議会での質問・答弁

2020年03月20日

2020年第1回 2月定例会・予算特別委員会 請願に対する討論 きせ康平議員

 日本共産党の吉瀬康平です。日本共産党市議団を代表して
請願第1号 高齢者公共交通機関利用助成事業を高齢者福祉の制度として、敬老パスに拡充することを求めることについて
について採択することに賛成する立場から討論を行います。

 高齢者公共交通機関利用助成は、もともと敬老パスを実現してほしいという市民運動の広がりに応えて実現した事業です。
 今では多くの高齢者が利用し、外出の機会の手助けとなり、高齢者の日常生活に欠くことのできない制度となっています。
そうした中、市は「買い物や通院は社会参加ではない」などの理由から、今年の8月で廃止を決めました。
 しかし高齢者にとっては、病院通いや買い物も大事な社会参加の機会です。買い物、通院は高齢者の生活を豊かにし、地域経済への波及効果も大きく、更に自分以外の人との交流する重要な機会です。年金が削減される中でこの制度を廃止すれば、閉じこもる高齢者を増やすことにつながりかねません。また、利用者の数を考えるといきいきポイント事業で代わりうるものでは到底ありません。
 全国を見ると、東京、札幌、仙台、横浜、川崎、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡など、多くの大都市で一部負担があるものの、敬老パス制度などが継続しています。
 また、老人福祉法は「老人は多年にわたり、社会の発展に寄与してきたものとして、かつ、豊富な知識と経験を有するものとして敬愛されるとともに、生きがいをもてる健全で安らかな生活を保障されるものとする」とうたっています。
 この福祉法の理念にそって、他都市で実施している敬老パスを実現するべきと考えます。
 以上の理由により採択することに賛成です。