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付託請願・陳情
請願第10号「広島市こども図書館」の再整備について、請願第16号広島市立中央図書館等移転の再検討を求めることについて、請願第17号広島市立中央図書館等の基本設計及びエールエールA館への移転を撤回し、再検討を求めることについておよび陳情第29号「広島市こども文化科学館・こども図書館のリニューアル計画」の再検討を求めることについて
請願第30号広島市職員の研修資料として「教育勅語」の使用中止を求めることについて
陳情第10号広島市に存在する芸術作品の保護について
(中森辰一)
お疲れ様です。委員会ということで、この請願陳情について、少し発言をさせていただきたいと思います。
まず、中央図書館や映像文化ライブラリー、こども図書館などに関わる請願第10号、16号、17号および陳情第29号に関わって、若干発言をさせていただきたいと思います。
こども図書館に隣接をして、建築家の安藤忠雄氏のこども本の森を建設するという計画があります。本会議などでも議論されてきたものでありますけれども、この施設をこども図書館に隣接して作るという考え方に、今でも変わりはないのかどうかお聞かせください。
(生涯学習課長)
こども本の森の設置場所は、こども図書館の隣接地を建設候補地として、安藤氏側において検討が進められているものと考えています。
(中森辰一)
広島市としてはどうなんでしょう。隣接して作るということに関して。
(生涯学習課長)
本市としても、これまでの協議の結果、最終候補地とするというところで、その辺りはあの一致しております。
(中森辰一)
双方がそのこども図書館に隣接して作るというふうなことで考えておられるということなんですが、このこども本の森を建設するという取り組みの進捗っていうのは、どこまで来ているんでしょうか。
(生涯学習課長)
6月議会で明らかにして以降、特に協議に大きな進展はございませんが、こども本の森は、安藤氏が自らの資金で設計・施工し、本市に寄付する施設であることから、安藤氏側において本件を進める準備が整った段階で、具体的な協議が進むことになると考えておりまして、確定した段階でお知らせしたいと考えています。
(中森辰一)
安藤氏が県知事を訪問されて、こども本の森を作って寄付したいというそういった意向を伝えられたっていうのは2年前の6月だったというふうに聞いております。
それはすぐに具体化に向けて動き出したのではないかというふうに思われます。その年の9月には、市長が市のこども図書館のエールエールA館への移転を撤回して、現地に残す方針を明らかにし、こども図書館のエールエールA館への移転整備の方針が撤回をされました。
確認ですが、これは安藤氏側の県への申し出に対して、広島市の方で、こども本の森の建設寄付を受けるということを決めて、つまり、こども本の森をこども図書館に隣接して建設設置しようという、これは市の方針として決まって、中央図書館等のエールエールA館への移転・集約を変更したということだと受け止めるわけですけれども、その通りでよろしいでしょうか。
(生涯学習課長)
こども図書館を中央図書館等の再整備と切り離して現在地に残すことにしたのは、こども図書館の歴史的経緯や、子ども専門の独立した図書館という役割を引き継ぐことによるものであり、こども本の森の寄付の申し出とは全く関係ありません。
(中森辰一)
そうおっしゃいますけど、現実にはもう時期が重なっているわけですよね。市としてこれを市のこども図書館に隣接して作るというふうな方向に市の方針として切り替えて、そして元々中央図書館・映像文化ライブラリーとセットでエールエールA館に移転させるというふうな方針を、これは市の方針として持っていたものを、市長はこれも突然もうあそこには移転しないというふうなことを発表されたわけですので、次期の関係から言っても、それはちょっと今の説明は納得できないなというふうに思います。
それで今年の6月議会で先ほどありましたこども本の森をこども図書館の隣に建設する方針を表明をされました。しかしそれからさらに半年が経過しようとしているわけですが、何の進捗も明らかにはされておりません。
この問題についてはこの2年間何をやってきたんだろうかなというふうに思うわけですよ。つまり、我々が受け止めているのは、このこども本の森の問題があって、こども図書館をエールエールA館に持って行くのをやめたというふうに、あなた方のその正式な表明はともかくとして受け止めておりますけれども、それにしてもこの2年間何の動きもないってのは一体どういうことなんでしょうか。
(生涯学習課長)
2年間ということですが安藤氏側にこども本の森の寄付の意向を確認するとともに、整備の実現に向けて建設候補地等の協議を行ってきたものでございます。
なお先ほどのご発言の中で、6月議会での答弁でこども本の森を建設する方針を表明したというような表現がございましたが、実現に向けて協議中であると申し上げたものです。
(中森辰一)
いずれにしてもですね、今年の6月議会でそこに今度、こども本の森、安藤氏が立てられるものがそこにできるんだなというふうに、圧倒的多数の市民も我々も受けとめたというふうに思います。
一方で、こども図書館とこども文化科学館をセットにしたリニューアル計画が進められようとしております。これについてもいろいろ市民の間から意見があるんですけども、これは建物の耐震性を高めなければならないという課題と、この建物そのものを変えない中で、こども図書館とこども文化科学館に加えて、青少年センターの機能も盛り込んだレイアウト変更しようというものですから、かなり窮屈な計画になっていると思います。
この計画は別々の施設にあった機能を一つの建物に集約するという目的を、ここでも市の方針として進めているという理解でよろしいですか。
(文化振興課長議員)
ご指摘の通り、こども文化科学館のリニューアルにあたっては、中央公園内の公共施設の集約化等に係る方向性に基づき、こども文化科学館、こども図書館、青少年センター3施設の集約、複合化を図ることとしています。
(中森辰一)
こういう中でですね、陳情29号にもあるんですけれども、施設のリニューアルということで、こども図書館・こども文化科学館の機能に加えて、青少年センターの一部の機能を集約して入れ込むというこういう計画に対して市民の方から問題ありという意見が出ております。
元々、建物自体が建築後40年以上、1980年ですからもう44年になるんですかね。もう経っている老朽建築ですよね。耐震性に問題がありますので、耐震化工事を施工するということがあって、そのために現状の建物のスペースを少し削られてしまう。今より狭くなるのに、この三つの機能を一つの建物に集約しようということですから、窮屈なことになるのは誰が考えてもわかることです。
そうしたことをやるという既に決まった方針と、後から加わった建物に隣接して、こども本の森を建設し運営するということがですね、その中身の問題として、まだ調整がついてないんじゃないかというふうに思うんですけども、どういう状況なんでしょうか。
(生涯学習課長)
先ほども答弁ありましたけれども、こども図書館・こども文化科学館および青少年センターの機能のあり方につきましては、令和5年3月に決定した中央公園内の公共施設の集約化等に係る方向性において定め、それに基づき現在整備を進めているものです。
一方、こども本の森につきましては、安藤氏側によって整備される別個の事業であると考えております。
(中森辰一)
別個の事業だっつったってですね、建物を建てて広島市に寄付されて、それ以降その運営はお金をかけて広島市がやるわけですよ。ですからそう単純に物を考えるわけにかないというふうに思います。
こども本の森ってのは、安藤さんの、子どもたちが本に親しめる環境を提供したいという思いから、全国各地に建設をされてきたものだというふうに理解をしております。他の都市に建設されて寄付されたこども本の森っていうのは、これは単独で設置をされたり、通常の図書館の一部機能として設置をされたりしているというふうに理解しております。
広島市のこども図書館のように、元々子どものための図書館があるところに隣接して作られたところはないんじゃないかなというふうに思います。
しかしこの広島市にはですね、こども図書館という子どもたちが本に親しめる施設、しかも司書という専門職を置いて、設置目的にかなうように運営してきた専門施設というものがあって、原爆で何もかも消滅したところからまさに子どもたちに本に親しめる環境を提供する、そういう条件環境が作られた今日の姿に至っているわけですよ。
もう70年以上前から取り組みが続けられてきた。これが広島市のこども図書館であるわけですよね。
そこに子どもたちが本に親しめる環境を提供するという施設が別に設置されるということになりますと、その二つの施設の機能、役割をどういうふうに整理をして位置づけるのかという問題が出てくるんじゃないのかなというふうに思うわけです。
建物は寄付されても、その後の運営費は市民の税金から支出するということになるわけですから、この二つはどうするんだということが出てくるのは当然です。この点はどういうふうに取り組んでいくお考えなんですか。
(生涯学習課長)
こども本の森に関しては、現在安藤氏側と実現に向けて協議を行っているところであり、機能や役割などについて現時点で決まっているものはございません。
本市といたしましては、こども図書館とこども本の森の相乗効果により、子どもの読書環境の充実を一層図ることができるようにしていきたいと考えておりまして、今後より具体的な整備の方向性や、双方の施設の役割分担について安藤氏側と丁寧に協議を進めていきたいと考えております。
(中森辰一)
市議会でこの問題が明らかになってから半年たっているわけです。それよりも以前に先ほど申し上げたように2年間の期間があるわけですよ。何も動いてないというふうなことになりますと、やっぱり何か問題が存在しているというふうに受け止めざるを得ないというふうに思うんですよね。
やっぱりこの二つの施設をどういうふうにしていくのかということについて考えるべきじゃないのかなというふうに思うんです。
安藤氏側と、というふうなやり取りをしているかに聞こえてきますけれども、広島市の子どもたちが本に触れ、文化の観点から成長し人格を育んでいくっていうことを促進する施設として、この二つの施設をどういうふうに整合性を持たせて、連携、連結していくのか、そういうふうなことを考えなくちゃいけないんじゃないんですか。当然。そういう問題について、安藤氏側と話し合いをしたことはないんですか。
(生涯学習課長)
先ほどの答弁と重なりますけれども、安藤氏側と丁寧に協議を進めていくということでございます。
現在、安藤氏側とこども本の森の整備の実現に向けて、そういった点も含めて様々な点について協議を行っているところです。
(中森辰一)
こういったあの請願・陳情を出されてきた方々は、実際に安藤氏側と接触をしておられますよ。そういう中で、安藤氏側は、広島市の出方がはっきりしない、広島市の方でいろいろ意見があるようだと、それをやっぱりきちんと整理をされているのを待っているというそういう状況だというふうにお聞きしましたけれどもね。
安藤氏が私財をもって子どもたちのための本の施設を建設したいというこの申し入れ自体は大変ありがたいことだというふうに思います。
とりわけ原爆の惨禍を体験した平和都市広島の子どもたちのために、ということであえて広島にとの思いがあるんだというふうにも聞いたことがありますが、そうであればですね、その思いを大いに尊重するべきだというふうに思うんです。
そういう安藤氏側の思いを積極的に受け止めて、これまでのこども本の森とはコンセプトが違うことになるかもしれないけれども、現に存在し歴史もある広島市こども図書館の機能を、スペースの問題として拡張するような形で併設するといったことはできないだろうかなというふうに思います。
今こども図書館の窮屈なリニューアルを補完するっていう形で、発展させるということができるような建物の作り方というのができないのかなと、そういうものを考えてみてもらえないかということをやっぱり打診してみてもいいんじゃないかなというふうに思うんですよね。
勝手な想像をあえて言わせていただきますと、今のこども図書館とこども文化科学館に、青少年センターの機能まで加えて、極めて窮屈なレイアウトにならざるを得ない計画になっている、そういうところをですね、場合によってはこども図書館の建物を増築するみたいな形、一体的なものにするといったふうなことはできないのか。安藤氏側に相談をしてみたらどうかなと思うんです。
広島市が、こういうふうな今現にあるこども図書館それとの連携をどういうふうにするかっていうことをきちんと整理をして、こども図書館できちんとスペースの問題もあっていろいろ不自由な思いをする、そういうところを今度新しいこども本の森という施設の中で補完をしていく。
そういうふうな両方が成り立つようなあり方、そういうことをですね安藤氏側と本当に相談してみたらどうかなというふうに思うんですよ。
独創的なアイディアで建築家として活躍しておられたでしょうから、斬新なアイディアも出していただけるんじゃないかなというふうに思いますし、答弁を求めませんけれども、そういうふうなですね、やっぱり積極的な今のこども図書館というものを生かして発展させる、そういうふうな立場でこども本の森というのが作られる。こども本の森になるのかどうかってのはわかりませんけれども、そういうふうな方向をやっぱり考えていくべきじゃないのか。
そうしないとですね、できた後こども図書館とは別にランニングコストがいるわけですよ。人件費だっているし、いろんな修繕費とか電気代とかいろんなものがあるじゃないですか。そういうものをこれから市民の税金から支出していくわけですよ。
それとは別に、現にこども図書館というのがあるわけですから、やっぱり双方がきちんと生かせるような、やっぱそういうものにしていく、早く結論をやっぱり出していただきたいし、その際にはやっぱり市民の方ときちんとコンセンサスをとっていくというかやり取りをしていく。そういうことをぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。
もう一点ですけれども、以前の総務委員会でエールエールA館に映像文化ライブラリーを移転・設置する際に、建物の制約から、現ライブラリーと同じ映写距離を確保できないということから、今のレンズだと映写される映像の大きさが現ライブラリの3分の2程度に小さくなるので、映写レンズの交換が要るんじゃないかというふうなことを質問したんですが、その際の答弁は確か、現状でも大丈夫だというふうな答弁をされたというふうに思うんですよね。
距離が3分の1ほど短くなる。なので映像もそれだけ小さくなる。それで大丈夫なのかということを聞いたんですが、大丈夫だという答弁をされたと思います。
しかし、今年の3月29日に実施した映像機器システム会社や、建築設計事務所などとの打ち合わせの記録を見ますとですね、映像システム会社の方からは映写レンズを取り替える必要があるというふうな指摘がなされております。
要するに、現行のレンズでは映像の大きさが小さくなってしまうということなんですよ。現行のままでいくのか、それとも映写レンズを取り替えて、現行の映像の大きさと同等の映像を提供できるようにしていくのか。市の考えはどうなんでしょうか。
(生涯学習課長)
現在の大きさと同程度の映像で上映するため、レンズを購入する方向で検討しています。
(中森辰一)
わかりました。
(中森辰一)
それで次は、請願第30号、先ほどの趣旨説明もありましたし門田議員も質疑をされましたけれども、本請願は内容を追加したということで出し直しをされたものであります。
ここでは憲法との関わりが指摘をされているわけです。広島市の職員や行政が日本国憲法にのっとって、その業務を行わなければならないということは憲法そのものに明記されております。
この点で、昨年来議論してきたことでありますが、今年から新規採用職員が初めて職務に就く際に行われる誓い、服務の宣誓の内容に、憲法遵守の趣旨が入ったことは大事なことだというふうに思っております。
一方で、教育勅語を新規採用職員の研修で採用することは今年も続けられました。
今日は一点だけ聞いておきたいと思うんですが、市長は温故知新、先ほどもありましたけれども、として、先人たちの知恵、努力を学ぶための題材として教育勅語を使用しているのであるといった趣旨のことを主張しておられます。
市の当局もそのように、先ほども説明をされました。温故知新ということは否定はしませんけれども、別に教育勅語を持ち出さなくても題材は他にもあるんじゃないかなと思います。
特に教育勅語は、現憲法の諸原則に反するものとして、現憲法の施行によって無効とされたものであります。それをあえて平和都市広島市の新人研修の場で持ち出してくるのはなぜか、という強い違和感、疑問が出てくるわけですよ。
批判されてもあえて温故知新の題材として、教育勅語にこだわる、その市長のこだわりにも違和感や疑問を感じます。政治家である市長がこういうものをあえて公の場に持ち出してくるっていうことは、市長が教育勅語を肯定する思想をお持ちだからではないかというふうに思うところであります。
市長がそういう思想を持っておられることは自由でありますけれども、新人研修という公の場で、市長という市の最高責任者が使用する、これをあえて持ち出してくるというのはですね、その研修のあり方の問題として、民主主義、国民主権、戦争放棄、個人の尊厳、こういうものを原則とする現憲法に反することではないか。
教育勅語、市長が並べられたあの徳目そのものがですね、あの一連を全部見ると、今の現憲法には反するんですよ。内容として温故知新なんていう話にはならんでしょう。どうお考えでしょうか。
(研修センター所長)
本市職員の研修で、教育に関する勅語を使っていることについては、これまでも市議会や市長記者会見で説明を行ってきた通り、市長は、職員が様々な意見がある物事への対応を求められた際に、客観的な分析を踏まえ、公正公平に対処していくことが必要だと考え、職員に物事の見方や対応の仕方をトレーニングさせるための教材として使用しているところです。
また職員研修では、先ほど局長が現状説明した通り、日本は国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を基本理念とする国であり続け、また基礎自治体としてそれを実践していくために、歴史的な事実を知った上で、全体像を多面的に捉え対応することが大切であると考え、教育に関する勅語は作られ、使用された頃の時代背景を知った上で、戦争態勢に持ち込むために用いられたことから、文部行政の中から消えていったという歴史的な事実とともに、記述内容には現在の日本で通用することを検証して良いものがあるのではないかということを紹介していることから、委員の御指摘は当たらないものと考えております。
(中森辰一)
繰り返しの答弁だというふうに思います。市長が教材として出されたあの内容一部でありますけれども、あれ自体がですね、天皇のために全てを集約していくというそういうふうなことになってて、いざというときには天皇のために戦争に赴いていく犠牲もいとわない、そういう人間を育てていく、そういう人間になりなさいという、それこそ今の憲法の諸原則とは全然相いれないものだというふうに思います。
こういうもの、この問題はこれからも繰り返し議論をしていきたいというふうに思います。
(中森辰一)
もう一つです。陳情第10号広島市に存在する芸術作品の保護についてってのがあります。陳情項目2項目あるんですけども、この陳情の要請っていうのはなかなか難しい点があるだろうということはわかりますが、それにしても、日常的に市民の目に触れるもの、これは屋外にある彫刻になるというふうに思いますけれども、これらをですね、少なくとも市としてここにこういうものがあるということを把握しておくっていうことは、文化都市を標榜する広島市としては、平和文化という点でも大事なことではないかなと思うんですが、このことについてはどういうふうにお考えでしょうか。
(文化振興課長)
議員ご指摘の通り、日常的に市民の目に触れる芸術作品を把握しておくことは平和文化の振興に取り組む上で重要であると考えております。
このため、本市に寄贈された作品や、設置に係る情報提供があった作品など、所有者等から申し出があったものについては把握しているところです。
(中森辰一)。
申し出があれば把握できる。一度ですね、市内一円見回ってみて、こういうものがあるっていうことを一定調べてみたらどうかなというふうに思いますので、これは要望しておきます。
もう一点ですが、私が以前決算特別委員会だったか聞いたことがありますけれども、広島駅北口の広場に置かれております。さんという方が、著名な彫刻件数が作られた朝という彫刻が置かれております。
長年市民の目に触れてきたわけですけども、北口広場の再整備のときに、これは移設をされました。これはJR西日本と広島市が所有する敷地の境界の関係だというふうに説明を受けたというふうに思うんですが、その話し合いの結果今の位置になったということですね。
しかしせっかくの貴重な彫刻を鑑賞するにしてはですね、位置決めがあまりにも問題があるという指摘があって、私も現地を確認した上で、その通りだと思って質疑をあの際行ったわけですけれども、ああいう位置、在り様について、広島市の文化政策を担当する部門の専門的な立場からの意見を聞いておきたい。
(文化振興課長)
議員ご指摘の圓鍔氏の彫刻作品については、当時広島県広島駅新幹線口広場を再整備する際に、共同設置者であるJR西日本等担当局が調理を行い、圓鍔氏のご親族の了承を得た上で、現在の位置に移設したものと聞いており、本件については、当課が意見を申し上げる立場にないものと考えております。
(中森辰一)
要するにですね、新幹線口から北の方へ出て、ずっと先の方へ歩いていく、それはデッキを歩いていく限りにおいては目につきません。せっかく貴重な彫刻があるのに、下へわざわざ降りてですね、行くと目につくことはあると思います。
しかも鑑賞する場所はバスのチケット売り場ですかね。陰に隠れていて、建物とこの彫刻の正面との間ってのはあんまりないわけですよ。
ですから鑑賞する場所としては非常に狭い。もっと日の当たる場所といいますかね、もっとゆったりと見ることができる、しかも多くの方々の目に触れることができる場所っていうのは、空いてるところがいくらでもあるわけですよ。
ああいうところにですね移さないと彫刻のやっぱり意味っていうのは失われてしまうんじゃないか、失われてしまうと言うと言いすぎかもしれませんけれども、やっぱり目に触れるよう、目に触れやすいところにしかも鑑賞しやすい場所に配置をするってのが一番いいんだろうというふうに思いますので、これこれから移設のお金がかかるという話でありますから、やっぱりふさわしい場所に、将来的には移転するっていうそういう方向で市としてですね、頭に置いておいていただきたいということをお願いしておきたいと思います。