トップ議会情報・議員の発言 2012年第2回6月定例会 議員発言 >議長候補所信表明
                                              ・中原ひろみ議員


2012年7月3日 本会議 議長選挙 候補者所信表明演説 中原ひろみ議員


 中原ひろみです。議長候補として所信表明をのべさせていただきます。

 私たち市会議員は、選挙で選ばれた市民の代表であります。議会と行政に市民の声を届けるとともに、市長の行政運営を市民の立場から監視し、チェックするという二元代表制に基づく大事な役割を担っています。
国が進めている地方分権改革により、地方政治における議会の立場は重くなっており、議会は、これまで以上に民主政治を具現し、主権者が住民であることを強く認識し、その負託にこたえる努力をしなければなりません。
その役割は、議会開会中だけにとどまらず、日常的な調査研究、政策学習に励み、政策条例の提案などの力量を持つことが求められています。

 議員の資格は対等平等です。意見の違いを超えて、お互いを尊重しあう気風を大切にし、経験を積んだ議員からフレッシュな議員まで、男女を問わず、多彩な顔ぶれにより、意見や主張を戦わせながら、より正確で妥当な結論が導き出せる議会になるよう議会制民主主義の原点に立った議会運営を目指します。

 言うまでもなく議長は、二元代表制の一方の議会を代表する存在です。
「自己決定」の分権時代にふさわしい議会の役割を果たすために、議員としの議会活動が十分保障され、かつ民主的で公平・公正な議会運営を目指します。
広島市議会はこれまでにも、市民に分かりやすいオープンな議会をめざして議会改革が行われてきました。今日、このように議長選挙での所信表明をのべることができることも、まさに、議会改革を一歩進めた結果です。引き続き、議会基本条例の精神にのっとり、議会運営・議会改革を一層すすめます。その立場から次のような提案を行います。

@ 民主的な議会運営のためには、協議を尽くし、安易に数の理論に偏重しないように配慮す   ることを原則とします。
A 委員会の活動をより活発にします。現在の常任委員会は市長から提案された議案の審査、  報告を中心に開かれています。私はそれ以外にも、委員会が日常的に活動し、自らがテ    ーマを持って研究するようにしたいと考えるものです。こうした活動により、議会の水準を引  き上げ、市民の要請に的確にこたえられるようにしたいと思います。
B 市民に開かれた分かりやすい市議会にするため、定例会ごとに市民の声を聞く議会報告会  を設け、情報公開と市民参加の促進、市民の多様な意見を把握するなど市民の代表にふさ  わしい議会へと努力します。
C 議員平等の原則を踏まえ、本会議質問については会派別持ち時間制を廃止します。
D 休日・夜間議会の開催を検討します。
E 議員の費用弁償を廃止します。
F 議員は市民の痛みに応え、議員報酬を削減します。
G 慣例的な海外視察は廃止します。実施する場合もその必要性について十分議論し,全会派  が合意できるものだけにし、視察報告会を開催します。
H 議員定数は,民主主義と地方議会の根幹にかかわる問題です。地方分権・権限移譲に伴   い地方議会の役割はますます大きくなっており、議員の責任や仕事も増えてきます。安易な  定数削減はやめ、議員定数は多数決でなく全会一致を原則とします。

 以上申し上げた民主的な議会運営を通じて、市議会が市民から見て一層の存在感のあるものになる様、努力します。議員各位に信任をお願いし、所信表明とします。よろしくお願いします。



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