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2013年9月27日 本会議 議案討論 村上あつ子議員 |
●第94号議案 契約の締結について ●第79号広島市一般会計補正予算(第3号)について |
日本共産党市会議員団を代表して討論をおこないます。 第94号議案に反対、第79号議案は意見を付して賛成、残りの議案はすべて賛成です。 まず、反対の理由を述べます。 第94号議案 契約の締結についてです。これは、広島駅南北自由通路に接続する新幹線口ペデストリアンデッキの建設工事を、独立行政法人都市再生機構に27億3311万円で委託契約しようとするものです。 このペデストリアンデッキは、「道路」として全額市が負担することになっていますが、接続する2つのホテルやJR、イズミなどの民間に一定の接続負担金を求めるべきです。 また、この建設計画は、広島駅周辺開発事業の一環となるもので、南北自由通路に約181億円、二葉の里区画整理事業に約52億円、南口Bブロック市街地開発事業は約353億円、Cブロック市街地再開発事業は約270億円、路面電車を駅前大橋ルートにすれば約135億円かかります。さらに、南口から市民球場へのペデストリアンデッキの建設も計画されており、今、わかっているだけでも1018億円もの巨大開発事業です。 本市が計画している開発は駅周辺だけにとどまらず、西風新都整備、アストラムラインの延伸、さらにメッセコンベンションの再検討などに巨費を投じる事業が検討されている中、来年度からの国民健康保険料や市営店舗使用料の大幅な引き上げや、事務・事業の見直しで市民が必要としている事業を縮小・廃止し、市民生活に打撃をあたえています。さらには、学童保育や公共施設の駐車場の有料化を検討しています。巨大開発優先、市民生活切り捨てという検討方向はまちがっています。 また、新幹線口ペデストリアンデッキが完成した後は、横断歩道を廃止することも検討されようとしています。車最優先、交通弱者を後回しにするまちづくりは問題です。 次に、第79号議案 平成25年度一般会計補正予算(第3号)のうち、保育士等処遇改善臨時交付金事業について意見を述べます。 この交付金事業は、国の「待機児解消加速化プラン」に基づいた、安心こども基金を使って、私立保育園の保育士等の処遇改善にとりくむというものです。 本市の今年4月1日時点の待機児童は372名でした。一方で、保育士が確保できず待機児童が発生した園が3園もありました。このうち2園は、2年連続で保育士が確保できず、職員の処遇が問題視されています。 公立と私立保育園の保育士の平均給与の差は、1年目で月2万円、10年目では月6万9千円、いずれも私立保育園が低いとの答弁がありました。 平均勤続年数は、公立が15.2年に対し、私立は7年で、歴然とした公私間格差があります。 今回の交付金事業でどれくらいの改善になるのか。全国保育団体連絡会の資料に基づき、ある90名定員の保育園で試算したところ、年間208万円。一人当たり月1万3千円です。公立の平均月額にはまだまだ届きません。 しかも、処遇改善といいながら、単発的な事業では保育士を将来にわたって確保することにはなりません。運営費に含まれる人件費の基準単価の大幅な引き上げが求められます。 あわせて、新卒者を半年間、アルバイト扱いで雇用するなどグラック企業化している実態があることからも、私立保育園の募集要綱や勤務規定、就業規則等の改善が図られるよう、指導・監督を求めます。 以上で討論を終わります。 上にもどる |
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