議会での質問・答弁

2004年03月26日

2004年第1回 2月定例会・予算特別委員会

  いまこそムダな公共事業をやめて
庶民の暮らしを守る市政を
 

2004年第1回2月定例会・予算特別委員会
2004年2月19日~3月26日

TOPICS

革新市政の会 3,616人分の署名添えて秋葉市長に陳情提出

「平和・くらし・緑をまもる革新市政をつくる会」は23日、「税金をムダづかいせず、子育てや老後の安心に使うことを求めた陳情書」を秋葉市長に直接手渡しました。

この陳情書は、予算議会での動きをうけて会が緊急にとりくんだものですが、10日あまりで3,616人分の署名が集まりました。

提出には「会」のメンバーら約20人が同席。メンバーからは、厳しい財政状況のなかでも少人数学級や中小業者支援、乳幼児医療費補助へのとりくみを評価し、今後のさらなる努力を期待するとの意見が出されました。

メンバーの発言をうけて秋葉市長は、激励に感謝すると述べ、「市長の仕事は、弱い立場の人の声をきくこと。実生活に根ざした切実な声や、子どもたちの未来に関する声を真剣に考えざるを得ない」と、市長としての自らの姿勢を示しました。

また、秋葉市長は、公共事業見直し委員会を含む市長の諮問機関の予算を否決する議会の動きにふれ、「議会が市長の諮問機関を否定できるのか疑問。これからは役所や議会だけでなく、外部からも専門家の意見を取り入れながら、市民全体ですすめる新しい時代」と述べ、「市民参加によるまちづくりが一番大事」との観点から今後も意見を寄せてほしいと話しました。


皆川けいし議員が総括質疑で市議会の姿勢をただす

18日の総括質疑では、市長への個人攻撃と新年度予算案への批判が相次ぎました。
議会主流派のある議員は、新年度予算案に計上されている公共事業見直し委員会の運営(約711万円)、公営企業等あり方検討委員会の設置(約540万円)、市政創造委員会の設置(約208万円)について、「おって沙汰をする」と発言しました。
別の議員は、「市長のプライベートな(公共事業見直し)委員会を大々的に宣伝した」と批判し、「共産党は評価するというが、私は評価しない。予算案を否決したら恫喝になるのか」と挑戦的な発言。さらに別の議員からは、「市長は職員から全然信頼されてない」と中傷する発言まで飛び出しました。

このような発言は、市民への公約を果たそうとする秋葉市長への個人攻撃にとどまらず、切実な願いを託して市長を支持した市民への冒とくにほかなりません。

総括質疑に立った皆川議員は、「いま市議会がやるべきは市長への個人攻撃ではない。どうやって市の財政を立て直すのか、行政と議会が一体となって考えるときだ」と強調し、財政再建の対案を示すことなく市長攻撃に固執する議会主流派の姿勢を批判しました。
また、「公共事業見直し委員会を設置するための予算(2003年度6月補正)に全会一致で賛成しておきながら、個々の事業の見直し内容が示されたとたん、市長のやり方が気に入らないと言い始めるのはおかしい」とけん制。
公共事業見直し委員会のメンバーが、政府や他の自治体の審議会などでも公共事業の専門家として評価されていることを市にあらためて確認した上で、「見直し委員会が果たした最大の貢献は、大規模プロジェクトをどう見直せばいいのか、その枠組みを示したことだ」と強調しました。


大規模プロジェクト見直し以外に財政再建の道はない

17日の予算特別委員会・総務関係の審査で、皆川けいし議員は「財政再建問題」について質問しました。
皆川議員は、仮に大規模プロジェクトをすべて計画どおり実施すれば、2005年には財政再建団体に陥る深刻な財政状況をあらためて当局に確認し、「大規模プロジェクトを見直さずには、財政の建て直しはない」と強調しました。
また、「日本共産党は反対だが、議会には道州制をのぞむ声もある。しかし、広島丸が沈んでしまったらなにもできない」と述べ、市長の政治姿勢の批判に固執するのではなく、どのように財政再建していくのか行政と議会が一体となって考えるべきと議会主流派をけん制しました。


3.16昼休み集会に約120人! 議会棟前を熱気で埋めつくす

革新市政をつくる会が呼びかけた16日の昼休み集会には約120人が参加し、議会棟前の歩道を熱気で埋めつくしました。
中森辰一議員は、「議会主流派は秋葉市長の政治姿勢ばかり追及しているが、いま市議会がやるべきは、どう財政を立てなおすのか、どう大型開発を見直すのか議論すること」と報告。
皆川けいし議員は、「大型公共事業に正面からメスを入れた新年度予算が通るかどうかは、全国的にも非常に大きな意味がある」と強調しました。
革新市政をつくる会は、市長への陳情署名を通じて議会の状況を広く市民に知らせるとともに、議会傍聴へのとりくみをつよめようと呼びかけました。


15日(月)の建設関係の審査に傍聴者が殺到! 第二傍聴室も満員に

多くの傍聴者が見守る中、朝一番(10時)の質問に立った皆川けいし議員は、
  ・高速道路公社に対する県と市の新年度予算計上額の違いはなぜか
  ・5号線を中止した場合、先行取得する広大なヒロテック跡地はどうなるか
  ・整備プログラムは「中止」もふくめた見直しではないのか
  ・地元の反対で測量もできていない南道路予定地の用地買収
などについてただしました。

高速道路整備担当課長は、「整備プログラム見直しの中で、国、県・高速道路公社と協議し、それに沿って実施するのが市の方針」と答えました。

また、午後、質問に立った中森辰一議員は、「本来なら、高速道路公社がみずから事業費を見直さなければならないのに、昨年と同額を県と市に要求してくるということは、本気で見直すという気がないということ」ときびしく追及。
いま計画されている高速道路網が本当に必要なのか、交通戦略全体の見直しのなかで白紙から検討すべきなのに、いまの市の考えは「はじめに高速道路ありき」となっていると指摘したうえで、交通量下方修正などで整備事業への投資可能額が減ったことで生じた820億円の財源不足に対する今後の税金投入はないかと質問しました。

市は、「今後の新たな税金投入は考えていない」と答弁しました。


多数の傍聴 ありがとうございました