トップ議会情報・議員の発言2009年第1回2月定例会・予算特別委員会 議員発言 > 経環関係


2009年3月12日 予算特別委員会・経済環境関係 皆川けいし議員の質問(大要)


太田川の水量について

(皆川けいし議員)
 先日、市長に苦言を呈しましたが、今日は大いに応援したいという質問をさせていただきます。太田川のプロジェクト、もし、広島市の太田川が、かってのように泳げる太田川に蘇るということになれば、これは、広島市の将来にとってすごいことだというふうに、私は思う。太田川の問題については、私が議員になって一年生の時から、ずーっと何回も取り上げてきました。母なる太田川を抜きにして、この広島市の過去・現在・未来も、語ることは出来ない、いうふうに思う。 特に、平成12年、ここの予算委員会の時に、こういうパネルを使って話をさせていただきました。全国で、「母なる川」を持った都市で、「水の都」と標榜している都市が、10都市くらいあると聞きました。その中で、その「母なる川」の水を根こそぎ「電力」に取られて、上流部が涸れた川になっている。というような川は太田川しかない。調べてみてわかった。これは、太田川水系の電源開発の地図です。その時に使ったものです。わかりにくいかもしれませんが、源流域も含めまして、この流域に水力発電所がなんと15箇所もある。でこういう川はありません。ちなみに、江の川という水系があります。江の川水系にはダムはない。(あるという声)ありますかね。あっても、広島みたいにこんなにひどいことはない。今回、再生プロジェクトということで、少しづつ前に進み出したと言うことは、高く評価したいし、これが、途中でうやむやにならないように是非応援をしていきたい。見守っていきたい。質問ですが、このプロジェクトの中に、検討委員会が出された報告書を読みましたら、太田川の水量を確保していく。そのために、仮に発電量の25%をカットした場合に、どうなるかといいましたら、上流域の水量が、現在に比べて約1.5倍増えるだろう。と予測が出てくる。25%カットというのは、どれ位の規模になるのか、想像が出来ませんが、その代替え案も今後検討していきたい。色々これまで発言があったように、太陽光発電も含めて、新しい自然エネルギー開発なども、もちろんこれから大事になってくる。それは、太田川を蘇らすということと表裏一体の取り組みになると思います。もう一つは、このダムの流域の維持水量というのが、設定されていないと書いてあります。国の通達では、設定しなくてはならないということになっているにも関わらず、古い、かなり以前の契約で、今きているから、維持水量が、ダム毎に維持水量を設定することも、これからは大事だということも書いてあります。そういうことを考えましたら、今後、この中電さんを、この検討の中に加わって貰わないと、ほんとに、中電と別の所でやってデータだけ出してもらって、方向を出しても、それを受け入れて貰う中電が出来ませんといったんじゃ、なんの意味もない。そういう点で中電の参加が不可欠だと思うんです。その辺は、今後どの様に考えておられますか。と言うのが一点。もう一つは、発電用のダムだけでなく、水利用のダムとして、温井ダムは、大きい意味を持っていると思う。この温井ダムも利水機能を持っている。この温井ダムの利水機能をもっと発揮する必要がある。今日の新聞には、実験が昨日・今日行なわれ田という事ですが、広島市の需要を考えてみましたら、大体余裕水量が3万dくらいあるわけです。ですから、この温井ダムの自然放流というのは、もっと、思い切ってやっても支障は無いというふうに私はおもうんですが、そういう点では、中電のダムだけでなく、温井ダムも含めて、水量との関係で、検討課題に挙げるべきだと思うんですが、この2つだけお答え下さい。

(水産課長)
 中電を加えたらどうかということですが、加えるべきだと、ご発言でございます。まず、18年・19年に太田川再生プロジェクト検討委員を開催しまして、今後、太田川を再生させるための、色んなご意見・ご提案をいただきまして、提言を市に頂きました。それには、残念ながら、委員ではございませんが、オブザーバーの形で中電に、委員会あるいは部会に出席して頂きまして、その中で、必要な資料も提出していただきましたし、色んな形での議論をしていただきました。で、今後ですが、来年度、流量検討協議会、これを開催し、太田川の流量について、広く議論していくわけですが、この委員には、当然、中国電力さんにも、入っていただくつもりですし、先ほど申しましたプロジェクトの検討委員会の提言を広島市に頂きまして、その提言を受けて、広島市から中国電力さんの方に、要望書を出しております。その中でも、そういった議論の中にも加わって頂くように要望しております。2点目の温井ダムの、新聞に出ていましたフラッシュ放流ですが、当然、鮎のエサを新しく生産するための手段ですが、これはずいぶん前から言われていますしが、当然、そういった鮎が喜ぶ川にするために、水利用ダムからのフラッシュ放流、あるいは常時鮎が産卵する時の水量であるとかあるいは鮎が海から川に上る水量、あるいは鮎が成長する水量であるとか、そういった時期時期でのお互いにとって必要な水量を、これを先ほど申しました、検討委員会の中で決めていきたいと思います。また、温井ダム以外にも現在高瀬堰で鮎が産卵したときの孵化した稚魚が海に下りやすいようにゲートを開けていただいています。そういった点についても、再度   委員会、あるいは検討協議会の中で議論していきたいと考えています。


(皆川けいし委員)
 この検討委員会の中には、唯一、広島市を代表して、水道事業管理者が参加されておられます。ですから、さきほど言いましたように、広島市のこれからの水道の計画も、見直しも含めて、再検討すべき時期にきていると思います。温井ダムの中から20万トン、日量、広島市が貰うという計画でスタートしたわけですが、今日では、もうそれだけの水は必要でない。余裕水量が今でも、温井ダムを抜きにしても10万dくらいあるんじゃないかと、問題にしたことがある。そういうことも含めて、フラッシュ放流もいいですが、自然法流をもっと思い切ってやれば、加計か下流は今でも水量がかなり増えるんじゃないかと思います。是非、そういう点も含めて、今後、実るように頑張っていただきたいと思います。

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