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■広島高速道路公社のHP高速5号線シールドトンネル工事契約に係る第三者委員会について(リンク)※ここに第三者委員会報告書(2019年3月16日)もあります
■高速5号線二葉山トンネル工事の中断を求める申し入れ(2018年11月8日)
高速5号線の総事業費は、2005年に4車線から暫定2車線へと計画を見直し、914億円に工事費を縮減。しかし、その後はグラフにあるように事業費は増え続けています。
二葉山トンネル工事も当初(2000年)は80億円でしたが、2012年にトンネルの掘削をシールド工法に変更して190億円に跳ね上がりました。2015年には、シールドマシンに探査機を設置するということでさらに38億円が追加され228億円に。
2018年10月、事業費から除かれていた経費があるということが判明しましたが、これらを含めるといくらになるのか明らかにされていません。
12月、トンネルを掘るシールドマシンが破損し工事は中断しています。修理をするためにいくらかかるのかも不明です。
空港まで時間短縮わずか3分
広島高速道路公社は広島東ICから紙屋町間が24分から17分に短縮されると言っています。たった7分です。しかし実際に走ってみたら24分ではなく20分で着きます。
たった3分のためにお金を払う人がいるのでしょうか?
二葉の里側のトンネル出口は大きくカーブした坂道です。
対向車線へ逸脱、死傷事故につながる恐れが大きい、危険な道路です。
大規模盛土の団地もあり、軟弱地盤の直下を掘れば、沈下や亀裂が心配。高速1号線福木トンネルでは最大18センチ沈下しましたが、十分な補償は受けられませんでした。
広島高速道路公社は、18年4月から11月に22回、JV(企業共同体)とトンネル工事費の増額について協議していました。しかし、そのことは市議会をはじめ、市民にはまったく知らされませんでした。
工事は、上限200億円で施工業者を募り、大林組、大成建設、広成建設によるJVが199億9999万800円で受注しました。
契約の成立後、JVは「契約した200億円にはトンネル完成に欠かせない内壁工事など6項目の費用が入っていないのでお金を追加して欲しい」と要請し、公社はこれを受け入れ、知事も市長も認めました。
1,2回目の見積もりにあった6項目が3回目で消えるのはいかにも不自然です。
党市議団が資料を請求すると写真のように黒塗りのものが送られてきました。
18年12月の建設委員会で、中原ひろみ議員が追及してもはぐらかすばかりでした。広島市は被害者のはずですが、真相を究明するつもりがあるのでしょうか。
110億円かけて作ったシールドマシンは壊れ、工事は中断しています。掘削機は前にしか進めないため、実際の被害を確認するためには前方の山を別の方法で掘らなければなりません。工事費はどんどん膨らみ、一体いくらになるのかさえ分かりません。
しかし、公社側は裁判で「シールド工法の一般的な留意事項は、すべて対策を取っており安全である」とし、二葉山の花崗岩の岩盤については「トンネル掘削部は良好な岩盤」と主張。そしてマシンは破損しました。
19年2月18日には、被害状況もどのぐらい増額するかもわからないまま、中山側から発破で掘り始めました。
私たちは「緑豊かな二葉山の自然を壊すな」「地盤沈下を繰り返すな」「ムダ使いやめろ」と、高速5号線・二葉山トンネル建設に一貫して反対し、議会で論戦してきました。
トンネル工事契約問題とシールドマシンの破損問題で県と市の責任が問われます。
安全についてきちんと検討しないまま事業を進めることは、住民の不安、不信を大きくします。
不要、普及・不採算の広島高速5号線建設にこれ以上市民の税金を使うことに賛成できません。