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2011年9月28日 総務委員会 村上あつ子議員の質問(大要) |
●東区図書館の湿気対策について |
●東区図書館の湿気対策について (村上あつ子議員) 市民の方から、東区の「図書館が湿気臭い」という苦情がありましたので、私もあらためて行ってきました。2日雨が続いた火曜日だったので、月曜日が休館日で締め切っていたということもありますが、本当に入った瞬間からムッとしました。図書館でこんなふうに湿気が多いのはどういうことかと思い、取り上げさせてもらいました。そもそも東区図書館の空調はどうなっているのかお聞きします。 (生涯学習課長) 東区図書館は東区民文化センターと合築施設になっておりまして、この施設の空調設備は、地下に貯熱層というのがありまして、そこに水を蓄えて昼間に比べて割安な電力を利用しまして、冷房時には冷水、暖房時には温水に変換しまして、この熱エネルギーを昼間に使えるシステムになっております。建設当時、この機器の容量とかランニングコストを考慮して効率的であるとしてこのシステムを採用したものと聞いております。 (村上あつ子議員) 夜間電気を使わないときに、水を冷水、温水に変えて少しでも電気料金を抑えるということでつくられた建物だと言うことですが、この建物はいつ建設されて、湿気の問題が出てきたのはいつ頃でしょうか。 (生涯学習課長) 建設は昭和59年で、湿気につきましては平成15年ごろに施設を管理していました財団の職員が床面の一部が結露しているのに気づいたと聞いております。このたび、対策について先に申し上げますと、床の点検口のマンホールのパッキンとかを冷気が上がらないように密閉性の高いものに交換する、また、結露が起こりにくい木製のものにする、さらには、今年度は、除湿機を5台設置して、現在のところは湿気も改善しております。 (村上あつ子議員) 20年くらい経った頃から結露に気づいたと言うことですが、湿気の原因は究明されましたか。 (生涯学習課長) 湿気の元は結露になります。結露の発生の原因につきましては、いろいろ考えられますが、1つは蓄熱層と床面の間の断熱材の劣化があるのではないかということも考えられます。 (村上あつ子議員) 図書館の中の壁のクロスや床のカーペットにはシミができており、昨日今日できたシミではありません。そもそも図書館という場所の床に水を貯めるという構造にしたということが不思議でたまりません。当然、本も湿気でフニャフニャで、木製の本棚も下の部分が朽ちてきており、買い替えの頻度が早いと言われていました。 湿気を最も避けなくてはならない図書館の地下部分に、なぜ蓄熱層を設置する設計にしたのでしょうか。同じような設計の建物は他にあるのでしょうか。 (生涯学習課長) 他の市の施設、たくさんありますので詳細は把握しておりませんが、中区役所が同じシステムを採用しているとのことです。 (村上あつ子議員) 中区役所ではこういった結露の問題は出ているのでしょうか。 (生涯学習課長) そのことについては詳しくは聞いておりません。 (村上あつ子議員) 私のほうも苦情は聞いておりませんが、いずれにしても市内8区にある図書館や子ども図書館、まんが図書館がありますが、図書館の中ではこの東区図書館だけがこういう設計の建物だと思うのですが、先ほどは本のことをいいましたが、人にとっても決して望ましい環境ではありません。 突然の指名で申し訳ありませんが、健康管理担当課長さんにお聞きしたいのですが、こういう環境の中で、市民の方も長い人は半日はいらっしゃいますし、職員は一日中、毎日毎日あの環境の中で仕事をしなくてはいけない、こういう環境の中で仕事をするのは健康面からも良くないと思うのですが、どう考えられますか。 (生涯学習課長) その点につきましては調査いたしました。衛生研究所で湿気によるカビが発生するのではないかということで調査をおこなったところ、空気のきれいな屋外で採取した場合より少なくて現在のところは健康被害を心配するような環境ではないという調査結果が得られております。 (村上あつ子議員) 健康被害に至るまでにはいかないと言われましたが、実際に嘱託の方で健康を害して休んでいらして、続けられそうにないというふうに言われているということも聞いております。 先ほど課長さんが先に改善を言われましたが、この間私も見ましたが、床に四角いマンホールがあるのですが、その枠がステンレスから木枠にかえて少し変わったと。でも全部変えているのではなく、ステンレスのままのところはやはり結露がありました。 今年度は除湿機を5台設置されました。朝7時半にスイッチを入れたら夕方は満杯になっていると言われておりました。これで大分改善されたと言われておりましたが、このままこの状況でいいのでしょうか。もっと抜本的な改善策があるのではないでしょうか。 中区役所のことが出ましたが、蓄熱層と床との高さは東区図書館とぜんぜん違います。中区役所が問題ないのはこの点があると思います。東区図書館も大規模に床を底上げするとかいった改善が必要なのではないかと思いますが、今後どのように対応されるおつもりなのでしょうか。 (生涯学習課長) 先ほど言いました断熱材の劣化調査を行いたいと考えております。そのためには、一旦水を抜き取る必要がございまして、現在冷房のために冷却水が入っている状態ですので、暖房に切り替えるまでにだいたい10月末頃に一旦水を抜きまして調査する予定でございます。今後その調査結果を踏まえ、今後の対応を考えていきたいと思っております。 (村上あつ子議員) 今いわれたような調査をされるということですが、状況をみながら最善の策をとっていただきたいと思います。 最後ですが、こういった対策の費用は指定管理者に負わせるのではなく、市が責任を持って対応すべきですが、どうされますか。 (生涯学習課長) 対応につきましては、指定管理者と締結しております基本協定書によります役割分担(※)に基づいて適切に対応してまいります。 (村上あつ子議員) 利用している市民にとっても、職員にとってもよい環境ではないと思いますので、ぜひよろしくお願いします。終わります。 (母谷委員長) 参考のために聞きますが、健康管理担当課長、今のような場合は健康被害が予測されると考えられますか。 (健康管理担当課長) 今の情報だけではなかなか判断できませんので、必要であればまた状況をお聞かせいただきたいと思います。 (母谷委員長) ありがとうございました。 ※基本協定書による広島市と指定管理者のリスク分担 基本協定書にある「リスク(不可抗力によるものを除く。)分担一覧表」では、修繕費リスクを1件あたり100万円以上の「大規模修繕」と、それ以外の「小規模修繕」に区分しています。 そして、大規模修繕は「基本的には市の負担」とし、「大規模修繕に該当するか否かは、個別に市が決定する」となっています。 上にもどる |
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