議会での質問・答弁

2024年03月12日

2024年第1回 2月定例会・予算特別委員会 消防上下水道関係 藤本聡志

1.安芸区での上水道利用促進について

(藤本聡志)
 先日経済観光環境関係でPFAS汚染への対策についてお聞きいたしました。そのうち水道関係の住民の声と願いを御質問させていただきます。 訪問した多くの家庭で、広島市から連絡があって、飲み水には水道水を使うようにしていると言われておりました。
 井戸もある家庭もありましたが、多くの家庭で飲み水には使わないようにしているとのことでした。
 しかし、井戸水だけで暮らされておられる方もおられました。この地域は、瀬野川に沿って集落が並んでおり、水量が豊かです。多くの世帯に井戸があり、これまでは生活に飲み水も含めてたくさん使用してきました。
 しかし突然に降って湧いたような有機フッ素化合物、PFAS流出の被害を受け、井戸水ではまだ暫定指針値の1L当たり50ngには達しておりませんけれども、12月には37ng、1月には38ng、2月は43ngと指針値に近い値を示しており、近い将来に基準値を超える可能性はないとは言えない状況であります。
そうすると、井戸水として飲むことは控え、もちろん水道水を使わざるを得ないということになります。
 せっかく地域を訪問し、突然のことで困っておられる方々の生の声をお聞きいたしましたので、その切実な声を紹介します。ぜひご検討ください。
 そこでお聞きします。井戸と水道と併設されている方のうち、井戸水が使用できなくなることにより、水道の使用量が増えるわけですけれども、そういう方が一定数おられます。
 そういう方などに対して、このような突然の事情ですので、水道料金の軽減などの支援ができないものでしょうか、お聞きいたします。

(給水課長)
 水道料金は、受益者負担の原則に基づき、水道の使用量に応じて負担していただくもので、このたびのような事案に対する水道料金の減免制度は設けておりません。

(藤本聡志)
 地域には、井戸水だけで生活され、水道を引かれていない家庭も先ほども言いましたがおられます。
 そういう方と訪問したときに話す機会がありました。自宅に上水道を引くためには、水道管を引っ張ってくるとともに、家の中のこれまでの井戸水用の配管は使えないと、全てやりかえなければならないというふうに業者から言われたと。1件当たり200万円から250万円くらいかかると。そういうふうに言われたという方もおられました。
 住民にとってまさに降って湧いた災難ですから、市として補助してあげることはできないかと思いました。
 そこでお聞きをいたします。水道を引かれておらず、井戸から水道へ切り替えるための給水装置の工事が必要となる方に、工事費の補助などの支援はできないのでしょうか。

(給水課長)
 給水装置は個人の財産であるため、給水装置工事に係る補助制度は設けておりません。

(藤本聡志)
 ところで、個人が自宅に下水管を引くためには、市の補助制度、貸付制度があります。上水道を引くための支援制度は、既に10年ぐらい前になくなっております。
 そこでお聞きをいたします。こういう事情ですので、融資制度の復活など、個人の資金調達、いずれも60、70代のようになっておられますので、資金調達に支援はできないのでしょうか?

(給水課長)
 給水装置工事に係る資金融資については、過去に水道の普及促進の観点から低利の融資制度を設けていましたが、年々利用件数が減少していったことから、本制度は一定の役割を終えたと判断し、平成22年度をもって廃止しました。このため、現時点では本制度の復活は考えておりません。

(藤本聡志)
 なかなか難しい答弁ですけれども、最後に一言発言いたします。降って湧いたような事態で、自宅の水道管設置に途方に暮れている住民の方が、やっぱり実際におられます。
 広島市の心温まる、また丁寧な対応を、こういう地域の方々にはお願いをして、私の質問を終わります。ありがとうございました。

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