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2015年5月18日 臨時会 討論 近松さと子議員


第64号議案 広島市国民健康保険条例の一部改正についての反対討論



日本共産党市会議員団を代表して議案の討論をおこないます。

第64号議案「広島市国民健康保険条例の一部を改正する条例」の専決処分の承認について反対します。
残りの議案は賛成です。

反対の理由を述べます。
この専決処分は、国民健康保険条例の一部改正ですが、これにより、国保財政運営の県単位化をはかり、広域化を進めるものです。
これまで県は、都道府県単位化をすすめる国に従って、「広域化支援方針」を策定して市町村を指導してきました。この中で国は、医療費の削減と一般会計からの繰り入れの廃止をもとめています。
年間の医療費が、県内平均より3万円も多い広島市は、今後、徹底した給付費削減を迫られていきます。他の市町に負担をかけるからと、受診抑制の圧力がかけられかねません。また、一般会計からの繰り入れを解消する動きが加速すれば、高すぎる国保料がさらに高騰し、収納率の悪化をもたらします。結局、住民負担の増加と保険料の行き過ぎた徴収強化という方向をいっそう強める路線にほかなりません。

構造的な問題をかかえる国保の財政基盤強化は必要ですが、それならば国庫負担を抜本的に増やすべきです。今、国保医療費に占める国庫負担は25%にすぎず、50%だった1984年の水準の半分です。国保財政問題を解決しようとすれば、これをもとに戻すべきです。
よって、国の責任を問わずに、県単位で支え合う仕組みである「県単位の共同事業の恒久化」は、認めることはできません。


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