上だし、標準にならないかもわからないんですが、やっぱり行ってみて初めてわかることがいろいろありまして、例えばフェリーに自転車を、ママチャリなんですが、フェリーに自転車を乗せて降りるときというのは、必ず自転車を最後にしなさいというふうに言われます。それから似島の島内は道がとても狭いので、後ろから来るバイクを一旦立ち止まってスルーさせないと、先に通らせないといけないというようなことなどがありました。
それからあの、こども文教委員会のときには私は自転車で毎日ヒルクライムさせるのかということを聞いたんですが、実際にはですね、途中までなだらかなところが続いてまして、そこから急な激坂になっていて、そこの急な激坂の部分というのは自転車を降りて、誰もが自転車を押して歩くというような状況で、私自身の足では似島学園小中学校の門前に着いたのが8時13分頃で、多分そこから自転車置き場に自転車を置いて着席するまでちょっとどれぐらいかかるかわからないんですが、私の肌感覚だと8時20分ぐらいになるのではないかなと。
8時10分が定刻なので、だからいろんな対応の仕方があると思うんですが、ぜひ取り組みを進めていただきたいというふうに思います。
今回の予算でも、似島航路の再編として1954万円余りが計上されていますし、これまでもいろいろ、先ほどもありましたユーハイムが持っているハイエースが利用できないかとか、フェリーの航路変更ができないだろうかとか、いろいろ検討されているということも聞いています。
それで加えてのお願いなんですが、いろいろ取り組みをされていることに対してですね、現場の教職員から、市教委が対応してくれているのかどうかわからないといった声が聞くことがあって、これはとても残念です。
取り組んでいる経過を現場にも逐一伝えていただいて、一緒に問題の解決を図る姿勢といいますか、教職員の皆さんが自分たちは市教委に支えられていると実感できるように取り組んでいただくことをお願いして、そして当面の対応としてふさわしい交通費を支給するということを求めて、質問を終わります。