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日本共産党のきせ康平です。党市議団を代表して討論を行います。
反対する決算は
決算第1号 令和3年度広島市一般会計歳入歳出決算、
決算第9号 令和3年度広島市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算
決算第10号 令和3年度広島市介護保険事業特別会計歳入歳出決算
決算第12号 令和3年度広島市競輪事業特別会計歳入歳出決算
決算第16号 令和3年度広島市開発事業特別会計歳入歳出決算
です。
その他の決算および議案は賛成です。
はじめに、決算第1号令和3年度広島市一般会計歳入歳出決算について反対の理由を述べます。
児童館の遊戯室のエアコン整備や精神障害者の通院医療費補助の拡大など、市民生活を守るために必要不可欠な事業が行われました。一方で、新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、市は市民に対する直接支援を行わず、必要な人への支援が行き届いてないため不十分です。
市民の命暮らしを守るのは市の責任です。市は責任を果たすために、市民の生活の実態をきちんと把握して、必要で公平な直接支援を行うべきです。
とりわけ、コロナ禍ではっきりしたのは広島市の感染病床の不足や保健所の職員不足です。今後も予断を許さない状況が続きます。医療や保健所体制とPCR検査体制のさらなる拡充強化とともに医療・介護・保育士などのケア労働者の処遇の改善を行うことも求めておきます。
市は令和2年度から令和5年度の財政運営方針において、財源が110億円足りなくなるとして、就学援助の認定基準の引き下げや、放課後児童クラブの有料化など行い、市民に負担を押し付けようとしています。その一方で大型開発事業は聖域だといわんばかりに広島高速5号線整備に続き広島駅南口広場再整備事業など次々スタートさせました。
特に広島駅南口再整備事業では、当初の提案は総事業費155億円だったものが突然2.3倍の360億円にまで膨らませ、議会での十分な審議の場も保障せず、市の負担を実質100億円も増加させました。
また広島高速5号線においても、度重なるトラブルから想定以上のカッター交換や長期停止等もあり、工事費がどれだけ膨れ上がるかわからない状況です。
これから広島を支える子どもたちの支援を削減するのではなく、不要不急の大型開発の見直しを行うべきです。
決算第9号令和3年度広島市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算
決算第10号令和3年度広島市介護保険事業特別会計歳入歳出決算
以上の2つの決算は高齢者の医療介護にかかわるものです。
高齢者の二人に一人が年金だけで暮らし、頼みの年金額は昨年度から0.1%引き下げられました。更に、令和2年度に引き上げられた後期高齢者医療保険料に続き介護保険料の引き上げは、一層高齢者の暮らしを圧迫しています。国は今年から75歳以上の窓口負担の2倍化行い、とても安心して老後を迎えられる状況にありません。これ以上の保険料や利用料、窓口負担の引き上げはせず、市として国に対し、介護保険会計と後期高齢医療保険会計に対する国の負担割合を引き上げるよう求めるべきです。
決算第12号令和3年度広島市競輪事業特別会計歳入歳出決算について
現在の競技場が老朽化し、同場所へ新築建て替えを行うとともに、新たに34年間の契約を行いました。まさに広島市自身がギャンブル依存症になっているかのように今後34年間も市がギャンブルを実施します。また、依存症対策はしっかり行っていくといいますが、ギャンブルを推進しながら、依存症の対策と言われても説得力がありません。市民から反対の声も上がっている公営ギャンブル事業は続けるべきではありません。撤退するべきです。
決算第16号令和3年度広島市開発事業特別会計歳入歳出決算について
大規模開発事業推進のために実施されているものであり反対です。
以上のことを申し述べて討論を終わります。