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1、川の浸水対策について
2、水道料金徴収の民間委託問題について
3、河川施設の復旧工事の遅れについて
(中森辰一議員)
おはようございます。3点質問を予定しておりますので、順次行きますが、ちょっと先ほど大規模な災害想定の絵が出てきましたので、絵が出るほうを先にやろうと思いますので、よろしくお願いします。
県が管理しております佐伯区の岡ノ下川です。市の管理ではないということを承知の上でお聞きいたします。写真がありますので、見ていただきたいと思います。(中森委員、ディスプレーに資料を表示する)これが岡ノ下川の水面の状況について、この前の火曜日、10日です。満潮のときに撮った写真なんです。水面と土手、道路ですけれども、高さがあまりないと、余裕がないというのが分かると思います。これが全体の状況ですね。これは右岸から撮った写真ですね。これは左岸から撮った写真で電車が走ってるところです。これは反対側の写真ですけども、水の上を電車が走っておるような、そんな感じになると思います。
これは並列しております宮島街道の橋の上から撮った写真です。ほとんど電車の桁がもうつかってしまってるという状況が分かります。その向こう側にあるのは、これJRの鉄橋でして、この広電の鉄橋よりも大分高いということが分かります。広電の鉄橋が非常に低くなっているということで、これに合わせて両岸の高さも低い状況になっているということなわけですよね。
それで、この川の河口に近い区域なわけですけども、電車の軌道の高さが低いということと、土手そのものが低いので、周辺地域に浸水する可能性が高いということで、必要な対策を行ってほしいということを住民から県に要望が出されております。市民生活に関わることでありますので、市にも認識していただくということと併せて要望もしておきたいというふうに思います。河口付近に宮島街道の橋と広電の鉄橋と、JRの鉄橋が並んでいるわけですけども、そのうち見ていただいたように、一番低いのが広電の鉄橋です。大潮で満潮になりますと、鉄橋の桁が今見ていただいたように、ほぼいっぱいまでつかります。これが日常的に起きているわけです。
先ほど最大想定の降雨のあったとき、どういうふうになるかということが説明されましたけれども、これは日常の光景なわけですよね。こういう状況になってるということを市のほうはよく御承知かどうか、ちょっと確認をしておきます。
(河川防災課長)
岡ノ下川は佐伯区の中心部を南に向かって流れ、広島湾に注ぐ延長2.7キロメートル、流域面積11.5平方キロメートルの、県が管理をする二級河川であり、県への聞き取りや整備計画の資料などにより委員の御指摘のような状況があることは認識しております。
(中森辰一議員)
この護岸が非常に低いということそのものについて、市はどのように御認識でしょうか。
(河川防災課長)
広島電鉄の鉄道橋付近の護岸高につきましては、上下流の護岸高より低いことを把握しております。
(中森辰一議員)
県は川が上流で増水しても海の容量が大きいんだから汽水域の水面の高さは海面以上にはならない、だから大丈夫ですみたいなことを言っているわけです。住民はこれまで繰り返し、川のしゅんせつもお願いをしてきたんですけれども、今言った理屈で大丈夫だといってやろうとしておりません。川底は土砂で大分浅くなっております。干潮のときにはほとんど川底が見えるような、そんな状況もあります。
それにしても、この汽水域の水面の高さっていうのは川の増水には影響されないというのは、増水した川の水がスムーズに海に流れ出るということが前提だというふうに思います。だけれども、大潮で満潮のときに川の増水が重なったと、そういうときは上昇した水面につかった状態の鉄橋がむしろこの川の流れを阻害すると、そういうふうなことになって水位が上がるんではないかということも考えられますし、その鉄橋に上流から流されてきたいろんなものが引っかかって、一気に護岸の高さを越えてしまうということも考えられることではないかなと思います。
それから、確かに海は容量が大きいわけですけども、増水した川の水量が川の断面を超えるほどに大雨が仮に降ったとすると、そういう理屈は成り立たないということになると思いますけども、そういうことはあり得ないというふうにお考えでしょうか。
(河川防災課長)
岡ノ下川につきましては、河川管理者である県が管理しているため、委員の御質問に関して県に確認しましたところ、岡ノ下川の広島電鉄宮島線周辺の地盤高等を考慮し、高潮対策事業として防潮堤・防潮水門・排水機場を整備することで対応しているとのことでした。
(中森辰一議員)
その防潮堤と排水ポンプなんですけども、私は先ほど指摘がありましたけれども、最大の危険を想定して、防災対策っていうのは行わなければいけないのではないかなというふうに思っているわけですが、先ほど言いましたように、先週地元の方たちが県に対して要望書を出された。そこには以前からの高潮による浸水対策、高潮対策が行われていたんだけれども、現状の県道41号五日市筒賀線の護岸の高さでは不十分だと。だから県道沿いの護岸をかさ上げしてほしいということが一つと、それから、現状の護岸は広電の線路の高さと同じになっている。そのために護岸だけを高くすることができても、線路から越水して周辺地域が浸水する危険があるということで、それへの対策として、越水の危険があるほどの事態の際は電車を止めて、かさ上げした護岸並びに護岸と同じ高さの、可動式の防水壁みたいなものをぜひ設置してもらいたいという、この二つの要望を出されております。
先ほど県の対応ということを答弁されましたけど、この住民の要望について、市としてはどのように受け止められますか。
(河川防災課長)
地元の方から県に提出された要望内容は、河川管理者である県が対応を検討されるものであり、本市としてはその動向について注視していきたいと考えております。
(中森辰一議員)
県がどうやってくれるか見ておこうというわけですけども、先ほど説明がありましたとおり、この川の河口に河口水門が設置されておりまして、その後、排水能力が増強されて、今は毎秒30トンということで、これは30年に一度の雨に対応するものだというふうに説明をされております。県のほうは多分予算の関係なんかもあるんでしょうけれども、30年に一度の対策をやっているから、これでよしとしたいというふうなね、そういう態度なわけですよ。本当にそれでいいのかなというふうに思うわけですね。
昨年、強力な台風が関東のほうで百年に一度の雨をもたらした。こういうふうな台風っていうのはたまたま広島に来なかっただけなわけですよ。関東の一部では局所的でしたけれども、それこそ先ほどの最大の想定降雨の量っていうのが降ってるわけですよね。これは広島に降らないという保証は全くないわけですよ。現実に百年に一度とか50年に一度とか、そういう雨が各地を毎年襲ってるわけです。50年に一度の雨っていうのは広島でも降ったわけでしょう。30年に一度の対応で大丈夫だっていうことには到底ならないと私は思うわけですよ。
この河口の話、ポンプの能力にしても、もっと上げる必要があるし、住民が願っているとおりに護岸を上げていくような取組っていうのをしなくちゃいけないんではないかなというふうに思うんですけども、やっぱり県がやることだからということで、市は何もしないんですか。
(河川防災課長)
近年、全国各地で豪雨等による水災害や土砂災害が頻発し、甚大な被害が発生していることに加え、昨年10月の台風19号により甚大な被害があったことを踏まえ、国は気候変動による降雨量の増加等が懸念されることに対し、流域全体で水災害による被害防止、軽減するための取組について総合的な検討を始めております。本市といたしましては水災害から市民の生命・財産を守り、安全・安心なまちづくりを実現することは極めて重要であると考えており、国・県における河川整備計画の見直しや、国における検討状況を注視しながら機会を捉え、意見や要望を行いたいと考えております。
(中森辰一議員)
先ほど消防、上水、下水、それぞれいざというときの対応ということが問われたわけですけども、そういういざということが起きないようにするのがやっぱり防災の基本なんだというふうに思うんですよ。あのようにデルタ全域、その周辺も含めてつかってしまうと、広島の都市機能そのものが当分の間、麻痺するということになりますよ。市民生活も甚大な被害を受けるわけでして、そういうことがもう最大限起きないように、やっぱりこの備えをしておくというのが非常に大事なことなんだというふうに思うんです。
この満潮のときを見てもらっておりますけども、この一番潮が高い、大潮の一番高い時期っていうのは夏から秋ということで、台風シーズンとは重なるわけですよね。御存じのように、台風が来ると低気圧ですから、その通常の満潮よりもさらに水位が上がるわけです。それに去年の台風の場合は大変な豪雨も伴いましたから、ああいう三つが重なったときは大変な被害が起きると、そういうことはやっぱり考える必要があるんではないかなと私は思うわけですよ。やっぱりこれは県の担当だからということで見ておくわけにはいかないと思います。
もう一つ見ていただきたいと思うんですが、ちょっと見にくいかもしれません。これは同じ満潮の10日のときに、ちょうどたまたま通りかかって見たんですけども、この川の道路の反対側の石垣です。道路の高さは1メートルぐらいのところで水が勢いよく噴き出しておりますけど、これ海水ですよ、海水です。つまり、どこかから水道ができて流れてきたんじゃなくて、満潮のときにこのいっぱいになってきた海の水が道路の反対側のほうに、こんなふうに水が出ておるわけです、道路の下を通って。これはたまたまこの10日ですけども、10日に起きたことではないと思います。随分以前からあるようなことだと思うんですよ。
こういうふうに県はきちんと管理できてないと私は思うんですよね。やっぱりそういうことを考えても、県任せにしておくわけにはいかんのじゃないかと私は思います。そういう点では、やっぱり改めて市としてもきちんとしてもらいたいと。30年に一度ということではなくて、もっとしっかりした対応を県としても国と協力しながらやっていく必要があります、財源が要りますから。そういうことをやっぱりしっかりと要望するということを市としてもぜひやっていただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。
(河川防災課長)
先ほどの答弁の繰り返しになりますけれども、国・県における河川整備計画の見直しや国における検討状況を注視しながら、機会を捉え、意見や要望を行いたいと考えております。
(中森辰一議員)
市民の安全を確保するというのは、これは自治体同士、県市共同の仕事だというふうに思いますので、やっぱり国にも訴えかけながら、できるだけ早急に必要な対応を検討して取り組んでいただきたいということをお願いしておきます。
(中森辰一議員)
次に、水道料金の徴収業務の民間委託問題についてですけれども、水道や下水道っていうのは市民の日常生活に必須のインフラです。この在り方というのは市民生活そのものに直接影響を及ぼすものであります。これを営利企業に委ねるということは絶対にあってはならないということを改めて申し上げておきたいと思います。
2月25日の消防上下水道委員会で、水道事業の事務のうち料金徴収業務を民間会社に委託するということが説明されました。目的は業務の効率化だということなんですけれども、その必要性について改めて説明をお願いします。
(営業課長)
水道事業を取り巻く経営環境は、節水型社会の進行や今後見込まれる人口減少等により給水収益が減少する一方で、水道施設の老朽化対策等の建設改良費は増加していくため、一段と厳しさを増すことが見込まれます。このため、給水の安全性・安定性を確実に担保した上で、経営の効率化策として効果が見込まれる水道料金等収納業務の委託を実施することにより、業務の効率化を図り、健全経営の推進に努めていく必要があると考えております。
(中森辰一議員)
これまで実施してきた検針業務の委託、それから使用開始・中止の電話受付業務及び料金システム運用管理業務の委託を行ってきたということなんですけども、それぞれ業務ごとにどのように効率化の成果が上がってきたのか御説明をお願いします。
(営業課長)
水道メーターの検針業務については、昭和44年度から個人への委託を順次実施し、昭和47年度に全面委託をしたことで職員53人を削減しております。
水道の使用開始・中止の電話受付業務については、平成22年度に引越お客さま受付センターの設置による委託化を実施し、職員6人の削減に加え、各営業所の電話受付業務を一本化するとともに、電話受付時間の拡大、特に転出転入の繁忙期である3月と4月は土曜日も電話受付を行うといった事務処理の効率化と、お客様サービスの向上を図りました。
水道料金オンラインシステムの運用管理業務については、平成25年度から委託を実施し、職員4人の削減に加え、システムに精通する職員を長期間、同じ所属に配置する問題が解消されました。
(中森辰一議員)
そういうような成果を上げてきたということなんですが、今回の料金収納業務っていうのは当面、令和3年度と4年度の2年間で、委託料は2年間で4億9900万円だということなんですね。その経費の削減効果っていうのは2年間で280万円が見込まれるとしております。経費削減効果は僅かに0.54%、これは何を目的にしているのでしょうか。
(業務管理担当課長)
収納業務を委託した段階では、水道局側に調定や転出に伴う精算などの営業所業務が残るため、所属長を含め業務に携わる職員を配置する必要がある一方、受託業者側には、従業員のほか管理のため責任者を別に配置する必要があり、管理監督者に係る経費が重複するため、令和3年度から令和4年度までの2年間での経費効果額は約280万円となります。
このたびの収納業務の委託における経費効果は少額ですが、今後、受託業者の履行能力を慎重かつ速やかに見極めた上で、より多くの経費効果が得られるよう、委託する業務範囲の拡大について引き続き検討してまいります。
(中森辰一議員)
私は、この業務の民間委託について強い懸念があるんですけども、水道っていうのは生きていくのに欠かせないものであります。だからこそ水道料金を滞納していても、すぐには水は止めません。そういうことから、何らかの理由で生活困窮に陥った人を発見するために、水道料金の収納業務というのは生活保護業務と連携をしてきております。水道料金の収納業務というのはそういう役割を負っているというものであるということを自覚しておられるんでしょうか。
(業務管理担当課長)
本市では、健康福祉局と関係課で構成します広島市生活困窮者自立支援制度連絡調整会議を平成26年6月に設置し、生活困窮者に対する連携方策について情報交換を行っており、水道局も参画しております。また、平成30年10月に施行された生活困窮者自立支援法の改正法では、福祉、就労、教育、税務、住宅、その他の関係部局において生活困窮者を把握したときは、その本人に対して生活困窮者自立支援制度の利用勧奨等を行うことが、努力義務として課せられました。このため水道局は、料金の支払い交渉を行う中で、生活困窮者を把握し、適切な生活支援が受けられるよう福祉部局につなげることのできる立場であることから、生活保護制度の利用の勧奨や福祉部局に当たる自立相談支援機関「広島市くらしサポートセンター」の紹介を引き続き行ってまいります。
(中森辰一議員)
今、いろいろ説明がありましたけれども、委託する業務の内容は催告書の発送、現地収納、給水停止というふうになっております。まさにこの水道料金の支払いがどうなっているかということを直接市民とやりとりする業務であります。経済が大きく発展してきております我が国においても、生活困窮による餓死などというような事態が今でもなくなりません。幸いに広島市では起きておりませんけれども、そういうことを防ぐためにやっぱり水道料金を払わなくなった人、払えなくなった人を生活保護の担当のほうに通報してもらう、そういうことをやってきたわけですよね。
他都市では、実はそういう連携が機能せずに生活困窮で亡くなったという方が最近発見されております。そういう事態を未然に防止する役割っていうのは、これは民間委託で大丈夫なんだろうかというふうに心配をするわけですよ。これはきちんと果たしてもらえるんでしょうか。
(業務管理担当課長)
水道局では、お客様の生活状況や経済状況などから水道料金を一度に全額を支払えない場合や、納入期限までの支払いが難しいと認められる場合、分割による支払いや納入期限を延長するなど、柔軟な対応を行っています。
収納業務の委託後におきましても、給水停止の意思決定は水道局で行うため、生活困窮者への対応についても、水道局が引き続き慎重に判断してまいります。また、受託業者と緊密に連携することで生活困窮者に対する柔軟な対応と、福祉部局との連携を引き続き行っていきます。
(中森辰一議員)
この最近といいますか、もう何年もになりますけども、格差拡大とかそういう中で、生活保護バッシングというものも行われてきておりまして、生活保護を受けることに対するためらいとか拒否感とかいうものが広がってきております。そういう中で、まさに生きるか死ぬかという状態に陥っている市民を発見して、生活保護を受給しましょうよということを説得して、人間としての生活を取り戻せるようにする仕事っていうのは、これは大変大事だというふうに思っております。最近の困窮による死亡事例っていうのは、水道と生活保護の連携が機能していなかった事例なんだというふうに思っておりますけども、そういう事例が起きた中で、それを防ぐ任務を負っているという、そういう自覚をやっぱり改めて高めていただく必要があるんではないかなと思っております。
そういう点でいうと、民間企業に委ねるっていうのはやっぱり問題があるんでないかなというふうに思うんですよね。しかも経費削減の効果っていうのは1年当たりで僅か140万円しかないわけですよ。その程度のことで、この重要な役割を担っている仕事をわざわざ民間に委託していいのかなと本当に思うわけですけども、再検討できないんでしょうか。
(業務管理担当課長)
先ほど申し上げましたとおり、このたびの委託では経費効果は少額でございますけれども、今後、より多くの経費効果が得られるよう、委託する業務範囲の拡大を引き続き検討することで一層の効率化を図ってまいります。
また、水道局は料金の支払い交渉を行う中で、生活困窮者を把握し、適切な生活支援が受けられるよう、福祉部局につなげることのできる立場であると考えています。このため生活困窮者への対応につきましては、収納業務の委託後においても受託業者と緊密に連携することで、現在と同様、柔軟な対応と福祉部局との連携を行っていきます。
(中森辰一議員)
私はやっぱり行政っていうのはそれなりに市民に直接責任を負って行われるものだというふうに思うんですけども、私どもの信念として、やっぱりこういう生き死にのかかっている問題は営利企業に任せるべきではないというふうに思っております。水道事業の民営化ということに、これは反対だということを明確に申し上げてきましたし、市のほうもそういう立場で、それはしないということをおっしゃっていると思うんですけども、これは性質の違う問題ではないのだということをよくお考えいただきたいというふうに思います。これは再検討を求めておきたいと思います。
(中森辰一議員)
最後のことですけれども、一昨年7月の豪雨災害による河川に関わるたくさんの復旧工事が取り組まれてきております。現場の御苦労には敬意を表するものであります。豪雨災害の復旧工事の中で、特に市が管轄する小規模河川の復旧工事は規模の割に本当に面倒で大変な工事だということだと思いますけれども、どのような計画で進められてきておりますか。
(河川防災課長)
平成30年7月豪雨災害では、本市が管理する179河川において被害が発生いたしました。この災害復旧においては、被災規模の大きい河川や市民生活への影響が大きい箇所から、優先的に復旧に取り組んできたところです。また、この工事の発注ではできるだけ河川と道路を一体的な発注とし、発注手続の効率化と施工条件の改善につながるよう努めてきたところでございます。
(中森辰一議員)
平成31年度の当初予算では、前年度分の予算の減額補正分の全額がそのまま当初予算になったというふうに認識しておりますが、144河川分、35億9200万円が計上されておりました。工事の箇所が多いということもあると思いますけれども、多くの入札不調で減額補正が行われました。また、手がついた工事も繰越明許というのもあったと思います。今年度予算分で手がつけられなかった工事は、この減額補正分だけということでよろしいんでしょうか。
(河川防災課長)
今年度における河川施設の災害復旧に関する予算は、35億9200万円です。このうち復旧・復興事業等による工事量の増大や、建設業界の人手不足などに起因する入札の不調・不落により、工事契約が大幅に遅れ、今年度末までの完成が困難となった工事費21億5845万5000円を繰り越す予定としております。また、同様の理由により工事契約ができなかった工事費11億8000万円を減額しております。
(中森辰一議員)
来年度の予算では、河川施設災害復旧事業ということで、90河川、合計で29億7300万円が計上されております。平成31年度予算からのこの減額補正分11億余りの事業というのは、この来年度予算の約30億円分の河川施設災害復旧事業に全て含まれているということなのかどうか。それと、この当初予算どおりに事業が全部実施できたとすると、その次の年度に残るような事業っていうのはもうないのかどうか、併せてお答えください。
(河川防災課長)
令和2年度予算案におきましては、先ほど御説明したとおり、契約できなかった工事費の減額分11億8000万円の再計上や、復興係数増額分も含め、現地を詳細に調査した結果、当初把握できなかった被害が新たに判明したことによる増額の工事費29億7300万円を計上しております。復旧工事の完成は、令和2年度末を目指して積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
(中森辰一議員)
一応来年度でその復旧は完了する見込みだという説明だったというふうに思うんですけども、この河川の復旧っていうのは地域の住民にとっては大雨の際の不安を取り除くという、そういう取組になるんだというふうに思うんですよね。個別の箇所について、個々の復旧がいつ頃になるんだろうかということで、市民の皆さんは本当に不安な気持ちを持ちながら待っていらっしゃるというふうに思うんですが、いつ頃の予定だという説明、個々について、これはきちっとされているんでしょうか。
(河川防災課長)
個別の箇所の災害復旧の予定については、地元住民に向けた工事案内の配布等により、順次説明を行っているところです。また、併せて昨年9月より国の災害査定を受けた344か所の被災箇所については、被災地における地域住民の方々の不安軽減のため、復旧工事の発注状況などを本市のホームページに掲載しております。
(中森辰一議員)
個々に問合せがあったら、それぞれ説明をしていただきたいというふうに思います。
それから併せて伺いますけども、急傾斜地崩壊対策事業は、平成31年度分は当初予算の計画どおりこれは行われているのかどうか。たしか減額補正なかったと思いますので、そういうことだと思うんですが、確認です。お願いします。
(砂防事業推進担当課長)
急傾斜地崩壊対策事業の市施行における本年度の工事の当初予算は、6億3900万円でございます。このうち本年度の実施見込みは2億1150万8000円であり、また残る4億2749万2000円の工事につきましては、平成30年7月豪雨災害の復旧・復興に伴う工事量の増大や建設業界の人手不足などから、入札不調や不落等により事業着手が遅延したため、予算を繰り越し、来年度実施する予定です。本事業は関係地権者の要望を受け実施しているものであり、来年度においても早期整備に向け積極的に取り組んでまいります。
(中森辰一議員)
ということは、これ一応、来年度で終了するということを目標に行われるということでよろしいんですね。もう一度確認です。
(砂防事業推進担当課長)
来年度のできるだけ早い時期に完成を目指して頑張ってまいりたいと思います。
(中森辰一議員)
先ほどのこの水が噴き出しておる問題については、すぐに道路当局のほうに通報いたしまして、多分昨日、県の河川の担当と一緒に確認をしに行っていると思いますが、その後どうなるのかっていうのはまた報告受けたいと思っております。