議会での質問・答弁

2018年12月13日

2018年第6回 12月定例会 議案討論 藤井とし子議員

 日本共産党の藤井敏子です。日本共産党市会議員団を代表して討論を行います。
反対の議案は第116号議案 市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当てに関する一部改正についてと第117議案特別職の職員の給与に関する条例の一部改正についてです。第111号議案 平成30年度広島市一般会計補正予算(第5号)と第119議案 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正については意見を付しておきます。 その他の議案と第111号議案の修正案は賛成です。

 はじめに、反対する第116号議案と第117号議案について一括して理由を述べます。
 これは、市会議員と市長などの特別職の期末手当を、一般の職員の期末手当を引き上げるのに合わせて、0.05か月引き上げようとするものです。
 一般職員の給与は、民間企業の給与の動きや物価の動きなどから、出された人事委員会の勧告を踏まえ、労使で合意して決められるものです。
 しかし、市長以下の特別職の報酬は、議会の同意が得られれば市長がその額を決めることが出来ますし、議員の場合は、議会でその額を決めます。それは、一般職員の給与とは関係ありません。さらには、本会議で国会議員の期末手当も一般職員の改定に連動して改定していると言われたが、それに倣わないといけない理由もありません。
 今回、一般職員の期末手当を引き上げるのに連動させて、特別職と市議会議員も引き上げるというわけですが、連動させる納得できる理由も根拠は示されず、この2つの議案については反対です。よって、この2つの議案を削除する修正案に賛成です。
  
 次に第111号議案のうち、恵下埋立地について意見を述べます。 

 恵下埋立地の建設現場から発見された廃タイヤの燃え殻等を処理するために工事を中断したことに伴い、平成31年から33年度に工事期間を延長するのです。この間、7月の豪雨により処分場建設地周辺の谷が崩れ、恵下谷川へ土砂が流入し、工事現場では埋設管が浮き上がるなどの被害が出ました。今後も、これまで以上の豪雨に見舞われないと言えません。
 期間を延長する2年半の中で、災害対策や出島処分場を最大限活用し、恵下埋立地の環境への負荷を減らすために、より安全な計画に見直されるよう要望しておきます。
 

次に第119号議案について意見を述べます。
 第119号議案は職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正をするものです。

 教員の特殊勤務手当について、職務の特殊性の実態を勘案し、国における取り扱いを考慮して、教職員の特殊勤務手当の支給限度額を6,400円から1万6千円に引き上げるものであり、これについては賛成です。
 教員の特殊勤務手当については、広島県から広島市への権限移譲によって、手当がこれまでより引き下がることがないよう調整が行われています。休日に対外運動競技等での児童生徒の引率指導については県と同じ5,100円となりますが、県が4時間程度を要件としているのに対して、広島市は8時間程度としており、県より条件が悪いのが実態です。
 他の特殊勤務手当と同じように実態に合わせて県と同じにするようこの際、要望しておきます。

 以上で討論を終わります。