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報告 広島高速5号線のシールドトンネル工事について
(中原ひろみ議員)
少し事実関係を明らかにしておきたいと思います。まず、高速5号線全体4kmの8割3.2kmまで完成したということなんですが、シールドマシンで掘削する距離これを100%としたら、今どれぐらいのところまで進んでいるんでしょうか。
(高速道路整備担当課長)
シールドマシンで掘削する工事延長これは1407mとなっております。それに対して現在は坑口から約640m地点のところに到達しておりますので、全体の1407mのうちの45%のところまで進捗しております。
(中原ひろみ議員)
全体としては8割っと言ってほとんど済みそうなことをおっしゃるけど、シールドマシンの所ではまだ半分もいってないということであります。
今から住宅の直下に入るということで、止水対策をするとか、いろいろ計測も細かくやると書かれていますが、結局今すべてのカッターを交換してると書いてあります。今後は予防対策として、カッターの摩耗が進んでいなくても3か所でカッターを替える、これが予防だとあります。それを信じるとして、住宅の下を何日ぐらいで通過するんですか。
(高速道路整備担当課長)
これから住宅地直下の掘削に入っていきますけども、この部分の掘削については地表面の沈下に影響を与えないように安全安心を最優先に掘削することとしております。
先ほど資料でご説明したような対策を、現場の湧水とかの状況を見ながらそれに応じて対策をしていくことになります。したがって現場の状況により取りうる対策が変わって参りますので、その状況を踏まえて実際の掘削の期間も変わってまいります。
現在のところはそれをお示しすることはできませんが、その目処が立った段階ではそれをお示しするように考えております。
(中原ひろみ議員)
お示しできませんって、完成はいつになるんですか。
(高速道路整備担当課長)
令和2(2020)年1月に整備計画変更をしておりまして、その中で本線の完成予定というのは令和4(2022)年度を予定しております。
(中原ひろみ議員)
令和4年度というと、令和5年3月31日までには完成するということですか。
(高速道路整備担当課長)
整備計画上は、令和4年度本線の完成予定としております。現在の現場の状況ですけども、整備計画変更をした後のトンネル掘削におきまして、固い岩盤が発生したことなどによって牛田地区の着工が8ヶ月遅れたということがございます。
またその後牛田地区の掘削も、安全安心を最優先とした施工管理ということを行いながら工事を進めている状況でございます。
これらに実際要した時間がありますけども、これを取り戻すことは厳しいと思います。
公社では今後はシールドトンネルの掘削状況というのを踏まえて、全体の事業の工程回復にできるだけ努めることとしておりまして、先ほど申しました通り、牛田地区の掘削等踏まえて見通しをたてたうえで、改めて完成時期を示していくことになると考えております。
(中原ひろみ議員)
掘ってみないとわからないということでしょう。工事を始める時には裁判で市はどう言いましたか。
ここの地質は良好、堅硬、岩の地質がいいと、大丈夫なんだと言ったじゃないですか。なのに突然今になって、予期せぬ粘性土の地質があったとか、想定以上の堅い岩があったとか驚いたようなことを言って。こんなの騙しでしょう。
裁判では原告が「住宅団地のところはもろい、山のところは硬い、だからここは掘るべきじゃない。よって工事を止めなさい」という裁判だったと思うんですが、市は「大丈夫です。そんなことはないです。健康な地質ですから掘れます」と言って着工したのが2018年9月でしょう。本来であれば2020年7月が完成予定だったんですよ。それが今になってもまだいつ完成になるかわからないという状況です。
そこで聞くんですが、この住宅団地下のカッター交換を3回やるのが予防対策だとおっしゃるんだけど、本来、今から5年前の2016年に住民説明会で、この住宅団地の下は極力カッター交換はしない。ゼロに近い。極力しないって言いました。それは間違いないですか。そしてそれがなぜ3回やらなきゃいけないのか。しかも、摩耗してなくてもとにかくやる、計画的にやると。
なんでこういう風に変わってきたのか教えてください。住民説明会と違うことになってしまった。どう責任取るんですか。
(高速道路整備担当課長)
当初の段階での住民説明会の時に、住宅地直下でのカッター交換は極力しないという説明であったということについては、そのように認識しております。
現在それがどうして変わってきているのかということですが、掘削に着手した後の状況ですけども、まずシールドマシンが坑口から75m地点で損傷している時があったんですが、その時に岩盤試験を実施しております。この結果が想定を上回る強度であったということがございました。その後の掘進管理データから算出した岩盤強度も、想定を上回っているところもございました。
改めてそういう掘進実績から、カッターの摩耗予測を行った結果、先ほど資料にもございましたけども、今後の掘進においては想定上回るリスクに備えておくことが、安全安心の確保の観点から重要であると考えまして、牛田地区の住宅地区のカッターの交換を3回と、これは摩耗の量が実際には交換に必要な量に達していない状態でも、予防的措置として3回に区切って交換していくということが、住宅地直下でのカッターの交換を極力回避できる、回数を低減できる方法であるということで見直しを行いました。
それについて、本年3月施行管理委員会の審議を経まして、住民説明をさせて頂き、現在掘削を進めてきて住宅直下の直前まで来たという状況でございます。
(中原ひろみ議員)
3回で済むのかということですよね。極力カッター交換をしないと約束した。それはなぜなんですか。それはカッターを替えるためにマシンを止めたら、さっき説明があったように、泥水を抜いて、防止策をしないと地下水位が下がって家屋への影響があるからでしょう。
極力カッター交換せずに掘ってしまうのが、一番家屋への影響がないと思うのですが、それができる機械だからシールドマシンにしたんじゃないんですか。
ここに、当初計画を上回るカッター交換が必要となりましたと書いてあるんだけど、当初計画を上回るカッター交換があったことについてどう認識しているんですか。当然だと思うんですか。
実績を教えてください。今までに640m掘りました。ここで本来であれば何回カッター交換する計画だったけれども、実際は何回だったのか、その理由も教えてください。
(高速道路整備担当課長)
まず、カッター交換が増えることについて、当然かということに対してですけども、これは先ほど答弁しました通り、今までの掘進実績から、今後の掘削についてもリスクを想定して構えることが安全安心な掘削につながるという考えの下でやっております。
事前の調査につきましては、今までの部分というところは山間部の調査ということで、事前の調査は、200mに一か所の掘削ボーリング調査ということこれ一般的には文献とかで決められている感覚と一致するんですがそういうところでやってきたところでございます。
これから牛田地区の住宅直下の部分というのは、それよりもかなり密な50mに一か所の想定をした状態でございます。
その上で、今までの掘削のリスクに備えて実績からの見直しを被せた形で行なっています。
それから二つ目の、今までの坑口から640m地点までのカッター交換の当初、着手前ですが、その時の計画交換の回数と今までの実績は、今640m地点までは当初のカッター交換の計画回数は5回となっておりました。これまで行った実績の回数というのが37回となっております。
(中原ひろみ議員)
本来、5回程度カッター交換が必要だろうという風にして始めたけれども、実際やってみたら7.5倍ぐらいカッター交換しなきゃいけなくなったということですよね。
そうすると32戸の住宅直下にスライドさせればですよ3回かける7は21じゃないですか。そんな風になりませんか。これまでのカッター交換の回数、理由は何ですか。ただ摩耗だけだったんですか。
(高速道路整備担当課長)
これまでのカッター交換の状況は、計画的なものも含めて摩耗によるものと、先ほどの資料にもございましたけど、途中粘性土状の土がカッターに固着して回転を阻害するという状況があったもの、それからカッターの割れとかで交換が必要になったものを交換したというところがございます。
(中原ひろみ議員)
摩耗もあるでしょうが、硬い岩盤だったということで、刃が欠けたとかゆがんだとかいろんな事情もあるんだろうと思いますが、カッター交換が想定を超えて7倍もするということについて、市はしょうがないということなんでしょうが、費用は誰が持つんですか。
いくらでもカッター交換してもいいということなんですか。どこの会社でしたか。シールドマシンはこの契約でいくらでもお金はどうしているのでしょうか。カッター交換は何回替えても事業額は同じなんですか。どれぐらいかかるんですか、カッター交換するのに。
(高速道路整備担当課長)
カッター交換の費用につきましては、牛田地区の現場の状況もありますけども、状況を踏まえつつ広島高速道路公社と受注者の間での協議を経て確定していくものと聞いております。
具体的にカッター交換一個なんぼかという資料はまだ公社の方から提示を受けておりません。
(中原ひろみ議員)
そんなことじゃ駄目じゃないですか。もう7倍もかかっちゃったんでしょう。カッターのお金だけでも7倍かかったということじゃないですか。今後もっとかかる可能性が大きい中で、費用もどれだけになるかわからないのに、どんどん事業だけやるって言うのは、これは不誠実でしょう。
計画内のカッター交換はいいですよ、それは想定内だったんでしょうから。でも想定を超えて、そんなにもなるこの費用については、きちっと議会にお示しをいただきたいと思います。
委員長もわからないとおっしゃるんだから、わからないといけないでしょう。一夜にして87億円増額した高速5号線トンネル工事ですから、広島市としては、87億円はかかりはしないのだから、と言うようなことなんですか。
カッター交換の中についても、73個のカッターがあって、真ん中と外回りに2種類のカッターがあるんです。真ん中が17インチ。ツインカッターといわれる2個が一つのカッターになっていて、それが8個くっついている。その周辺には20インチのカッターが65個ついて、8と65を足して73のカッターと言われました。
なんでこんなに度々カッター交換が必要になるんだろうか。ただ岩盤が固かっただけか。ただ粘土質が出てきただけかということの分析ですか。なぜこんなに増えるのかって考えないのですか。どこに原因があるかって普通だったら考えるでしょう。その分析はどうなってるのか。
(高速道路整備担当課長)
カッターの割れ欠けというところはなかなか想定することは難しいんです。分析としてましては、外周部のシングルカッターそれから中央部のツインディスクカッターがあるんですが、その部分部分で何か違いがあるかとそういうところの見解としては、公社からは、ツインディスクカッターの部分で交換した部分には、粘性土固着で交換したというのが主な原因だったということなので、一見ツインディスクカッターの回数が多いような指摘もございましたけども、それを差し引いて行きますと、シングルカッター、それから中央にツインディスクカッター、ここの部分についてさほど差異がないというところでございます。
したがって現象と致しましては、固い岩盤にカッターが衝突するところで割れ欠けが生じることがあると聞いております。
(中原ひろみ議員)
ちょっと新たな視点でお聞きしますが、7倍のカッター交換をしたということですが、20インチと17インチと2種類あるんですね。この種類ごとの交換回数というのはどうなってますか。
(高速道路整備担当課長)
今現在の地点までのカッター交換では、158個のカッター交換をしたことになると認識しています。そのうち106個がシングルカッターで52個がツインディスクカッターと聞いております。
(中原ひろみ議員)
106個が20インチ、52個が17インチということですか。そういうことですね。これはツインなので倍にしたら104個という理解でいいんですかね。だから大体同じような回数交換してしまったということでいいでしょうか。
(高速道路整備担当課長)
ツインディスクカッターは2個で一つのセットとして考えておりますので、106個のシングルディスクカッターと、ツインは2個で一つのセットですから、52セットのツインディスクカッターということで、このツインディスクカッター52セットのうち、29セットは粘性の固着で回転が阻害されてなくなったものでございますので、差し引きますとツインディスクカッター23セットということになります。
(中原ひろみ議員)
カッターの数が違うんでね。17インチの方は8個ですよね。20インチの方は65個あるんです。だから一個あたりの平均交換回数にすればやはり20インチの方が少なくて、17インチの方が多いということになってきます。17インチの方は一個あたり平均5回ぐらいの交換になっていると。20インチの方はだいたい一回変えたということではないかと思うんです。
先般も地元の住民団体が公社といろいろ交渉されて、今後住宅直下を掘る時に、壊れやすい17インチのカッターはやめて、力の強い20インチにしてほしいと申し入れをされたようですけれども、広島市としてはこの17インチで掘ろうということなんでしょうか。
(高速道路整備担当課長)
広島市としてはというのがなかなかちょっと難しいんですが、事業者、公社としての見解を聞いたところをご説明いたしますと、この17インチディスクカッターは、市民団体の方から配置とかがおかしいからではないかというご指摘であったと認識してます。
先ほど申しましたツインディスクカッターとシングルディスクカッター、ツインの方が壊れてるのが多いんじゃないかということはあの粘性土の部分というところを差し引きますと、そこまで大きな顕著な差はないと公社の方から聞いております。
17インチディスクカッターの刃なぜそれを配置してるかというのが市民団体の方の疑義だったわけですけども、17インチディスクカッターというのは、中央部の配置になりますけども、この配置においてカッターで切り込んでいく感覚、これが広すぎたり、狭かったり広かったりするというような不均等になった場合に、岩盤の切り残しが出てくる部分があります。
間隔が広いので、そういう切り残しが発生すると、そこの部分が切れずに面板に当たって破損してしまうという状況も出てきまして、こういうことが発生しないような均等な間隔となるサイズというもののカッターを成形することが求められてきます。この工事ではこれを満足するものとして17インチディスクカッターを採用しているということで聞いております。
これを20インチカッターにしたらいいんじゃないかというのが市民団体のご意見だったと聞いておりますけども、これは仮に20インチカッターとか、その下の19インチカッターにした場合、切り込む感覚が間隔が広くなって不均等な配置となって、切り残しが発生すると公社から聞いているところです。
公社としては、マシンの設計というのは適正にされているものであり、学識経験者のトンネル施工管理委員会においてもこれを審議されて妥当であるとの意見を頂いているということでございました。
(中原ひろみ議員)
17インチでやるということであれば私もそれはそれで仕方がないのかなとも思うんですけど、地元の皆さんの中で、昔シールドマシンを運転していたという経験者の方が私のとこに見えまして、世界中でシールドマシンをいろんな工事で使うけれども、刃を2種類使うようなシールドマシンというのはないんだと。基本的に19インチなら全部19インチ、20インチなら全部20インチと。当然そのインチが大きい方が力が強い、強度も強いということなので、本来であれば全てその20インチで8個と65個ですから73個ですか、73個全部20インチですべきだったんではないかとおっしゃるんです。
この方はこんなこともおっしゃいました。分かりやすく言うと、例えば10トントラックを走るのに、乗用車のタイヤと大きなトラックを支える頑丈なタイヤと一緒に混ぜて走ったらどうなりますか。当然乗用車のタイヤの方が先に摩耗するでしょう。それと同じなんですよと。なるほどそうかなと私なんか変に納得をして、改めてこの17インチのカッターをなぜ使ったのだろうかと疑問に思っております。
やはり種類の違う力の大きさの違うものを混ぜ合わせるのはいかがなものかなと思うんです。改めて、今後住宅地を掘るわけですし、今まさにカッターの交換してるんでしょう。そういう時に、住民の声に真摯に耳を傾けて、検討すべきことではないかと私は思います。
止水対策をするから何回止めても大丈夫なんだと、岩盤の亀裂に止水材を注入して湧水を防ぐから大丈夫と説明いただいたんですが、これを事前に効果を確認しているという風にも書いてあって、その結果から地表面沈下の解析も行ったと、トンネル施工管理委員会もOKと言ったと書いてあるんですけど、この止水対策、これは100%大丈夫なんですか。一滴も地下水は漏れないんですか。低下しないんですか。
(高速道路整備担当課長)
この止水対策工なんですが、これは湧水量に応じて、先ほどの資料3ページの中ほどの左側の図で言いますと、このマシンの先端部分それから端の丸い筒なんですが、その周りの部分、これらの周りにこの青い岩盤亀裂がございます。これは右の図のように底の部分に止水対策として止水材を注入していくわけですけれども、この止水材を注入した場合にどれだけここの湧水が低減できるかというところを実際の現地でやってみて、60%ぐらい止められるということを確認しております。その60%を止めた状態で実際速度沈下解析というものをやった結果、2次管理値として設けています、地表面で2.4mmの変異というところなんですが、この管理値には達してないということを確認しております。
これを専門家のトンネル施工管理委員会の方にも審議をかけましてこれは妥当なやり方であると専門家の見地の中でも意見を頂いております。
(中原ひろみ議員)
効果を検証できたと。2.4mmには達していないと言うんだけども、100%ではないんですよね。2.4mmに達しないだけの話で、影響が全く出ないというお墨付きを与えるものではありません。
止水対策での地下水の流出防止は6割だと。4割は湧水が出るということでしょう。この検証した場所はどこなんですか。住宅街でやられたのか。山の中ですか。
(高速道路整備担当課長)
これは昨年の8月からそういう対策を検討するということを表明して以降の掘削になりまして、牛田地区に到達したのが今年の4月でございます。4月に入る前の段階でやっておりますので、牛田地区の手前という形になります。
(中原ひろみ議員)
牛田地区の手前っていうのは団地じゃないんでしょう。山林なんでしょう。
(高速道路整備担当課長)
山間部でございます。
(中原ひろみ議員)
山間部と団地の直下とは全く地質が違うということを理解されているのでしょうか。専門家に私も話を聞いてなるほどなと思いましたけど、なぜ高い山と谷ができるのかと。誰かが掘ったわけじゃない。自然に水が流れて、もろい地質のところから落ちて行ってそこが自然に谷になっていった。硬いところは残って高い山を形成したんだと教えてもらって、なるほどとこれも理解しました。
そうであるならば、この団地というのはまさに谷のところを盛って、団地として今皆さん住んでらっしゃる。だからもともと湧水が集まるところなんです。そういうところに今からトンネルを掘る。止水対策するから大丈夫なんてそんな簡単なもんじゃないと思うんですよ。
さっき山間部でやったと。山間部は硬いんです。水がたくさん集まらないところです。全然違うところでやることを、山間部の検証で良かったから、そのままストレートに住宅街の下に検証結果を持ち込んで、これで行けるというのは浅はかではないかと思うんですよ。
こんなことをしてたら、さっき計画の7倍って言ったけど、7倍どころか8倍にも9倍にもなってしまうんじゃないか。結局最後には大きく住宅に被害を及ぼして、これはどういうことかと大きな批判の声にさらされ、結局うまくいきませんでした言って頭をかいてどうしましょうか、掘れなくなってしまうというようなことにもなりかねないんじゃないでしょうか。
地元の皆さんはもうここまで来たんで、それを今更もとに返せ何て言いません。もうここまで来たらやっぱり安全安心、口で言うのは簡単ですが、実際にどれだけの安全対策をして謙虚に住民の声を受け止めて、あらん限りの対策をしてくれたんかっていうのがやっぱり必要なんですよ。ただやりますやりますって言って、信じる者こそ救われるみたいなことじゃダメなんですよ。
改めて要望するのは、住民の皆さんが今後、住宅の直下を掘るのに、やはり住宅の直下は非常に不安定だということなんですね。これまでのような二葉山の岩盤とは違うんですと。とても不均一な岩盤で、これまでにないいろんな状況に陥ることは専門家も指摘されているんですよ。だからやはり科学の立場からも、きちんとそういう意見は謙虚に受け止めて、少しでも影響がなく、そして早期にこのトンネルを開通させるためにはどうしたらいいのかというのは、もうちょっと真剣に考えていただきたいと思います。
報告案件ですからこのぐらいにしておきますけれども、公社に対しては、これまでいろんな資料公開されてきたようですけど、カッター交換の回数を何で増やすのかとか、それから何で摩耗したのかとか、細かな資料も住民から求められるものが、企業秘密だから出せないとか公社は言ったようですよ。どこが企業秘密ですか。秘密も何もあったもんじゃないじゃないですか。こんな遅れた工事。早く進んで見事に完成って言うなら、どうやってやったのか企業秘密ということもありますけど、これだけ遅れて問題抱えて、掘削始めた75mで全て17インチが全滅して、岩面も全部21cm削れこんじゃったんでしょう。あの固い岩面を。それはなぜかと言ったら、17インチが壊れて出てきているのにそれも気づかずにトンネル工事をやっちゃったからでしょう。素人じゃないですか。こういう様々な過去の状況が、地元住民にとっては、任せられんなという風に不信を抱かせてるんですよ。だからこそもっと丁寧に、地元から科学的にこういうことを考えて欲しいと言われた場合には、真摯に受け止めて対応いただくように、公社に言ってくださいよ。局長、どうですか。
(道路交通局長)
今後も、これまでと変わらぬ安全安心第一という視点に立って、様々な検討を進めながら、その場所、局面において何ができるかという視点で対応していくつもりでございます。