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1.高須市営住宅の建て替え推進の取り組み状況について
2.民間建築物の耐震化について
3.平和大橋および新己斐橋の安全性確保について
(中森辰一議員)
歩道の安全性について聞きます。以前から新聞に出たりしていますが、平和大橋の北側に歩道橋ができてもうだいぶ経ちますが、元の歩道がそのままになっていて、車道の拡幅ができてないと言われておりますが、これはどうしてでしょうか。
(道路計画課長)
平和大橋北側の歩道部につきましては、平成31年3月の新しい歩道橋の整備後に廃止し車道にすることにしていました。この歩道部の撤去や車道拡幅などの工事を発注したところ、入札不調が2回発生し、3回目の入札で契約に至りましたが、西日本豪雨の災害復旧工事の影響などから、交通誘導員の確保が難航し、工期内での完成が困難となったことから、やむを得ず工事を取りやめました。
昨年度に入り、さらに2回の入札を行いましたがいずれも不調となり、こうした経緯から現時点において歩道部の工事に着手できていない状況でございます。
(中森辰一議員)
見通しはどうなんでしょうか。
(道路計画課長)
これまでに入札不調が相次いでいる状況を踏まえ、他の道路工事を加え、工事規模を大きくし業者の受注意欲を高めるとともに、地域要件を緩和し入札参加者を増やして再度入札を行うこととしており、8月上旬には契約を行い年度内の完成を予定しているところでございます。
(中森辰一議員)
入札がうまくいけばできるという話ですが、車道の拡幅をすることで、今は片側二車線というか実質二車線で車走ってるんですけど、まだラインが引けてない、ラインが引けるようになるということですかね。
(道路計画課長)
平和大橋北側の歩道部につきましては、幅2mのうち、管理道となる部分を除く約1mを車道とすることにより、車道幅員を11mから約12mに広げ、現在センターラインのみとなっている白線を片側二車線の車線ごとに設置することにしております。
(中森辰一議員)
今日は新己斐橋のことについてお願い申しておきたいと思うんです。新己斐橋は電車の線路が真ん中にありまして、その両サイドの車道は片側二車線、これはラインが引いてあるわけですけども、その外側に歩道があるんですが、この歩道の往来は、特に朝の通勤通学の時間帯が大変混雑致します。
車道を通る自転車も中にはありますが、自転車はほとんど歩道を走っております。この車道には路側帯がありませんから、ギリギリなんです。それで車が走るレーンを自転車が走行することになるが、車と自転車ではスピードが全然違いますから非常に危険です。ですから車道を走る自転車はロードレーサーのような一定スピードが出せる自転車に限られて、ほとんどの自転車は歩道を通っています。
歩道は自転車の一方通行にはなっていませんから、歩行者も自転車も上り下り両方通行になっています。自転車道を別に設置できればいいのですが、そうなっていないので非常に危険だと私は以前にも言った記憶があります。その際子どもを乗せた自転車で走っていた女性が歩道から車道に落ちたという事例も聞きました。たまたまその時に車が通ってなかったから事故にはならずに済みましたが、非常に危険です。狭い歩道で歩行者も自転車も対面通行になっているので、避けようとして車道に落ちる危険があるという橋なんです。新己斐橋よりも下流の庚午橋の歩道にはちゃんと柵が設置してあります。あのように新己斐橋の歩道に柵を設置できないのでしょうか。
(道路課長)
新己斐橋の歩道幅員は2mと狭く、その中に柵を設置するとさらに歩行者や自転車がすれ違いにくくなる課題があることからやむを得ず今の状態になっており、現時点では柵の設置は難しいものと考えています。
(中森辰一議員)
私は現地に行って測ってみました。庚午橋の歩道の幅2m50cm、そのうち30cmを使って柵を設置しております。実質歩道幅は2m20cmということになります。新己斐橋の歩道の幅は2m20cmなんですよね。この30cmの違いで柵を設置するのが難しいということになるんでしょうか。
(道路課長)
道路構造令におきまして、歩道の最小幅員が2mと定められておりまして、今現在ある新己斐橋の歩道幅員2mということで、柵を設置しますとどうしてもそれ以下になるということで柵の設置は難しいものと考えております。
(中森辰一議員)
庚午橋の場合は30cmの幅を取って柵を設置しているということを申し上げましたけども、実際測ってみると2m20cmなんですよね。今の歩道幅は。なので、工夫をして2mを確保できるようにした柵の設置の仕方はできるのかなと私は思うんですけども。
(道路課長)
新己斐橋につきましては、構造上路側帯がないということで、車道の建築限界、こちら側のことを考慮しますと、実際の歩道幅員を2m確保するということは、柵を設置すると難しいと考えております。
(中森辰一議員)
柵があれば、ふらついてもその柵で止まります。歩行者がふらつくことはあまりないかもしれませんが、自転車は走ることで左右にバランスを取って動く乗り物ですので、スピードが下がれば当然ふらつく度合いが大きくなります。歩行者も多い時は当然スピードは出せませんから、ふらつきなどを考えた安全を問題にしなければなりません。今は通行者の安全というのは、それぞれ通る人たちに任されている状態ですが、本来安全な道路をつくる責任が行政にあるんではないでしょうか。この点については何か考えられているんでしょうか。
(道路課長)
道路を新設する場合は、道路構造令などの道路に関する各種基準に基づき、安全性だけでなく利便性や経済性等を総合的に考え整備を行っています。
(中森辰一議員)
事故が起きるような道路を作るのは問題があると思いますし、現に今事故が起こる可能性が高まってきているとすれば、安全ということ考えた工夫なり新しい施策になるよう取り組んでいくことが必要ではないかと思います。コロナの問題もありまして、今自転車で通勤する人、歩く人も増えております。
広島市としてはやっぱり自転車の利用を増やしていこうという政策もあるわけですから、その際に安全性の確保が前提になるんじゃないかと思います。この新己斐橋という今出来上がってる枠の中で、どのようにできるのかというのは一度考えていただきたい。
もう一つは、平和大橋に歩道橋を新たに作りましたが、新己斐橋に歩道橋は作れないのかどうか。実はほとんど同じ川幅の上流に己斐橋があります。これは片側一車線の道路ですが、自転車歩行者の通行が危険だということで、随分前に新たに歩道橋を作っています。ほとんど同じ川幅で歩道橋の前例があるので、新己斐橋にも歩道橋を作るということは考えられないのでしょうか。
新己斐橋が作られたのは1965年、昭和40年。1961年の竣工を予定しておりましたから、60年前の設計です。人口も今日とは比べ物にならない規模で、当然歩行者自転車の通行も少ない時代です。今日では通行者の規模は随分と変わってきています。その結果、先ほど言ったように危ない状況が毎日のように見られる状況になっています。新己斐橋の枠組みの中では先ほど申し上げたようなことが考えられないとしたら、新たに歩道橋を作ることを検討されたことはないんでしょうか。
(道路課長)
平和大橋や新己斐橋をはじめ、デルタ内の都市計画道路にかかる多くの橋梁は、昭和20年代から40年代にかけて建設されており、戦災復興を促進する観点から経済性を考慮して必要最小限の道路構造により整備しています。
これらの橋梁の整備後、モータリゼーションの進展による急激な車社会の到来や、近年の健康志向などによる自転車利用の増加などにより道路の利用状況が変化していることもあり、橋梁新設や架け替えを行う場合は、広幅員の歩道を設置しています。
新己斐橋を含め、既存橋梁の拡幅や架け替えによる歩道拡幅は本市としても今後対応すべき課題であると認識していますが、多大な事業費が必要となるうえに、近年の厳しい財政状況の中、現在橋梁の長寿命化や耐震補強に注力している状況です。
こうしたことから、新己斐橋については今年度歩行者自転車等の交通量調査を実施し、可能な対応策について検討することとしています。
(中森辰一議員)
実際に今申し上げたような歩道橋を新たに作る場合の障害というのはお金の問題だけですか。
(道路課長)
既存の橋梁の拡幅や架け替えにあたっては、多大な事業費が必要となることから、近年の厳しい財政状況など長寿命化に注力しており、そうしたことを踏まえながら実施可能な対応策を進めていきたいと考えております。
(中森辰一議員)
先ほど言ったように、行政として安全に通行できるような状態にすることは責任ですから、今の道路施設がそれにもとるような状況、安全じゃない状況ということであれば、何らかの改善策を講じるのはどうしても必要なことです。
経済的な問題だとおっしゃいましたので、そこをなんとかクリアできれば可能性が出てくるのではないかと思います。
新己斐橋を架け替えるというのは大変なお金がかかります。だからそう簡単にはいかないと思いますし、長寿命化をしてできるだけ長く使えるようにしていくという市の努力は当然だと思います。
ただ一方で、やはり先ほどの歩行者自転車の安全性ということを考えた時に、自転車は市も推奨しているわけですから、安全に通行できるような施策を打っていくことはどうしても必要なことです。
そういう点では歩道橋はそんなに強度もいらないわけですし、もしかしたら今の新己斐橋の横に何らかの形で付属的な施設として作るということも考えられないことはないかもしれません。
そういうことも含めて歩道橋の建設を是非ご検討いただきたいと思いますどうでしょうか。
(道路課長)
繰り返しになりますが、今年度実施する交通量調査結果を踏まえ、実施可能な対応策について検討していきたいと考えております。
(中森辰一議員)
前向きにご検討をお願いして終わります。