サイト内検索
サイト内検索
桑田恭子議員
第85号議案、令和5年度広島市一般会計補正予算第3号に対する修正案を提案いたします。
令和5年度広島市一般会計補正予算第3号の一部を次のように修正する。1、第1条第1項中「37億4557万3千円」を「14億4313万9千円」に、「6828億1708万4千円」を「6805億1465万円」に修正する。
2、第1表歳入歳出予算補正のうち、歳入中第22款 繰入金 第2項 基金繰入金の金額「2億7557万3千円」を「1693万9千円」に修正する。第25款市債 第1項 市債の補正額「20億7970万円」を「3590万円」に修正する。
歳出中第2款 総務費 第2項 市民生活費の補正額「21億4883万4千円」を「△1億5360万円」に修正する。
3、第2表債務負担行為補正のうち、追加中 中央図書館等の移転整備に係る不動産取得の項を削る。
4、第3表地方債補正のうち、変更中 郷土資料館整備事業、図書館整備事業及び映像文化ライブラリー整備事業を削る。
5、令和5年度広島市一般会計歳入歳出補正予算(第3号)事項別明細書を別紙の通り修正する。
それでは提案理由を述べさせていただきます。今定例会に中央図書館等の移転整備費について、不動産取得に係る予算令和6年度の債務負担行為を含めた金額71億9462万円が提案されています。
この不動産取得費約72億円は、我々議会がこれまで現地建て替えとエールエールA館への移転との事業費の比較の中で、前提としてきた65億円を7億円上回るものです。広島市が不動産鑑定を行ったら、71億9462万円になったので、この金額で、広島駅南口開発株式会社と今後交渉するとのことです。
しかし、この約72億円で全ての床が取得できるわけではありません。約1000平米の賃貸部分が残ることが議案説明の中でわかり、賃料、今後の買い取り価格の現時点での試算もできないとのことでした。
現地建て替えとエールエールA館への移転の比較において、図書館部分だけの比較で優位性を判断することはできません。それぞれ図書館を完成させる条件は全く違います。移転をする場合は、浅野文庫等は別途施設を建設することとなりました。そのための予算約2070万円を、先の6月議会で可決しました。浅野文庫用の新施設完成までの間、中央図書館は、浅野文庫保存のため、現在地で継続することもわかりました。これらを含めた概算費用はいくらかのいくらになるのかとの質問に、現時点で算出できないとの答弁でした。
一方、現在地建て替えについても資材高騰の影響は受けますし、影響は資材が移転より多いことから大きいと思われます。それぞれの場所で中央図書館を完成させるために必要な予算を可能な限り算出し、比較しなければ優位性はわからないと思うのですが、当局の答弁は、優位性はエールエールA館への移転の方が優位とされました。今後の予算については、必要となった時点で、物価等を考慮しつつ、計上していくと答えられました。
令和4年度の当初予算図書館関係の約1億7000万円が可決すれば、その後の予算はフリーパスではありません。新たな中央図書館はいくらでできるのかとの市民の疑問に今のままでは答えることができません。今回の予算は、一旦立ち止まり、再度総合的な視点での比較検討が必要です。
よって中央図書館等移転整備費の削除の修正案を提案いたします。以上です。
掲載カテゴリー