議会での質問・答弁

2023年01月20日

2023年1月20日 文教委員会 きせ康平委員

青少年センター機能確保向け今後方向性について

(きせ康平委員)
 委員外でありますが質問させていただきます。今回青少年センターの機能確保に向けた今後の方針性ということについての質問です。最初にこの施設の目的を聞こうと思ったんですが先ほどお話されたのでこれは省きます。
 青少年センターの拠点的な機能の確保について、青少年センターの利用団体の意見を踏まえて専用室、共有スペースなど、今後協議していくということも書かれていますが、先ほど答弁の中で利用団体の意見を聞いているという話もありました。
 そこでお尋ねするんですが、利用団体の声というのはどんな意見があったのか、またそういった利用者の意見は今の方針に反映されているのか、お聞きいたします。

(育成課長)
 利用者の声についてのお尋ねでございます。利用団体の方からのご意見につきましては、これまでも団体の代表者の方との個別の協議や、要望書を受け取りをさせていただいた際の意見交換、それから日頃利用者と交流があります青少年センターの職員からのヒアリングなどを通しまして、お伺いをさせていただいているところでございます。
 少し時系列的に羅列的になりますけれども、意見の内容を述べさせていただきますと、令和3年10月に青少年センターの利用団体の方々にお集まりいただきまして、その当時の都市活性化対策特別委員会でお示しをいたしました本市の中央公園内の公共施設の集約化等の方向性について説明をさせていただいた際に、出席者の方から「移転後に自分たちは利用できなくなるのではないか」でありますとか、「現在の利用方法を維持できるのか」というご意見がございました。
 次に昨年の9月以降利用団体の代表者の方からご意見を伺った際には、「市が一方的に決めるんではないか」それから「青少年センターが大幅な規模縮小することなく現在の機能を維持してほしい」それから「日々の活動だけでなく、成果を発表するための広さと機能を整備してほしい」それから「施設側の行い主催いたします事業の開催ができるような職員体制の確保をしてほしい」などのご意見がございました。
 それで、それをどのように反映させたかということでございます。この中で反映できるものにつきましては反映したいという考えから今回の方向性を導き出したものでございます。今後、再整備を進めていくにあたりまして、青少年が使いやすい施設となりますよう関係部局と協議を重ねまして、来年度の前半には改めて、先ほどちょっとお話も出ておりますが、利用団体の皆様からもご意見をお伺いをして、そして意見反映できるものにつきまして反映をしていきたいと考えているところでございます。

(きせ康平委員)
 様々な意見が出ているという中で、やっぱり規模の縮小はして欲しくないというのが一番大きなところかなと思います。今述べられた中で大幅な縮小はやめてほしいという声もあったということでもありますけれども、青少年センターの移転先でいうと大幅な縮小はせざるを得ないのかなというところではありますが、そうした中で、しっかり声を聞いていくと言いながら、どのように声聞いていくのかまだ検討中ですということだったんですが、できたらその各団体であったり、先ほど一般の方も話を聞くということもありましたけれども、幅広く聞いていただいて、それもしっかり期間をとった形で意見を聞いていただきたいなということを要望しておきます。
 次に青少年センターとしてでいいのか、後ほど聞きますけれども、規模を縮小していく中で、他のところで補完的な役割をということもありました。補完的にどのように使っていくのかということでありますけれども、補完ということはどこが主体になるのか、何を補完するのか、他の団体との調整も必要となってくるかと思いますけれども、そういったことにより使い勝手が今よりも悪くなるのではないか、今までの活動が維持できるのかという不安材料が出てきているんですけれども、この点についてお答えいただけますか。

(育成課長)
 補完的とはどのような使い方をするのか、とか使い勝手が悪くなるのではないかとかというご質問でございます。
 私どもの方が資料の中で中央図書館内に補完的に使いたいというふうに書かせていただいているのは、まず先ほどからお話が出ております拠点的な機能ということでございます。少し説明が重なって時間をとって申し訳ないんですが、拠点的な機能につきましては、先ほどから出ております、常駐する職員が、例えば広域を対象とした青少年のための講習会でありますとか、音楽ダンス等の子供向けの体験講座でありますとか、利用者同士の交流会、それから自主的な活動の成果発表会など、それからこれも先ほど言いましたけれども活動に悩む青少年から、ご相談を受けて助言をしたりということについて、拠点的な機能と捉えております。
 そうしたことについてはまずはこども文化科学館の中に新たに整備いたします青少年センターの方で対応するんですけれども、新たにエールエールA館の中にできます中央図書館の子どもと青少年のエリアというところでまた一定程度スペースが確保できるということも聞いておりますので、そうしたところを補完的に活用できればというふうに考えております。
 したがいまして、拠点的な機能ということに関して申しますと、これは最前も申しましたがまずは施設管理者、施設の職員が企画運用する事業ということになりますので、主体的には青少年センターがその事業の主体ということになります。
 で、使い勝手の話でございます。今でも青少年センターに聞きますと、施設外でそういった主催事業を行う場合があるというふうに聞いております。そうした事業を行う場合は、当たり前のことをちょっと堂々と言うのは気が引けるのですけれども。施設職員が主催事業を開催する施設の方と、事業が円滑にできるように調整をとってやっております。したがいましてこの新しくできる中央図書館内の交流空間を使う場合におきましても、こちらは中央図書館の施設ということになりますので、中央図書館の方と、いろいろ協議調整をして、青少年センターが計画運営をして開催いたします事業について、円滑に進むように考えていくというようになると思っております。

(きせ康平委員)
 今職員の方が調整をするという話もありましたけれども、その前に一点エールエールA館に移転をと先ほどから言われてますけれども、僕自身はまだ決まったと思っていないので、そこはおかしいのではないかということをちょっと指摘しておきます。
 あわせて、調整していくということではありますけれども、これは例えば今後公民館とか使う場合になってもそこは調整をしていくのか、青年たちがその辺はしなくてもいいのかということを確認させてもらってもいいですか。

(育成課長)
 議員おっしゃっておられるのはおそらく最前ご説明させていただいた拠点的な機能ではなく、青少年が自主的に活動を行う場合ということで捉えましたけれども、それでお答えをさせていただきますと、現在広島市の全部ではないんですけれども公共施設におきまして、インターネットなどを使って施設の空き情報を確認をしたり予約できたりするシステムがございます。
 そうしたシステムを今でもその青少年センターの利用者を使って、予約をしたりするということがあるとは聞いております。ですからそのリニューアル後の青少年センターにつきましても、そうした物を活用していただいて、それがあの他の既存の公共施設であっても使っていただくことを含めまして、今後そういう形で割と簡単に予約が取れるような方法について関係部局の方と協議をしていきたいというふうに考えております。

(きせ康平委員)
 それぞれでということだと思うんですけれども、公民館を今後利用していくとなったときには、今既存でいろいろ利用されている団体の方々もいらっしゃる中で、月1回だったり、不確定な利用されてる方々もいらっしゃれば定期的に使われている方々もいらっしゃると思います。そうした中で青少年の方々に団体を今後利用して確認していく中でこっちでもいいですよってなったときに、競合した場合っていうところのその調整も利用団体者同士で行っていくという形になるという理解でよろしいですか。

(育成課長)
 まずは公民館を例にとって申し上げますと、青少年の利用が比較的多い稼働率が高い時間、夕方から夜間にかけてという実態がございます。そうした時間に関していくつかの公民館を抽出して調べたところその稼働率が低くなってございます。したがいましてこうした時間帯を中心に青少年が公民館を使うということに関しては、それぞれの利用団体同士で、競合することはあまりないのではないかというふうに考えております。
 ただ公共施設を利用するにあたって、利用調整ということに関しましては、それぞれの施設の方で、どこまでどのような調整をするかというところがございます。そうした観点から今後、これから施設の利用実態とかそういうやり方なども含めましてしっかり調べた上で具体的なその活用方法につきまして、関係部局の方と協議を進めてまいりたいと思っております。

(きせ康平委員)
 あといくつかあるんですけれども、青少年センターの移転というところで、こども文化科学館の方に移転させるということですけれども、見ると諸室等は共有化させるいう話しかなく、専用施設があるかどうかが明確にはないんですが、この青少年センター、内容がどうなるかわからないですけどそういう話も先ほどありましたけれども、青少年を主役とした施設ということ自体、青少年センターという名前かどうかわかりませんし、専用施設というのはなくしていくのか。どういう形になるのか教えていただきます。

(育成課長)
 こちらの方につきましては資料の方の縦2の(1)のイの部分でございますけれども、こども文化科学館のリニューアルに合わせましてこども文化科学館内に専用の諸室を整備するということで予定をさせていただいておるところでございます。
 そうしたものが青少年センターとして位置づけていくという形になろうかと思っております。あわせて同館内には同館のホールなどもございますので、そうしたところも使いまして、青少年の活動ができる機能を確保していきたいというふうに考えてございます。

(きせ康平委員)
 規模がどうあれ、もしくは残していくことはあるんですけれども、あとは一つもうちょっと懸念するのが利用料についてです。今の施設の利用料は青少年センターであればおそらく無料だったかと思いますが、基本的に今後の方針として、無料または少し料金を取るということでは書かれているんですけれども、やはりここはこれまで無料として行ってきた青少年センターの役割を維持するためにも、基本的に青少年の利用においては、どこを利用しようが無料にするべきだと思いますがその点についてはご説明いただけますか。

(育成課長)
 使用料のことでご質問いただきました。それでまず今の青少年センターにおけます使用料についてまず申し上げさせていただきますと、青少年の自主的な活動でありますとか青少年を対象とする事業での利用、目的内の利用ということになりますが、そうした場合の利用につきましては青少年センターの中にありますホールにつきましては、有料ですけれども、そういう目的については目的外と比べて低廉な料金で、それから諸室の利用については無料ということにさせていただいております。
 今後無料にすべきではないかということでございますけれども、今後青少年センター等の専用の諸室は先ほど申しました通り子こども文化科学館内に設けるということで予定をしております。併せてこれも先ほど申し上げました通り、こども文化科学館内のホールでありますとか諸室などとも共有を図るということになってございます。
 そうしたこともありまして、こども文化科学館が共有する方の部屋などとの均衡を図る必要がありますので、無料または低廉な料金で利用できるよう今後、市民局と協議を進めたいと思っております。
 また新たに整備をさせていただきます中央図書館内の最前に出ております子どもと青少年のエリアに設ける交流空間についての使用料についても、これ今後まだ図書館の移転決まっていないというお話もございましたけれども、そうした中で今後市民局の方が図書館の方、具体的にエールエールA館ということが決まりましたら、館内のしつらえ、部屋でありますとか使用そういうものを決めていく中で運用方法も決まってくると思います。それらが決まってくる過程において、私どもといたしまして、無料または低廉な料金で利用できるように、これも市民局の方と協議をさせていただきたいと思っております。
 あわせて他の公共施設、公民館など、活用させていただくという部分に関しては、今でも青少年以外の利用者の方は有料で使っておられるということがございます。そうした方との均衡を図る必要もございますので、そうした観点から、そういった施設を所管する関係部局と協議を進めたいというふうに考えてございます。
 ちなみに参考でございますが公民館の状況を少し申し上げますと、公民館の会議室研修室の使用料については人数に関わらず、1時間で460円ということになっておりますけれども、こうした市民の方の団体による活動につきましては減免制度がございまして、半額等の減免が適用された場合には1時間当たり200円ということで料金設定がされているというふうに公民館の所管課の方から聞いております。

(きせ康平委員)
 金額のこともお話いただきましたけれども、これまで青少年センターを利用している方々に、規模縮小も兼ねて違うところでお願いするような形もあるかと思います。そうした中で、お願いしたにも関わらず、お金がまたかかかってくると、利用率の低下につながると思いますので、そこはどこを利用しようが、登録団体という形でいいのか市青少年センターを利用したいというふうな団体においてはぜひともそこは無料を守っていただきたいということを強く要望しておきます。
 最後になりますけれども、やはりこれまでの活動をしっかり保障していく施設であり、また今お金の話をしましたけどその利用料も含めて、これまでの質を守っていく、さらにはそれ以上に高めていく施設にしていただくことを強く要望して質問を終ります。

TOPへ