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2011年12月14日 消防上下水道委員会 近松さと子議員の質問(大要) |
●岩滝山調整池貯水タンク撤去問題 ●放射能物質が検出された下水汚泥、浄水発生土のセメント原料の利用に関することについて |
●岩滝山調整池貯水タンク撤去問題 (近松さと子議員) 安芸区船越4丁目の岩滝山中腹にある水道局の貯水タンクは、現在使用されていない。町内会など住民から撤去の要望を出されていると聞いた。 住民が、安全性が心配と地質学会の先生を同伴して日曜日に、中にはいらせてもらった。担当者の方にカギを開けてもらって案内していただいた。急な階段をあがり、岩滝山という名の通り、いくつもの巨石があった。現地に上がるとタンクの上のほうから岩も見えた。 遠目にはわからないが、使っていない分、鉄筋が露出したり、コンクリが剥離したりして老朽化している。土台の石垣も亀裂が見えた。 八〇歳の老人会長さんも杖を突いて登ってこられた。「親の代からからのタンクはどうなるのか、家でも話題にしてきた。このまま、孫の代まで放置してほしくない」と話された。大震災後、ますます山の中腹にあるカラのタンクが倒れてこないのか不安だ。タンクの上に石がいくつもある。阪神大震災で六甲の山の石も落ちたと聞いてなおさら、不安感が増してきたと話されている。住民の不安も当然だと感じた。 そこで、おたずねする。岩滝山調整池をつくった目的と使用しなくなった時期はいつか。 (市答弁) 安芸区船越町に設置している岩滝山調整池は、旧安芸水道企業団が昭和47年に建設した鉄筋コンクリート構造物の調整池で、旧船越町一帯に給水を行っていました。 その後、昭和57年6月の旧安芸水道企業団との合併に伴い本市が引き継ぎましたが、給水計画の見直しに伴い、新たたに建設した船越調整池からの給水に切り替えたため、昭和61年から休止施設となっています。 (近松さと子議員) 休止後の安全対策はどのように行ってきたか。 (市答弁) 休止した施設の管理については、設置者の責任として適切に維持管理を行う必要があります。 岩滝山調整池の管理については、維持管理を担当する水道局職員が定期的に調整池本体や敷地法面等の目視点検を実施するとともに、梅雨など大雨が予想される前には事前点検を行い、降雨後にも目視点検を実施し、安全性について確認をしています。 また、場内排水路に落ちている枯葉などの掃除を行い、雨水による浸食が生じないよう管理しています。 (近松さと子議員) 安全管理の面から調整池を撤去することが望ましいと思うがどのように考えているのか。 (市答弁) 岩滝山調整池については、今後、老朽化も懸念されることから、現在、撤去について検討しています。施設の撤去にあたっては、保安林指定を行った広島県など関係機関と協議が必要となります。 現在、復旧方法等について協議を進めており、平成24年度は、撤去にむけて地形測量、撤去工事の設計業務委託等を予定しています。 (近松さと子議員) 撤去に向けて動き出されると聞いて住民も安心されるだろう。昭和47年建設からというと、39年が経つ。点検しているとはいえ、昭和60年に休止してから26年経とうとしている。使われていなくなった施設ほど老朽化も激しい。すぐ真下に住宅もある。今すぐ、落ちてくるものでもないだろうが、撤去までの間、安全対策と工事中の対策は、十分に配慮する必要があるがどうか。 (市答弁) 今後も撤去までの間、設置者の責任として維持管理を担当する水道局職員が定期的に調整池本体や敷地法面等の目視点検を実施し、梅雨など大雨が予想される前には事前点検を行い、降雨後にも目視点検を実施するなど、安全性の確認等を行うとともに、早期撤去に向けて関係機関と精力的に協議をすることとしています。 上にもどる ●放射能物質が検出された下水汚泥、浄水発生土のセメント原料の利用に関することについて (近松さと子議員) 3・11後、福島から遠く離れた関東圏で高い放射線の汚泥が検出され、セメント原料にも使われた。汚泥処理施設の見通しがたたず、「毎日毎日40tずつたまり続けている現状。沿岸部にある処理場近くに住んでいる住民にとっては、積み上がる様子が毎日見えている。不安な思いで過ごされている住民の、その思いに少しでも寄り添っていただいて対応を速やかに行なっていただきたい!」 国に対して、横浜市議が要望した声だ。関東圏を中心に住民や自治体の悲鳴があがっている。 東電の事故の責任は大きい。原発の安全神話がふりまかれてきたことが、震災後、拍車をかけている。 放射性物質に汚染された汚泥やがれきは移動させない、焼却しない、再利用しない、厳重に管理する、これが原則。 国に対して、セメントなどへの再利用に関して、安全な基準を示し、検査体制もしめして、汚染された汚泥の管理をもとめなくてはいけない。ホームセンターでも売られているセメントに関しても業者の検査ももとめられる。 被ばくに閾値はないとされている。少ない量といえども浴びないほうがいい。広島原爆被爆者援護事業団鎌田ななお先生は、小さい子どもは大人の3倍の感受性という。 先日、明治のステップというミルクが、暫定基準値以下とはいえ、放射能が検出された。広島市の保育園でも使用された。食品・瓦礫・セメントなど放射能を広げないことは、全国的な課題だ。 あらためて原発からの撤退をもとめるものです。今後、次々活断層の発見される島根原発の事故も想定し、県だけでなく市のモニタリングも求めて、対岸の火事としないで放射能の危機管理をもとめたい。 上にもどる |
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