政策と活動

2021年12月28日

高速5号線二葉山トンネル特集

■2021年第5回 12月定例会 建設委員会 中原ひろみ議員(2021年12月13日)

■2021年第3回 9月定例会 建設委員会 中原ひろみ議員(2021年09月26日)

■2021年第1回 2月定例会・予算特別委員会 建設関係 きせ康平議員(2021年03月08日)

■2021年第1回 2月定例会・予算特別委員会 建設委員会 中森辰一議員(2021年02月24日)

■2020年第8回 12月定例会 建設委員会 中森辰一議員(2020年12月11日)

■2020年7月閉会中の建設委員会 中森辰一議員(2020年7月28日) 

■2020年第1回 2月定例会・予算特別委員会 総括質問 中森辰一議員(2020年2月20日)

■2019年第5回 12月定例会 一般質問 近松さと子議員(2019年12月9日)

■2019年第5回 12月定例会 建設委員会 中森辰一議員(2019年12月10日)

■市議団ニュース110号(広島高速5号線事業費増額問題)(2019年12月3日)

■2019年 11月閉会中の建設委員会 中森辰一議員(2019年11月21日)

■2018年度決算特別委員会 総括質疑 中原ひろみ議員(2019年10月7日)

■高速5号線二葉山トンネルシールド工事契約に関する事態の流れ(2019年10月10日)

■2019年第3回 9月定例会 建設委員会 中森辰一議員(2019年9月25日)

■2019年第2回 6月定例会 一般質問 藤井とし子議員(2019年6月19日)

■2019年第2回 6月定例会 建設委員会 中森辰一議員(2019年6月21日)

■2019年第1回 2月定例会・予算特別委員会 総括質問 村上あつ子議員(2019年2月21日)

■2019年第1回 2月定例会 建設委員会 中原ひろみ議員(2019年1月21日)

■第三者委員会報告書を受けた日本共産党市議団の見解(2019年3月19日)

■広島高速道路公社のHP高速5号線シールドトンネル工事契約に係る第三者委員会について(リンク)※ここに第三者委員会報告書(2019年3月16日)もあります

■2018年第6回 12月定例会 一般質問 中原ひろみ議員(2018年12月7日)

■高速5号線二葉山トンネル工事の中断を求める申し入れ(2018年11月8日)

高速5号線二葉山トンネル問題の概要と私たちの見解(2019年2月28日)

増え続ける事業費

 高速5号線の総事業費は、2005年に4車線から暫定2車線へと計画を見直し、914億円に工事費を縮減。しかし、その後はグラフにあるように事業費は増え続けています。

事業費3倍になった二葉山トンネル

 二葉山トンネル工事も当初(2000年)は80億円でしたが、2012年にトンネルの掘削をシールド工法に変更して190億円に跳ね上がりました。2015年には、シールドマシンに探査機を設置するということでさらに38億円が追加され228億円に。

見積り漏れ 機械の故障

 2018年10月、事業費から除かれていた経費があるということが判明しましたが、これらを含めるといくらになるのか明らかにされていません。
 12月、トンネルを掘るシールドマシンが破損し工事は中断しています。修理をするためにいくらかかるのかも不明です。

必要性なし

空港まで時間短縮わずか3分
 広島高速道路公社は広島東ICから紙屋町間が24分から17分に短縮されると言っています。たった7分です。しかし実際に走ってみたら24分ではなく20分で着きます。
 たった3分のためにお金を払う人がいるのでしょうか?

二葉山トンネルの危険性

片側1車線の対面通行

 二葉の里側のトンネル出口は大きくカーブした坂道です。
 対向車線へ逸脱、死傷事故につながる恐れが大きい、危険な道路です。

急傾斜地崩壊危険地域

 大規模盛土の団地もあり、軟弱地盤の直下を掘れば、沈下や亀裂が心配。高速1号線福木トンネルでは最大18センチ沈下しましたが、十分な補償は受けられませんでした。

議会にも知らせず 公社とJV協議22回

 広島高速道路公社は、18年4月から11月に22回、JV(企業共同体)とトンネル工事費の増額について協議していました。しかし、そのことは市議会をはじめ、市民にはまったく知らされませんでした。

消えた6項目

 工事は、上限200億円で施工業者を募り、大林組、大成建設、広成建設によるJVが199億9999万800円で受注しました。
 契約の成立後、JVは「契約した200億円にはトンネル完成に欠かせない内壁工事など6項目の費用が入っていないのでお金を追加して欲しい」と要請し、公社はこれを受け入れ、知事も市長も認めました。
 1,2回目の見積もりにあった6項目が3回目で消えるのはいかにも不自然です。

だんまり決め込む

 党市議団が資料を請求すると写真のように黒塗りのものが送られてきました。
 18年12月の建設委員会で、中原ひろみ議員が追及してもはぐらかすばかりでした。広島市は被害者のはずですが、真相を究明するつもりがあるのでしょうか。

工事開始から3か月足らず 75メートル掘っただけで工事中断

 110億円かけて作ったシールドマシンは壊れ、工事は中断しています。掘削機は前にしか進めないため、実際の被害を確認するためには前方の山を別の方法で掘らなければなりません。工事費はどんどん膨らみ、一体いくらになるのかさえ分かりません。

裁判で指摘 シールドマシンは硬い岩盤に向かない

 しかし、公社側は裁判で「シールド工法の一般的な留意事項は、すべて対策を取っており安全である」とし、二葉山の花崗岩の岩盤については「トンネル掘削部は良好な岩盤」と主張。そしてマシンは破損しました。

 19年2月18日には、被害状況もどのぐらい増額するかもわからないまま、中山側から発破で掘り始めました。

日本共産党広島市議団の主張

 私たちは「緑豊かな二葉山の自然を壊すな」「地盤沈下を繰り返すな」「ムダ使いやめろ」と、高速5号線・二葉山トンネル建設に一貫して反対し、議会で論戦してきました。
 トンネル工事契約問題とシールドマシンの破損問題で県と市の責任が問われます。
 安全についてきちんと検討しないまま事業を進めることは、住民の不安、不信を大きくします。
 不要、普及・不採算の広島高速5号線建設にこれ以上市民の税金を使うことに賛成できません。

 

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