議会での質問・答弁

2021年03月02日

2021年第1回 2月定例会・予算特別委員会 文教関係 中原ひろみ議員

放課後児童クラブについて

(中原ひろみ議員)
 私は放課後児童クラブについて質問をいたします。広島市は、広島市行政経営改革推進プランというものを持っています。この中で進めようとしている、放課後児童クラブの有料化について、中止すべきとの立場で四つの角度から質疑をさせていただきます。
 まず、平成30年11月に実施された放課後児童クラブ事業に関するアンケートの結果について質疑します。7割の保護者が、費用を負担してもサービスが良くなってほしいと回答したことを根拠に、まるで市民が有料化を望んでいるかのような言い方がされ、令和5年4月からでも有料化しようかということです。
 このアンケートはどのような規模で実施されたんでしょうか。全ての、放課後児童クラブに登録した世帯が対象だったのか、一部だったのか、教えてください。私は100人以上の登録児がいるクラブだけが対象だと聞いていますが、未実施の世帯はどの程度残っているのか教えてください。

(放課後対策課長)
 保護者アンケートは、平成30年5月1日時点の利用児童数が100人以上の本市直営の放課後児童クラブ数は22クラブですが、これを対象に実施しました調査対象の22クラブの利用人数は約3,000人で、当時の本市直営の放課後児童クラブの利用人数は約9,300人で、これの約32%を占めています。反対に、調査対象としていないのは残りですので約6,000人です。

(中原ひろみ議員)
 残っている人のほうが多いじゃありませんか。だいたい9,000人いて、1/3の3,000人は対象にしたけど、残り6,000人、2/3は対象外なんですよ。わずか3,000人、1/3のアンケート結果をもとに、有料化という保護者にとって大きな負担を強いられる制度変更を決めるというのはいかがなものでしょうか。
 しかも、このアンケートは非常に不公平極まりない。質問に対する回答の選択肢で、「無料の継続」とか「無料でサービス向上」がないんです。書いてないんですから選びようがない。市に聞くと、その他につけてくれればいいと言われましたが、無料で継続とか無料でサービス向上っていうのが、アンケートの意義だと思うんです。
 そんなアンケートから見えてくるのは、無料なんだからサービスの向上を求めるなという市の思いがある。そして、この事業に対して果たすべき市の責任を免れたい、施設整備が不十分でも無料なんだから要求をしないでほしいということなんじゃないでしょうか。
 同時に、有料化ありき、有料化の理由を何とかして作りたい、そのアリバイ作りのアンケートではないかと指摘しておきます。
 先ほども、三宅議員からこのアンケートについて満足度の調査もしてほしいという声もありましたが、私はやはり9,000人きちっと対象にしたアンケートを、全クラブの登録児世帯を対象にした、保護者の願いをしっかり汲み上げることができるアンケートをもう1回実施すべきだと求めたいんですが、いかがでしょうか。

(放課後対策課長)
 調査対象にしました約3,000人のうち、実際にご協力いただいてアンケートを回収できた人数は約2000人で、統計の精度を確保する上での調査数としては、十分確保できているものと考えており、改めてアンケート実施する予定はございません。

(中原ひろみ議員)
 これは統計で決めるような問題じゃないじゃないですか。これまでずっと無料で実施してきた制度を有料化にしようというのは、大変な制度変更です。今貧困世帯が広がる中で、本当にこれでいいのかどうかしっかり意見を聞く、全ての意見を聞くというのは私は当然だと思います。
 改めて有料化にあたっては、全ての保護者を対象にして意見を聞いてほしいということを申し上げておきます。
 二つ目の質問は、有料化したらどんなサービスができるのか。お子さんの期待に応えられるものなのかということです。
 そこで聞きますが、どの程度の保護者負担を考えているのでしょうか。保護者負担には、おやつ代とかエアコン使用料などが入るんでしょうか。保護者負担の積算根拠を教えてください。

(放課後対策課長)
 料金につきましては、現在検討しておりますサービス向上策の詳細が固まり次第、今後の放課後児童クラブの運営経費についても試算を行い、他都市の状況なども踏まえながら検討していきたいと考えております。
 なお、おやつにつきましては、個々の児童が喫食するもので、また、アレルギー等の理由で保護者が個別に準備しているケースもあることから、基本料金とは別に自己負担していただくことを想定しております。
 またエアコンについては、保護者アンケートの結果、夏場の電気代は一部保護者に負担していただいていますが、それを公費で負担して欲しいというニーズが高いことを把握しておりますので、今後検討していきたいと考えております。

(中原ひろみ議員)
 まだ金額は示せないとのことですが、私の記憶では、随分前の予算特別委員会で、7,000円ぐらいかという数字が出たことがあります。それが具体化するのであれば、エアコン代やおやつ代は実費とおっしゃいましたけど、おやつ代も含めて1万円近いものになりかねないと思っております。
 そうなりますと、月に7,000円としても1万円としても、保護者にかなり大きな負担をさせることになりますから、やはり皆さん問うことが必要だと思います。
 給食の手配というのも保護者の要求にありました。給食についてはどうなっていますか。

(放課後対策課長)
 現在、夏休みなど長期休業中等の昼食につきましては、保護者にお弁当を用意していただいております。この度のアンケートで、市がかわりに提供する仕組みを作って欲しいというニーズが高いことがわかっておりますので、現在その具体的な実施方法を検討しているところです。

(中原ひろみ議員)
 給食は実施方法を検討していると。おやつはどうなるんですか。

(放課後対策課長)
 おやつにつきましては、その提供にあたり、現在は保護者に買い出しや、各クラブに運んでいただくことをお願いしております。
 現在検討しているサービス向上策については、そうした保護者に今担って頂いている部分について市がかわりに行い、保護者の負担軽減を図るということを検討しております。

(中原ひろみ議員)
 保護者の要求の中で一番大きいのが、長期休業中の弁当の配達です。おやつというのも4番目に出てきます。エアコンの更新、これが2番目。第2土曜日の開設というのが3番目の大きい要求です。
 おやつは今でも保護者が負担していて、中には保護者が生協を頼んで、生協が毎週決まった曜日に直接放課後児童クラブへ配達をしてくださることになっているところもあるようです。
 給食についても、親にとってはお昼を準備しなくてもいいというのは、大変な負担軽減になるので気持ちはよくわかります。
 できるものであればやって差し上げればいいと思うんですが、このおやつの準備とか、段取りとか手配とか、給食の発注とか手配とか、これは毎日毎日のことなので大変ではありますけど、保護者に新たな負担を強いてまでやらなきゃいけないものなのか、というのが私は疑問に思います。
 お金を取ってまでやるサービスなのかなと。今の無料のままでもできるんじゃないのか。指導員さんとの合意が必要ですけれども、いかがでしょうか

(放課後対策課長)
 アンケートでニーズが高いことが確認できた項目としては、高かった順番でも、長期休業中等の昼食の提供、それから施設面の改善、第2土曜日の開所、それから市によるおやつの提供などがあります。
 その他にも、電気代の公費負担であるとか、イベントを充実して欲しいとか、そういったことも把握しておりますので、まだ具体的にこれをやりますというのは今の時点では明確にお答えできません。
 そういったものを幅広く、出来る限り保護者の満足度が高まるように実施すること、どうすれば実施できるかということを検討しているところでございます。

(中原ひろみ議員)
 まだどんなサービスを、どんな風にしてやるかも固まってないのに、金額は示されていません、だけど有料化することだけは決まっているというのは、保護者にとっては非常に不安です。
 自分たちの期待に応えられるようなサービスではないかもしれないけど、お金だけは払わなきゃいけなくなるというのは、このコロナ禍で精神的に負担ですよ。子育てにマイナスイメージということ私は申し上げておきたいと思います。
 次の視点は、この放課後児童クラブが、子どもの最善の利益を守れる施設になっているかということです。
 子どもの最善の利益を守る施設にするということが、有料化よりも行政の最初の仕事だということを申し上げたい。児童福祉法とか、放課後児童クラブ運営指針というのがありますが、ここには子どもの最善の利益を守れる施設にすることが行政の仕事と書いてあります。それで間違いありませんか。

(放課後対策課長)
 現在、本市の放課後児童クラブは、広島市児童福祉施設設備基準等条例に定める基準に基づいて適切に運営をしておりますけれども、一部のクラブにおいて、例えば施設や設備の老朽化といったの課題があるということは認識しておりまして、これに対しては現場からの要望等を踏まえて修繕等の対応となっているところです。

(中原ひろみ議員)
 課題はあるとの認識があるということなんですが、新年度予算では、かねてから私たちも要望しておりました、児童館の遊戯室にエアコンを5年計画でつけていただくということになりました。これは一歩前進だと評価をしていますが、これで終わりではありません。老朽化の課題があるとおっしゃいましたけども、他にも様々な願いがあるんです。この願いは贅沢なものではなくて、最低限のものだと言わせていただきます。
 例えば、放課後児童クラブにある長机。ここで子どもたちが宿題をしたり、友達と遊んだりするんですが、この角にパッドがしてあります。机の角が危険なので、指導員たちが手作りの肩パッドをつけています。今私たち議員が使っているテーブルは角が丸くなってますが、こういうものにしてほしいという願いがあります。
 それから宇品児童館では、マンモス校ですから登録児が150人いるんですが、児童館内にトイレが2個しかない。しかも一個は和式で、洋式は一個しかありません。子どもたちは和式のトイレはほとんど使わないので、洋式のトイレの前に行列ができる状況です。吉島児童館も全く同様です。
 これまでそういう児童館のトイレの洋式化を要望してきたんですけれども、どうなってきたのか教えてください。

(放課後対策課長)
 座卓につきましては、現在の購入にあたりましては角が丸いものを基本的に選択するようにしておりますが、以前購入したもの、古いものの中には、紹介されたような角が四角いものがありますので、クッション材を貼り付けるなど危険防止の対応を行っております。
 宇品児童館、吉島児童館のトイレにつきましては、児童館は所管の区と連携しながらできるだけ早く必要な対応を行いたいと考えております。

(中原ひろみ議員)
 排泄というのは、誰でも安心して気兼ねなく利用できることが基本です。トイレ利用は人権問題にも関わりますので、ぜひ早期の改善をお願いしたいと思います。
 トイレに関しては、男女別にしてほしいというのも大きな願いです。これは子どもたちだけではなくて、今は男性指導員も15名ほど採用されていますが、大人の男性指導員の方からも、男女共同のトイレが非常に使い勝手が悪く困ってらっしゃるという声も聞きました。
 これはプレハブのトイレですけれども、札がありまして、トイレに入る時は「トイレ入ってます」という札を返すんです。簡単なことだから別にいいじゃないかと思われるかもしれませんが、誰かが入っていることが分かるわけです。なんか嫌ですよね。やはり気兼ねなく利用できるよう、早期に男女別のトイレにすることが必要だと思います。
 改めて聞きますが、市内の児童館や、放課後児童クラブのトイレの、男女別とか洋式化とか、これはどんな状況にあるんでしょうか。

(放課後対策課長)
 トイレの男女別や洋式化の状況については、令和元年度時点における、全307クラスのうち、テナントビル等でやっております民間のクラスと、それから学校のトイレを利用しております余裕教室のクラスを除く、市直営の195クラスを母数としてお答えいたします。
 男女別トイレを設置しているのはそのうち80クラスで、割合は41.0%です。
 また便器が洋式化されているのは、全体の647個のうち456個で、割合は70.5%となっており、現在本市のすべてのクラブにおいて、最低でも一つは洋式便器が使用できる環境になっております。

(中原ひろみ議員)
 まだまだ男女別は半分もいっていないということですから、早急に対策をしてほしいし、トイレの増設も必要です。
 男性の場合は60人に一つ、女性は20人に一つということが決まってるようです。そういうことからしても、宇品児童館などの150人もいて一個しかないというのは、ちょっと少なすぎると思います。トイレの増設も含めて、今後の改善を求めます。
 トイレなどの施設を洋式化したとか、数を増やしたとか、男女別にしたってこと、これが保護者負担を引き上げる理由になるんでしょうか。

(放課後対策課長)
 トイレの改善については、現在検討しております受益者負担の導入には直結するものではありませんけれども、保護者アンケートの結果、施設面の改善のニーズが高いということは把握しており、引き続きトイレも含め施設や設備の改善に努めていきたいと考えております。

(中原ひろみ議員)
 放課後児童クラブ運営指針解説書というのがここにあります。これを見ましたら、放課後児童クラブは独立した専用施設にしなさいとなってるんです。遊びの活動拠点であり、生活の場としての機能を備えていることが大事だと書いてあるんです。この指針に沿って、施設の準備開設をすべきなんですが、本来ならすべての学区に児童館を建てて、そこで専用施設というところで放課後児童クラブを運営するべきだと思うんですが、実際にはそうなっていません。
 児童館がなくてプレハブのみクラブ、特別教室に間借りしているクラブ、そのようなクラブがいくつあるのか、そこに登録している児童が何人か、それぞれの施設の課題はどんなものがあるのか教えてください。

(放課後対策課長)
 来年度当初のクラス数で申し上げますと、児童館が無い学区のプレハブ施設は25クラス。それから学校の特別教室等を時間帯で共用するクラスが2クラスです。
 また、登録児童数は、今年度の実績でそれぞれ681人、それから71人となっております。
 課題については、プレハブ施設については、例えば遊ぶスペースが限られるといった課題があると認識をしております。これに対しては、積極的に校庭等で外遊びをすることなどにより対応しているところです。
 また、特別教室とその時間帯で分けて共用するケースにつきましては、授業で使われますので、使用後に現状復旧が必要になるといった課題があるというのは認識しております。
 余裕教室を活用して放課後児童クラブを開設する場合には、できるだけ普通教室で、なおかつ長期間使用できる専用室が確保できるよう、学校との調整に努めていきたいと考えております。

(中原ひろみ議員)
 あのプレハブのみの施設が25。681人の子ども。特別教室を間借り状態。二クラス71人ということであります。
 今おっしゃったように、遊ぶスペースが限られるとか、現状復旧の課題があるとおっしゃいました。
 指導員から聞いた状況も少しご紹介をさせていただきます。児童館がなくプレハブのみ、雨の日は食事も遊びも昼寝も全て同じ場所で一部屋で過ごすことになると、このような生活環境は子どものストレスになるという声がありました。
 それからプレハブの放課後児童クラブは、夏には暑い、冬は寒い、音が響く。
 それから特別教室と間借りです。今も遊ぶスペースがないとか現状復旧とおっしゃいましたけど、ロッカーも畳もおもちゃもなく、専用室では当たり前の、子どもたちのお誕生日表なども貼りだすことができない。指導員は毎日、児童館から特別教室に備品を運んで、終わったらまた授業ができるように元の状態に戻しておかないといけない。校舎が機械警備のため、5時には施錠して学校にこの部屋を返さなければならないので、子どもたちは5時までに児童館へと移動させるんだけれども、大雨の時には、学校から離れた場所にある児童館への移動が大変だという声が届きました。
 吉島児童館があります。これは何かというと屋根の裏です。玄関に入り見上げた上にこれです。
 これは吉島児童館の屋根です。これは吉島児童館の手洗い場です。亀裂が入りました。これは吉島児童館の下駄箱です。錆びています。これは吉島児童館のロッカーというか棚です。指にささくれが立ちますよ。これは吉島児童館の和式の便器ですが、ここの部分は壊れています。こんなトイレで、子どもたちのかけがえのない放課後を過ごさせるというのはいかがなものでしょうか。子どもから声が届きました。「僕は吉島児童館だけどボロボロです。行きたくない」これはその子のわがままでしょうか。そんなことはないと思います。やはり有料化優先でなくて、それぞれの子どもたちのかけがえのない一日一日が、しっかり輝くような、そういう施設になぜしてあげないのかと思います。やはり地域格差がひどすぎるんじゃないでしょうか。
 誰一人取り残さないというのがSDGsでしょう。今取り残してるんですよ。681人と71人、足したら752人ですか。やはり早期に児童館を作ったり、きちっとした専用室を確保する。それができてこそ、初めて有料化の議論をすべきではないかと私は思いますけれども、このような大きな格差を残したままで、有料化されるんでしょうか。お考えをお聞きします。

(放課後対策課長)
 放課後児童クラブについては、実施場所等の環境面での物理的な違いはございますけれども、例えば運用面については、すべてのクラスに複数の指導員配置するなど条例に定めた同一の基準に基づいて行っております。
 また、老朽化した施設や設備は定期修繕を行うなど、環境面での違いがサービス水準の格差にも直結することがないように対応しているところです。

(中原ひろみ議員)
 指導員をつけるのは当たり前でしょう。先ほどの基準ですが、広島市の放課後児童クラブ運営指針解説書、ここには、放課後児童クラブの質の向上と機能の充実に努めなければならないと書いてあります。最低基準を超えて常にその設備及び運営を向上させなければならない、これは市の責務なんですよ。
 指導員がいるからいいなんて言うのは理由にならないと思います。施設整備をきちっとやることが市に課せられた仕事じゃないですか。
 最後の視点は、コロナ禍の下で有料化を議論すべきではないということであります。令和5年なんだからその頃にはコロナも治まってるじゃないかということですけど、今議論の最中はコロナ禍なんですよ。コロナ禍の下で子どもたちがどんな暮らしをしているのか市教委はご存知ですか。

(放課後対策課長)
 新型コロナウイルス感染拡大の経済の影響によって、失業、休業、賃金の切り下げのほか自営業者の廃業といったケースが発生しており、子どもの暮らしにも影響が生じているケースもあるものという認識をしております。

(中原ひろみ議員)
 放課後児童クラブを利用している世帯の約2割ぐらいが、非正規のひとり親世帯です。
 指導員に聞きますと、ほとんどがレジ打ちのようなパートタイムで働いてらっしゃるということで、今回のコロナの下で、シフトであなたは自宅待機ということで、最初に仕事を失ったということのようです。コロナで収入が減って、2ヶ月間所得税がゼロになり、3ヶ月目にやっと372円の所得税が払える納税者になったとおっしゃったお母さんもいらっしゃったようです。心が痛みます。
 4月には雇用調整助成金の支給が終わると仕事も失うのではないかと不安でたまらないわけです。そういう不安な時に、広島市は有料化を考える、これがどんなにお母さんたちの心に大きな重しになるか思いを馳せていただきたいと思います。
 やはり相手の苦労に共感する、こういう気持ちがないといけないんじゃないでしょうか。先般近松議員も総括質疑で少し紹介しましたが、月2000円の放課後児童クラブのおやつ代がコロナ禍の下で払えなくなり、クラブを辞めた子がいるんだそうです。有料化をすれば、お金がないということでクラブを利用できない子を作ることになりかねません。それでは放課後児童クラブの意味そのものがなくなってしまいます。コロナ禍の下、放課後児童クラブの無料というのは、子育て支援として誇れる一番の制度だと思うんです。無料こそ市民にとって有意義なサービスじゃないですか。そう思いませんか。

(放課後対策課長)
 本市における放課後児童クラブは、平成27年度以降、児童福祉法に基づく事業として実施しておりまして、その運営経費については1/2を利用者が負担し、残りを公費で負担するという考え方が国から示されているところですけれども、この事業の前身となる留守家庭子ども会において、対象児童が低学年に限定され、また利用率も低く、結果として財政負担もそれほど大きくなかったことなどから、長年受益者負担を求めておらず、そんな扱いを現在まで継続していました。
 しかしながら、児童福祉法に基づく事業となった平成27年度、対象児童が全ての学年に拡大され、また利用率も年々上昇していることに伴って運営経費も増加しておりまして、このままでは現行のサービス水準を維持しながら持続的に運営していくことも困難になる可能性があります。
 また、保護者アンケートの結果、9割近くの方がサービス向上を求めていることや、7割を超える方がサービスの維持向上のためには一定の負担もやむを得ないと考えてることが明らかになっております。
 こうしたことから、今後保護者のニーズに応え、満足度がさらに高まるようなサービス向上策を実施しつつ、将来にわたって放課後児童クラブを安定的に運営していくためには、運営経費の一部について受益者負担をお願いする必要があるというふうに考えたものです。

(中原ひろみ議員)
 それは理由になりません。制度が維持できないんじゃないかと、そんなことないですよ。大型開発をしっかり見直して、未来を担う子どものために投資すればいいわけでしょう。それもできないんだったら広島市の未来はないと思います。ぜひ有料化は再考いただきたいということを申し上げて終わります。

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