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日本共産党市議団を代表して、決議案第16号 一般国道2号西広島バイパス都心部延伸事業の早期全線供用を求めることについて反対討論をします。
一般国道2号線の高架事業は、1994年(平成6年)に都市計画決定しました。当初4車線の大規模な高架であった計画を縮小し、1期工事が終わり2期工事に着手する前の2002年(平成14年)から整備は止まったままです。その間、沿線住民らが原告となって、「高架道路建設差し止め、道路公害の差し止め」を求めて提訴され、裁判は最高裁までいった経緯があります。
議会においては、高架事業の早期着工・完成も求める決議案が2004年(平成16年)につづき今回が2度目の提出となります。
日本共産党市議団は、計画当初から事業計画に反対をしてきたところですが、ひとつは、財源の問題です。そもそも当局自身財政難を理由に、つまり2号線高架事業より市民生活に必要な道路建設を優先するとして、1期工事終了から事業が進んでいないのが実態です。
今日、本市の財政に余裕が出てきたとは決して言えない状況です。
二つ目に必要性の問題です。
当局は、この間、2号線高架延伸事業と並行して高速道路事業を進め、高速3号線南道路を供用開始し、結局、東西に3本の主要道路が計画され、その1本は有料道路です。
大きな道路を造れば一時的には車の通行量は増えるでしょう。しかし、今後人口減少社会が予測され、必然的に車が減っていくことになります。
また、当初「通過道路」として位置付けられていたものが、途中から、「都心へのスムーズな導入路」と事業目的が変わってきました。これは「都心へはできるだけ車の流入を減らす」という交通政策から逆行するものです。また、南道路は途中で止まったままであり、都心に用のない、特に大型車の通過交通ルートに機能が生かされておらず、こちらの方が優先課題ではありませんか。
いま進めなければならないことは、公共交通機関をいかに利用しやすくするのか、そこに知恵もお金も集中することだと考えます。
以上の理由から決議案第16号は反対です。
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