議会での質問・答弁

2022年09月29日

2022年第7回 9月定例会 議案討論 きせ康平議員

(きせ康平議員)
 日本共産党のきせ康平です。党市議団を代表して討論を行います。意見を付して賛成する議案は
第87号議案 令和4年度広島市一般会計補正予算(第5号)
第91号議案 広島市児童館条例の一部改正について
です。その他の議案は賛成です。

 意見を述べます。
 まず第87号議案 令和4年度広島市一般会計補正予算(第5号)のうち、放課後児童クラブ増設についてです。
 放課後児童クラブの定員不足を解消するため来年4月の開所に向けて、新たに17学区でクラス増設を行うものです。
来春より実施されようとしております有料化を考えれば、子どもの最善の利益が確保できる施設整備を基本に、施設間での環境の差を解消することが必要です。
 特にトイレ環境は人権にかかわる切実かつ、重要な問題です。
洋式化についてはおよそ75%と進む一方、男女別に関しては5割に届かない状況です。男女別ができていないクラブでは、簡易な間仕切りを設置するなど苦肉の策を行っていますが、このようなその場しのぎは子どもたちの人権を無視するものです。プライバシーが守れないトイレを利用したくないと思う子どもたちがいて当然です。
 中でも思春期に入る小学校5・6年生は気にするでしょう。仮に市役所等のトイレがそのような簡易な間仕切りが設置してあるだけの男女共同トイレだった場合、多くの職員が利用したくないと思うでしょう。子どもたちも同じです。トイレの男女別、洋式化させることは当然の対応であり、早期に解決していただくよう強く求めます。
 また、正規指導員の欠員ですが、昨年30名ほどまで減ったものの、今年の4月はさらに減るどころか75名に増え、半年たった現在でも64名と欠員が解消されません。これまで2カ月に1回と1年の半分は募集してきましたが、欠員が10年以上も続いている状況は異常です。保育資格を有する臨時指導員でやりくりする市の姿勢は問題です。欠員は来春までに解消させるべきです。そのためには指導員の処遇を向上させるしかありません。国へ要望するだけでなく、市独自の対応を求めます。

 次に第91号議案 広島市児童館条例の一部改正についてです。
 この度築57年となる竹屋児童館を建て替えましたが、広島市にはこのほかに、耐震性がない児童館が3館、築50年以上の児童館が10館あるとのことでした。順次大規模修繕を行っていくとのことですが、早期の改築を実施するよう求めます。また、築50年とならなくても、老朽化が進み、棚を触るとトゲが刺さるなど、子どもたちが安心して過ごすことのできない環境もあります。子どもたちの安心安全な施設を整備することは市の責任であり、早期の対応を求めます。
 児童館の未整備学区について、未着手の学区が18学区も残っているということでした。来年度より放課後児童クラブの有料化となりますが、経済的に利用できないと訴える保護者もいる中で、児童館がなければ放課後、子どもは自宅で一人過ごさなければなりません。高学年は大丈夫かもしれませんが、低学年となるとそうはいきません。
 私の長女も来年度小学校1年生となりますが、仮に自宅で一人過ごさせることを考えると、不安で仕方ありません。これは他の保護者も同じだと思います。すべての子どもたちが放課後安心して過ごすために、未着手の18学区の児童館の早期整備を強く求め、討論といたします。