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(清水てい子)
お疲れ様です。日本共産党の清水てい子です。
意見書案第14号 被爆80周年を迎えるに当たり、核兵器廃絶に向けた更なる取り組みを求める意見書案について、意見を付して賛成の立場から討論を行います。
この意見書の趣旨のなかで、被爆80周年を迎えるに当たり、「再びこの悲劇を繰り返してはならない」という思いと1日も早い核兵器廃絶を実現するために8月6日、9日を国民の休日とするとの趣旨には賛成します。
長い期間に渡って、粘り強く取り組んでこられた方々に敬意を表します。
しかし、意見書にある「人類総ザンゲの日として」という考えには2つの点から異議があります。
第1は広島に原爆が投下されたのは日本政府が戦争を始めたことに問題の本質があります。
日本共産党員をはじめ、日本の侵略戦争に反対し、批判をした少なくない日本国民がとらえられ、拷問を受け、そのために命を落としたことを忘れてはなりません。
日本が侵略したアジアの国々の人々も多くが犠牲になりました。
第2は米国が広島・長崎に原爆を投下した理由です。
第二次世界大戦における領土不拡大の原則があったにも関わらず、日本を降伏させる決定的な手段として、アメリカ・イギリス・当時のソ連の三国首脳がヤルタ会談で、ソ連が千島列島を併合することを認める条件を付けて、ソ連が8月7日に参戦することを決めていました。ところが、第2次世界大戦後、米国が、ソ連に対して優位にたとうという世界戦略への思惑から、ソ連の参戦より早く広島に原爆を投下し、ソ連参戦後も長崎に原爆を投下した、歴史の事実があります。
広島と長崎への原爆投下はひとえに日本政府の戦争政策の結果であり、アメリカの国家的利益の為だったというのが、今では共通した認識です。
「人類総ザンゲの日として」ということになりますと、戦争を始めた日本政府の責任とアメリカ国家の利益のために原爆投下に踏み切った米国政府の責任をあいまいにし、あの戦争に反対してがんばった方々の命がけのたたかいをなかったものにしてしまうと思いますので、この考え方には異議があります。
以上の意見を申し上げて、本意見書案に賛成します。
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