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日本共産党の中原ひろみです。日本共産党広島市議団を代表して
第1号議案 令和2年度 広島市一般会計予算と修正案に反対の立場から討論します。
新年度予算は、急傾斜地崩壊防止対策事業費や市営住宅の修繕費が増額されるなど、市民の安全で安心な暮らしを支える点で評価できるものもありますが、広島市を大改造するという市長の政治姿勢に沿い、広島高速5号線トンネル工事を始め、凍結されていた広島高速2号線と5号線とをつなぐという新たな道路整備を復活させるなど、不用・不急・不採算の巨大開発と、都市再生に軸足を置いた予算になっています。
昨年10月からの消費税10%増税で、深刻な打撃をうけている市民生活と地域経済を支援する予算編成が期待されましたが、幼児教育・保育の無償化により浮いた32億円の財源が、子ども医療費無料化の拡充に使われなかっただけでなく、高齢者公共交通費補助制度を8月で廃止するなど、市民生活や子育て支援より開発を優先する市政は問題です。
以上の理由で、広島高速5号線と2号線を連結する連結路整備を除くだけの修正案にも賛成できません。
日本共産党市議団を代表して、令和2年度 第1回広島市議会定例会に提案された議案について討論を行います。
反対する議案は、
第9号議案 令和2年度広島市後期高齢者医療事業特別会計予算、
第10号議案 令和2年度広島市介護保険事業特別会計予算、
第11号議案 令和2年度 広島市国民健康保険事業特別会計予算、
第12号議案 令和2年度 広島市競輪事業特別会計予算、
第16号議案 令和2年度 広島市開発事業特別会計予算、
第29号議案 広島市中央卸売市場業務条例の全部改正について、
第34号議案 広島市国民健康保険条例の一部改正について、
第47号議案 広島高速道路公社定款の変更に係る同意について
の9議案です。残りの39議案は賛成です。
16号、47号は、一括して反対理由を述べます。
広島高速5号線トンネル工事に関する談合疑惑も解明されないまま、87億円もの事業費を増額したことは、広島市政に汚点を残すものです。さらに、凍結されていた広島高速2号線と5号線とをつなぐ新たな道路整備の復活は、便乗増額であり認められません。不用・不急・不採算の巨大開発と、都市再生を最優先させることは問題です。
次に、9号、10号、11号、34号を一括して反対する理由を述べます。
国民健康保険制度・後期高齢者医療制度・介護保険制度は、いずれも市民の命を守り、より良く生きるための社会保障としてその役割を発揮すべき制度ですが、実際には、高い保険料が年金暮らしの高齢者や零細業者の暮らしを脅かすものになっており、賛成できません。
第12号 競輪事業についてですが、競輪はギャンブルであり、公共がやるべき事業ではありません。
第29号 中央卸売市場業務条例は、「創意工夫」という言葉で、規制緩和をすすめるものです。市場が果たしてきた公的責任の後退につながることから賛成できません。
詳しくは明日、本会議場で述べます。
以上で討論を終わります。