トップ議会情報・議員の発言2011年第4回 9月定例会 議員発言 >村上あつ子議員の議案質疑


2011年9月26日 本会議 村上あつ子議員の議案質疑

 ●第69号議案 平成23年度広島市一般会計補正予算
    ・旧市民球場跡地の活用について
    ・路面電車の軌道敷緑化について
 ●第75号議案 広島市市税条例の一部改正について
 ●第84号議案 広島南道路太田川工区橋りょう新設工事契約の締結について



●第69号議案 平成23年度広島市一般会計補正予算

・旧市民球場跡地の活用について

(村上あつ子議員)
 日本共産党市会議員団を代表して質疑を行います。まず、一般会計補正予算のうち、旧市民球場跡地の活用についてお聞きします。
 2013年春に開催予定の全国菓子大博覧会までに、旧市民球場跡地の活用方策を策定するため、委員会を設置するとして84万9千円が計上されています。
 委員会は何人で、何回の開催を予定されているのでしょうか。また、委員の選定はどのようにされるのでしょうか。

(都市活性化局長)
 このたび計上している補正予算は、旧市民球場跡地の活用方策を策定するため、各界各層から意見を聴く委員会の設置、運営に必要な経費です。この委員会の人数については、概ね20人程度を想定しています。
 また、委員会は、少なくとも年内に2回開催する予定であり、必要があれば、随時、個別に意見をお聴きしたり、グループ討議の形で意見をお聴きすることも考えています。
 委員会の委員については、経済会、商店街、若者などに加え、観光、福祉、文化、スポーツの関係者などで構成するよう考えています。今後、それぞれの分野に関係する各種団体に委員の推薦を依頼する予定です。


(村上あつ子議員)
 「若者を中心としたにぎわいのための場」にしていくということですから、これまで市が設置してきたような「当て職」にこだわらず、平均年齢の若い委員会になることを望みますが、どのようにお考えでしょうか。

(都市活性化局長)
 委員会の委員については、現役の大学生や若い社会人の方にも入っていただくよう考えています。


(村上あつ子議員)
 跡地の活用については「ゼロからの出発」と言われていますが、これまで議会で議論してきたことをすべて「無」にするのではなく、「発展させていく」委員会にすべきがだと考えますが、この点はどうお考えでしょうか。

(都市活性化局長)
 委員会には、球場跡地活用についてのこれまでの検討内容や議会における議論の内容などについても資料として提供し、それらも踏まえ議論していただきたいと考えています。


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・路面電車の軌道敷緑化について

(村上あつ子議員)
 次に、今年度、「原爆ドーム前」の電停40メートルの軌道敷を緑化するとしています。これに先駆けて、元宇品の高速3号線沿道の約250メートルの軌道敷が緑化されています。そこは、南道路の建設に伴う軌道移設補償でおこなわれ、広島電鉄(株)が整備したものですが、先日現地に行ったところ、芝が枯れて雑草は生えており、ていねいな管理が必要だと感じました。
 お聞きしますが、「原爆ドーム前」の芝の管理はどのようにされるのでしょうか。また、1メートル当たりの整備費と年間管理費もそれぞれお答え下さい。

(道路交通局長)
 芝の維持管理については、良好な芝の育成を保つため、自動散水装置を導入し、夏枯れ対策としての散水を十分行うとともに、芝刈りや肥料の散布などを広島電鉄に委託して計画的に実施することにしています。
 この度、実施する「原爆ドーム前」電停区間における軌道敷緑化の1メートルあたりの整備費は、約38万円です。また、維持管理費は、1メートルあたり年間約9千円です。


(村上あつ子議員)
 市長説明では、軌道敷緑化の目的は「全国菓子博覧会を盛り上げるため」とのことでした。2013年春の菓子博開催までに110メートル間を緑化されようとしていますが、こんな思いつきのまちづくりでいいのでしょうか。菓子博が開催されなければ軌道敷緑化の計画はないものとなっていたことなのでしょうか。改めて事業の目的と今後の計画をお聞きします。

(道路交通局長)
 軌道敷緑化は、魅力的な都市景観の形成や環境にやさしい都市づくりを推進するうえで、有効な施策であると考えています。
 また、菓子博の会場となる旧市民球場跡地前は、この場所が国内外から多くの人が訪れる原爆ドーム前でもあり、軌道敷を緑化することにより、魅力的な都市景観を形成することで菓子博を盛り上げることに資するものと考えています。
 菓子博終了後については、都心部において軌道敷を可能な限り緑化していきたいと考えていますが、現段階では、具体的な計画は持っていません。
 具体的な計画の策定については、本年度、「原爆ドーム前」電停区間を本市において整備する中で、都心部全般にわたる軌道敷の緑化の可否や整備費、維持管理費について広島電鉄との話し合いを進めるとともに、議会や市民の意見・評価などを総合的に勘案したうえで、検討していきたいと考えています。


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●第75号議案 広島市市税条例の一部改正について

(村上あつ子議員)
 この度の一部改正は、個人市民税の上場株式等の譲渡所得等に対する軽減税率を2年延長するものですが、そもそも上場株式等に係る課税を軽減するという優遇税制は、いつから、どのように始まり、今日に至っているのでしょうか。その沿革をお聞きします。

(財政局長)
 個人市民税における上場株式等に係る譲渡所得等に対する軽減税率は、金融市場の活性化を図り、個人投資家の積極的な市場参加を促す趣旨で、平成16年度分の課税に適用されたのが最初です。
 その後、平成19年度、平成20年度、平成21年度の税制改正で、それぞれ適用期限の延長等が行われて現在に至っています。


(村上あつ子議員)
 今回の改正も大金持ち優遇税制の一環です。質問ですが、今回の延長がなければ税収はいくら増えることになりますか。

(財政局長)
 上場株式等の譲渡所得等に係る軽減税率の適用期限が延長されなかったとした場合の市税の影響額について、今年度の課税実績に基づいて推計すると、1年間で約2,200万円となります。


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●第84号議案 広島南道路太田川工区橋りょう新設工事契約の締結について

(村上あつ子議員)
 広島南道路太田川工区橋りょう新設工事では8社が応札し、結果、落札率64.1%の低入札で清水建設(株)が落札しました。調査基準価格を下回ったため、調査をした上での落札との説明を受けました。
 昨年4月、広島高速2号線、3号線の高架橋の溶接部で傷などの欠陥が発見され、調査の結果、データの改ざんが48か所、傷が176か所、目違いは最大5.5ミリメートルあったことが明らかになり、3社が1か月〜6か月の指名停止に、1社が6か月の下請制限措置となりました。
 今回の工事においても、アーチ橋で溶接工事がありますが、低入札であり、同様な不良施工が発生する恐れがあります。これを防止するため、どのような対応を考えておられるのでしょうか。お答えください。

(道路交通局長)
 議員ご指摘の溶接部の不具合について、広島高速道路公社が調査したところ、原因としては、溶接後の検査である超音波自動探傷試験を社団法人日本非破壊検査協会が認定する資格を有していない者に実施させていたことや、溶接順路を誤るなど、溶接品質管理が不十分であったことなどが考えられるというものでした。
 こうした調査結果を踏まえて、本市においては、その対応として本年4月1日以降に発注する溶接施工を伴う工事では、
 (1)現場溶接を行う場合は、板厚方向の鋼材のずれの程度が規格値内であることを確認し、その結果を提出すること。
 (2)溶接部の検査を実施する者の名簿及び資格並びにその者が検査を行ったことが確認できる資料を提出すること。
 (3)超音波自動探傷試験に当たっては、監督職員の立会の下、試験結果の妥当性を実証するとともに、試験結果の全ての記録を提出すること。
を請負者に義務付ける新たな規定を設け、検査体制や品質管理の強化を図っていくこととしました。
 本工事においても、アーチ部で溶接が行われることから、新たに定めた規定を請負者に確実に履行させることにより、適正な施工に努めていきます。


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