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2006年3月8日 予算特別委員会・厚生関係 村上あつ子議員の質問(抜粋) |
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初めに、公立保育園の民間移管についてなんですけれども、昨日も議論がありましたけれども、これまで公立保育園の保護者会から市に提出された要望書が55ヶ所というふうに本会議でも指摘しているんですけれども、その後、何か変化があったかどうか、まずそこからお聞かせください。 (児童福祉課長) 本会議で局長が答弁申し上げた後、1園ほど提出がございました。そして今後の予定でございますけども、あと2園ばかり提出が予定をされております。 その後1ヶ所追加されて56ヶ所になり、あと2園の予定があると言われましたか。はい。じゃあその56カ園、要望書の出ている園名を区ごとに全部教えてください。 (児童福祉課長) それでは、提出のありました保育園を区ごとに1園ずつ申し上げます。 まず、中区でございますが、竹屋保育園、吉島保育園、本川保育園、江波保育園の4保育園でございます。 次に、東区でございますが、福木保育園、温品保育園、戸坂保育園、東浄保育園、中山保育園、わかくさ保育園の6園でございます。 次に、南区でございますが、荒神保育園、仁保新町保育園、仁保保育園、楠那保育園、宇品東保育園の5園でございます。 4つ目に、西区でございますが、三篠保育園、横川保育園、小河内保育園、ふくしま保育園、己斐保育園、庚午保育園、草津保育園、みゆき保育園の8園でございます。 次に、安佐南区でございますが、川内保育園、緑井保育園、大町保育園、上安保育園、中筋保育園、古市保育園、原保育園、祇園保育園、長束保育園、山本保育園、沼田保育園の計11保育園でございます。 次に、安佐北区でございますが、高南保育園、三田保育園、狩留家保育園、狩小川保育園、深川保育園、落合保育園、口田保育園、大林保育園、城保育園、いずみ保育園、くりが丘保育園の計11保育園でございます。 次に、安芸区でございますが、畑賀保育園、阿戸保育園、船越南部保育園、矢野西保育園の計4保育園でございます。 最後になりますが、佐伯区でございます。石内保育園、利松保育園、八幡東保育園、坪井保育園、五日市中央北保育園、五日市駅前保育園、美の里保育園の計7園でございます。 また、先ほど、今後提出が予定されている保育園2園でございますが、これは西区のふくしま第二保育園と南区の出島保育園でございます。 ありがとうございました。それで、その要望の中身なんですけれども、どういった要望なのかというのを、時間がないので主な項目を教えてください。 (児童福祉課長) 要望書の項目でございますけども、どの要望書も要望の趣旨はそれぞれいろいろあるんですけども、項目として4点ございます。これは共通でございます。 まず第1番目でございますが、公立保育園を廃止する方針は白紙撤回してください。 2つ、広島市立、これはいろいろ保育園があるんですが、○○保育園は,廃止することなく存続させてください。 3つ目に、公立保育園を廃止することによって、当該保育園がどのように変わるのか、子供たちを大切にするどのようなプランがあるのか、保育園の全保護者に対して説明してください。 最後ですが、広島市○○保育園の今後のあり方は、保護者会を含めた地域の関係団体と一緒に検討してくださいといった内容でございます。 公立保育園の廃止は白紙撤回してください。子供たちが通っている保育園は公立のまま存続してください。これが主な要望内容ということなんですけれども、これまでの答弁で広島市は公立のあり方の素案を策定をして、そしてそれを市民、保護者に提示して、意見を聞きながら試行的にモデル実施をしていくと、プロセスを大切にしていくんだと、このように言われていますが、これは間違いないですね。 (児童福祉課長) 先日の本会議の方で局長が答弁させてもらいましたが、プロセスということの意味でございますけども、まずは現在検討しております公立保育園のあり方についての素案ができました段階で、保護者を初め市民の皆様に十分に説明をし、広く市民や現場の声を聞くとともに、民間移管を実施する場合には一斉に導入するのではなく、試行的な実施からスタートしまして、その結果を検証した上で、議会や市民の皆様に情報提供を行うなど、市民の皆様の理解を得るための手順を大切にしながら進めていくという趣旨で御答弁申し上げたものでございます。 辞書によりますと、素案というのはたたき台として会議に提出される案、練り上げてまとまった案にする前の大もとになる案というふうになっております。保護者の願いは、公立保育園を廃止しないでほしい、存続してほしいというのが願いですよね。 ところが今、広島市が提案しようとしている素案というものは、民営化していく、公立保育園をなくしていくという、それをもとに話し合いをしていこうと、こういうことですよね。スタートラインが食い違ってますよね。先に民営化ありきなんです。 市長は答弁、言われてますよ。政策形成過程のさまざまな段階において、市民の参画が可能なシステムを構築し、市民の意思に基づいた市政の運営を進めていくと。これ、この市長の政策ですね、やり方に反してるんじゃないですか、そこの点はどうですか。 (児童福祉課長) 現在行っております公立保育園のあり方につきましては、市民の皆様の意見を聞くための素案を、保育行政に従事いたします我々事務方の職員でありますとか、園長など、いわゆる現場の意見を踏まえながら作成をしておりまして、こうした素案ができた段階、いわゆる委員御指摘のたたき台でございますけども、この素案ができた段階で保護者を初め、市民の皆様に十分に説明を行いまして、広く市民や現場の声を聞くとともに、いただいた有意義な意見につきましては、積極的に取り入れていきたいというふうに考えております。 最終的な政策決定をする段階で、今言われたことであるならば、間もなく、いつごろになるかわからないけど、でき上がるであろう素案に基づいて幅広く、今、内部でやられてますよね。児童福祉課の中の内部で素案をつくられております。 その素案をたたき台にして、もっと広い検討委員会、その中には民営化に賛成の人も反対の人も、もちろん入るべきだと思います。公立の保育園で働いている現役の先生も、退職された方も、また学識経験者、よく言われる専門的知識を持った方、そういう人たちを含めて、もっと広い範囲で検討委員会をつくって、それから今つくられようとしている素案もその中に、広島市はこういう点を持っとるんだがというそのたたき台にしてやって、それからその検討委員会でできたその結果に基づいてモデル実施するなり、その中には、委員会の中にはどういうモデル実施をしていこうかという話にもなるかもしれない。そういうことも含めて、みんなで幅広く検討していくという、そういうプロセスをやっていくべきじゃないんでしょうか。 (児童福祉課長) この公立保育園は、委員おっしゃるように、これは現役の保護者が利用されているわけですけども、こういった保育園につきましては、これから結婚される方、あるいは現実にお子さんがいらっしゃる方もいらっしゃいます。ですから、ある意味では公立保育園といいますのは、市民の財産であると我々は考えております。 そうした意味からいいましたら、やはり特定の方の意見を聞くというのではなくて、地域の保育園である以上は、同じ土俵で同じタイミングで皆さんの意見を聞き、それをもとに今後進め方を検討していきたいというふうに思っております。 今、皆さんが考えられようとしているのは、市民の財産を勝手に民間に譲り渡すような、そういうことを今されようとしているわけでしょう。そこではやっぱりそれは保育園にかかわっている人、かかわるであろう、今言われた若い世代の人も含めて、保育園に子供を預けてそういう現役をリタイアした人、そういう人たちも含めて、幅広く検討委員会をつくって、それからその次に進む、ここはしっかりそういうプロセスを踏んでほしいと思います。 盛岡市では公立保育所のあり方を考える検討委員会、この中には大学の先生、社会福祉学部、それから公立の幼稚園の園長先生とか保護者の代表、お医者さん、それから保育士のOB、現役の保育士、私立の保護者会、公立の保護者会、こういう構成メンバーであり方検討をされておりますし、武蔵野市も現役の保育師さんを含めた検討委員会をされております。 そういう、全国にもそういうふうにしながらやっているところもあるわけですから、決して素案を提案して、モデル実施をしていきながら検討していく、その中身、その今後についても検討していくという、そういうやり方は、これは市長の思いとも反するというふうに思いますので、ぜひそれは慎重にやっていただきたいと思います。もう1回答弁を求めます。 (児童福祉課長) 先ほども申し上げましたですけども、現在そういった公立保育園のあり方について素案を検討している段階でございますので、先ほど申し上げましたように、素案ができましたら、保護者を初め市民の皆様に十分に説明をし、広く市民や現場の声を聞くとともに、進めていきたいというふうに思っております。 ぜひ、段階を大切に踏んでいただきたいということをもう1回言っておきます。 さっきの民間移管のところでもちょっと言い忘れたんですけれども、やっぱり子供の保育、公的保育をどのようにしていくかっていう政策決定の中には、子供を真ん中に据えて、子供の発達を考えて、それをまず頭に入れて政策決定をしていくべきだと思います。 今の育休の問題でも、本当に子供たちがどれだけ集団生活を送ることが重要かと、そこの点もしっかり踏まえていただいて、この問題はまた引き続き取り上げさせていただきます。終わります。 上にもどる |
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